安房34観音巡礼(その4、結願)

2012-05-04 18:47:00 | 安房国札34観音
平成24年5月4日
安房34観音の結願の日である。 先週、29番寺を間違えて結願できなかったので日帰りで舘山に向かった。 先週と変わって晴天である。 気分も晴れ晴れとしている。
当然のことながら、先週ミスした、29番金蓮院に向かう。 通いなれた道である。 127号から410号、今回は頭に地図が入っている。 「犬石」に来た。 金蓮院はすぐ近くの筈。 すぐ見つかった。
山門から本堂方面


本堂にお参りして、納経をお願いしようとしたが、お留守の様子。 観音堂をお参りして、一旦、安房神社にお参り後に伺おうと思っていた時に、金蓮院のおばあちゃんが農作業から帰ってこられた。 納経をお願いしたら、本堂内もご案内いただけるとのことでお世話になった。 本堂内では何といっても「伊八作」の欄間である。 見事に尽きる。 おばあちゃんに解説いただいた。これは左側。


これは右側 (長さは14尺と伺う)

安房巡礼で「伊八」の作品は数多く見たが、この寺のは、欄間なので傷んでいなく、圧唐ウれた。


おばあちゃん、ありがとうございました。 再訪させていただきます。
丁度、若い檀家の方がお参りにきていて、一緒にご案内いただいたり、お話させていただいた。 いい時間が過ごせました。

本堂裏の飛錫塚(本堂からも見させていただきました)

この、金蓮院様で私の安房国札34観音巡礼は、無事結願しました。 思い出深い旅でした。

お礼参りは、安房神社です。 金蓮院からは、すぐ近くです。 この辺りは、正に霊地だったのでしょう。


本院


掲額


安房神社の脇の山(霊気を感じます。 新緑が素敵でした)


安房神社を後にして舘山へ戻り、昼食後に番外の震災観音堂を参拝。


隣は、震災記念反省地蔵尊(由緒は、今度調べておきます)


本日の金蓮院参拝で安房観音巡礼も結願したのだが、振り返るに、実に良い旅だった。
安房は、坂東や秩父と違い、マイナーな観音札所である、無住の札所も多い。
でも、今回、結願して本当に素晴らしい巡礼だった。 それは南房総の人々の暖かさでした。 伺ってお会いした皆様の心やさしいお気遣いは一つ一つ思い出されます。 皆様に感謝いたします。

特に印象深い札所を記し、お礼に変えます。 (順不同)
①01番那古寺 安房の廻り方等ご教授いただきました。資料もいただきました。那古寺には今回の巡礼で4回伺いました。
②30番養老寺 奥様とお嬢さまにお寺の縁起とかお嬢さまのお寺の研究のお話を伺いました。 素敵な時間でした。 役の行者の洞窟に再訪しました。
③21番智光寺 君塚商店様、本堂内の提灯のこととか種々お話を伺いました。 
④番外観音寺 天野様の奥様にわざわざお出でいただき納経をお願いしました。
⑤13番長谷寺 納経をお願いした金木商店の奥様、お孫さんのお話など、お茶のご接待もいただきました。
⑥18番石見堂 納経所金剛院様 美人の奥様からご供物まで頂戴しました。
⑦07番天寧寺 ご住職には、ご本堂他ご案内いただきました。 おばあちゃんには、格別のご接待をいただき、お若いころからのお話も伺いました。
⑧番外水月堂 納経をお願いした黒川様には、お茶のご接待までしていただきました。
⑨09番長谷寺 小早川さんにわざわざ来ていただき納経をお願いしました。
⑩25番真野寺 おばあちゃんと奥様から色々なお話を伺いました。
⑪20番石堂寺 ご住職からお寺の色々なご解説をしていただきました。
⑫29番金蓮院 本堂内を本当にご親切にご説明いただき、本堂裏までご案内いただきました。(上記)
⑬番外震災観音堂の慈恩院 ご住職様、奥様。 里見氏のお墓、苧ム、石庭、境内のお花など本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。
その他、今回の巡礼では、南房総の皆様に暖かく迎えていただきました。 ここでお礼いたします。

安房巡礼の旅も終えた。 今回の旅は、小生の仕事の区切りと重なったこと、前述の南房の方々との素敵な出会いが多かった旅だったので本当に印象深い。 地方霊場の良さを本当に感じた旅であった。 

あぁ、今日もいい日だった。 

来週あたりに「鎌倉33観音」を発願の予定。 いい旅を願っています。
   

安房34観音巡礼(その3)

2012-04-28 19:00:00 | 安房国札34観音
平成24年4月27日~28日

安房観音巡礼3回目
今回で安房観音巡礼も3回目となった。 観音巡礼で雨にあったのは、あまり記憶にないが今日は珍しく朝から雨、予報では午後は曇りとのことなので気合を入れて参拝しよう。 今回で安房巡礼も3回目となった。 今回は結願の旅と予定しているので感慨深い。
併せて、来月で定年後の勤めも終わりなので、お礼と次の人生の平安を祈る旅にしようと考えた。

