猿島阪東観音巡礼(その3)

2013-03-23 20:08:00 | 猿島阪東観音
平成25年3月23日
第3回目 先週に続いての猿島観音の巡礼である。 今回は坂東市の北側の札所を巡ることにした。
11番 常繁寺
参道を行くと正面が朱塗りの山門である。 境内は様々な植栽があり、情緒ある札所である。ここは、逆井城の城主だった逆井常繁公の菩提を弔うため、寺号にその名を留めている。 


12番 宝蔵院
宝蔵院は明治初期に廃寺となったが、今も公民館に観音本尊が安置され、地域の人々がお守りしている。


番外 円明院
番外であるが、由緒ある札所である。 猿島観音霊場の開祖、雄弁上人が即身仏という、生きながらにして仏となった由緒である。 お堂の左側に墓所がある。 


番外 西村観音堂
一般に「あかんどう」と言われている(閼伽の堂)。 観音本尊は如意輪観音で猿島の霊場の中では、西村観音堂が唯一この観音様を祀る。 


20番 福寿院
沓鰍フ商店街の中ほどに、この観音堂がある。 海内には観音堂と並んで稲荷神社あり。


新9番 龍泉寺
何故、9番の他に新9番があるのだろう。宿題が残った。 立派なお寺である。 境内に様々な植栽がある。 ちょうど伺ったときは、コブシが満開で桜、スイセンも綺麗だった。裏手には枝垂れ桜が咲き始めていた。ご住職の奥様がかいがいしくご接待をしていた。


19番 東光院
境内に大きな奄?り。 お堂の風情もいい。 


18番 伝授院
明治初期に廃寺となったが境内も広く、観音堂も建替えられたようだ。 写真は、動く飾り物で面白かった。


13番 福乗院
観音堂の隣には地蔵堂があり例年8月には地蔵まつりがあると伺う。ここの飾り物も動く飾り物です。


24番 浄泉寺
観音霊場の開設時、札所は村内の「観音寺」だったが廃寺となり、浄泉寺に併合され札所も移った。 


23番 万福寺
往時は大変大きなお寺だったようである。 廃寺となりった後も檀家や地域の人々のお陰で開帳時は趣向を凝らした飾り物も多く展示されている。 下の写真も面白いでしょう?のどかなもので卑猥さは感じられない。


21番 照明院
ここは、富田地区の鎮守、香取神社と隣接していたが廃寺となった、 廃寺後も地域の人々が札所だけは続けたいと観音様を護持し公民館内でお守りしている。ここの飾り物も愉快だ。「めくり観音」です。 納経所の方が「あちらの観音様も見てください」と言われて拝見した。 何をめくるのかな~。  


22番 正光院
名刹である。 朱色の楼門が美しい。境内にも見るものが多い。


25番 延命院
茅葺きの山門がいい風情だ。 「島の観音様」といわれる。 山門を入ると太鼓橋。 薬師堂も良い。


26番 自性院
今日の打ち止めはこの自性院とした。 当院は四国88の関東の移し札所の40番である。 そのため年間を通して巡礼者が多いとのことである。


今日までで、29札所を廻った。残りは10札所である。 次回は結願としたい。

あぁ、今日もいい日だった。 帰路も順調だった。




猿島坂東観音巡礼(その2)

2013-03-17 20:34:00 | 猿島阪東観音
平成25年3月17日
今日が12年に一度の(巳年)猿島坂東観音のご開帳の初日である。先週、下見に来て萬蔵院様を訪ねたがR16経由で行ったので混雑で大変だったので今回はR356経由とした。毎日が日曜日の身分だったので、ゆっくりと5回位に分けて巡礼しようと思っていたのだが、急遽仕事が入ってしまったので、なんとか3回位で回らねば他の予定もあるので具合が悪い。そこで今日、第1回目も13札所は回るつもりで出かけた。遠くから回ってしまいたいので、今回は一番遠い、古河市の札所から始めた。 
発願寺は、8番の東漸寺とした。


次は、同じく古河の9番久昌院。 ちょうどご開帳の始まりの式典をしていた。


10番 遍照寺
ここのご住職と奥様には、堂内をご案内いただいたりお茶のご接待をしていただいた。


7番 般若院
境内で、宴会が始まっていた。 猿島阪東のご開帳は住民にとってはお祭りなのだ。


5番 善福院


6番 妙法寺
お堂内の千羽鶴も近くのお婆ちゃんが折ってくれたもの。「なにもないと寂しいから」と言ってました。 


番外 関観音堂
若い方々が、赤飯のご接待してくれた。 感謝である。 梅が咲き始め良い風情だ。 


4番 香取院(こうしゅいん)
元気が出ますでしょうか?


3番 吉祥院


14番 慈眼院
吹流しが綺麗だった。


1番 福寿院
茨城県から利根川の堺大橋を渡って千葉県野田市の札所である。 なんといっても一番寺である。 境内に見るもの多し。


2番 大悲院 1番のすぐ近く。
火災とかにあったのだろうか、コンクリート造りの鐘楼は初めて見た。


再び、堺大橋を渡って茨城県。
17番 萬蔵院
なんといっても萬蔵院は猿島阪東の開祖の雄弁上人の寺です。写真は雄弁上人自刻の像です。 


15番 大照院
白波五人男、各寺に、こんな芝居の人形があったりして面白い。


本日の巡礼は、ここ15番寺で打ち止めとした。結局、番外を含めて14寺を参拝した。この霊場で判り難いのは、33札所であるべきが16番が二つあったり、8番・9番の他に、新8番、新9番があったりしていることである。 何か人間くさい歴史が感じられる。 また、昨年、南房総の安房郡札観音(辰年観音)を巡礼したのだが実にのどかな風情だったが、お国柄なのか、この霊場は、お祭り気分というか華やいだ感じが印象的である。

15番を後にして帰宅。

あぁ、今日もいい日だった。 来週も引き続き巡礼の予定である。

猿島阪東観音巡礼(その1)

2013-03-08 20:32:00 | 猿島阪東観音
平成25年3月8日
来週(3月17日)から猿島阪東観音のご開帳が始まる。 猿島阪東観音霊場は茨城県の坂東市を中心に千葉県の野田市、茨城県の堺町、古河市に点在する観音札所である。12年に一度の巳年にご開帳がある。 この霊場は17番の萬蔵院様の52代住職(雄弁上人)が、約300年前に開かれた霊場である。 来週からのご開帳だが情報不足なのでお世話役の萬蔵院様を情報収集のため訪れ、参拝した。萬蔵院は正にこの地の名刹である。 境内に入った瞬間に空気が感じられる。 社務所に伺って、若い、お坊さんに色々とお話を伺った。(大変ありがとうございました) 12年に一度のご開帳なので準備が大変なようだ。 境内も来週のご開帳に備え、準備が進められていた。 境内の整備、接待所の準備、お堂の修理・清早A参拝者への納経準備、資料の準備等々である。
案内のパンフレットを見ると、この霊場の殆どの宗派は真言宗豊山派である。 恐らくは、萬蔵院の名住職及び弟子達がこの地の布教に勤め、また観音霊場の創設に当たってもこの方々のご尽力があったのであろう。

頂戴した、猿島阪東観音ご開帳パンフレット(ご開帳期間は3月17日より1ヶ月間である)3月、4月は4~5回は来ねばならぬだろう。


山門から本堂側


本堂


本堂の内陣と本尊


観音堂


観音堂内


境内寸景(この石仏の顔、良いでしょう?)


境内寸景


丁度、ご開帳の期間に「さしま郷土館ミューズ」で「萬蔵院」の寺宝展が開催されている。
伺って見たいものだ。


ご覧の通りの名刹で、現在の境内敷地面積は3万坪だとか往時は6万坪だったというから凄いものである。 ひとしきり境内を見させていただいた。開山堂、石仏等見るもの多し。
行きはR16号経由だったが余りにも渋滞がひどいので帰路はR365≠q294経由とした。スイスイであった。

あぁ、今日もいい日だった。 来週からが楽しみである。