先ずは、25番真野寺へ向かう。 真野寺は「真野大黒天」といった方が有名でこの辺りの名刹である。 境内はよく整備され、季節ごとに参拝者を楽しませてくれる。 ここの観音本尊は「覆面観音」と言われ、お面をつけた観音様です。 来年、千葉美術館でお姿が公開されると伺い、楽しみにしている。


本堂の裏山には、四国88の写し札所があります。 ツツジの名所らしくよく整備されていました。 庫裏で納経をお願いした際、色々なお話を伺い楽しかったです。


27番 住吉寺
地図で当たりをつけていた道が狭くて探すのに苦労しました。 ここは無住なので、明日、舘山の塩蔵寺で納経をお願いすることになります。 


26番 小松寺
紅葉で有名な寺、境内は、モミジ、カエデが一杯です。 秋に再訪したい札所です。 仁王門の立派な仁王様


観音堂です


32番 小網寺
小網寺の山門


境内


33番 観音院
安房観音霊場の昔は33箇所だったのでしょう。 そしてこの観音院が結願寺であったことが下の写真で分かります。


安房33番結願寺とあります


28番 松野尾寺
雨が激しくなってきました。 今日は、この松野尾寺と29番の金蓮院までお参りの予定

雨で本堂も霞んできました。

金蓮院は、パスにしました。

今日の泊まりは、暮れにもお世話になった「鳩山荘」です。 この宿の良いところは、お客様に干渉しないところです。

2日目
朝、一番で養老寺に向かう。
昨年の暮れに参拝しましたが大変思い出深い札所です。 今回は、先回、見落とした、役の行者の洞窟を見てきました。


昨日、パスした29番金蓮院へ。
国道410号を北上して「犬石」地区へ向かう。 右側に観音堂らしき屋根。 ここで早とちりしてしまいました。 写真にも「22番観音堂」の文字が見えると思いますが、実は、このお堂は「大神宮観音堂」なのです。 あまりにもタイミングが良かったので取り違えてしまいました。 ここは無住なので納経所を探しましたが様子が変でした(帰宅後に情報を整理して際に気づきました~)。 この観音堂は、「安房郡札辰歳観音霊場」のお仲間でこの22番札所です。 辰年の秋にのみご開帳があるとのことです。(また、楽しいテーマが増えてしまいました)


とは言え、立派な観音堂です。 水田越しの姿もいいでしょう?

という訳で金蓮院様には別途参拝いたします。(残念)

次は、番外の舘山の「震災観音堂」の納経所である、慈恩院です。 慈恩院は、里見氏の菩提寺で歴史もある名刹です。 何故、こんな名刹が札所でなく、震災観音堂の納経所なのでしょう。 ご住職からいただいた「縁起」で分かりました。(略) ご住職と奥様には境内のご案内をいただきました。 本当にありがとうございました。 境内の管理が行き届いていて気持ちが良いお寺です。


27番住吉寺の納経所 塩蔵寺(舘山市役所のすぐそばです)


19番 普門寺 名刹です。 でも、この辺りでは「正文寺」と言わないと分かりません。


20番 石堂寺
巡礼中は、ここで結願したつもりでしたが、前記の金蓮院の取り違えのため、結願とはなりませんでしたが、実に立派なお寺です。 境内にも沢山の見るものがあります。
写真は薬師堂


写真は、多宝塔です。 


この他にも、鐘楼、観音像等など、ゆっくり参拝したい寺です。
大きなお寺ですので、ご住職の管理が大変そうでした。

今回は、札所の取り違えもあったが、もう一度、安房札所に参拝できると思うと、これまた
楽しみではある。 次回は、結願寺の金蓮院が目的なので、ゆっくりと舘山市内とか再訪したかった札所に参拝するつもりである。 

あぁ、今日も良い日だった。

安房観音の次は鎌倉33観音を予定。 予定というよりも、5月以降は、エブリディサンディになる予定です。 毎日毎日が良い日であることを祈ります。
 

安房34観音巡礼(その2-2日目)

2012-03-21 21:30:00 | 安房国札34観音
平成24年3月21日 爽やかな朝である。今日も一日良い日であることを願う。 ホテルからの風景である。


先ずは、15番高照寺に向かう、 禅寺である。 境内も凛としている。


観音堂内のお前立ち


14番神照寺(平群天神社の隣りにある)。 納経は近くの泉龍寺でいただく。
こちらが観音堂。


こちらは、平群天神社。


11番金銅寺


金銅寺お堂内の天井(千社札が沢山)


帰路のワンショット


10番往生寺入り口


往生寺の観音堂


天寧寺へ向かう道は河津桜が満開で美しい。 今年は遅い春だったが、一番良い時期と感じた。 ラッキーだった。


7番天寧寺 この地の名刹である。


ご住職と愛犬君(シェパード)


この寺では、大変にお世話になった。 91歳のおばあちゃんがお茶を接待してくれるとのこと。固辞したが、ひとしきり、昔話を伺ったりして時間を過ごした。 おばあちゃんが、お元気なうちに再訪したいものである。


禅寺を感じさせます。


6番長谷寺


番外の水月堂(長谷寺のすぐ下にあります)

ここでは、納経をしていただいた上に缶のお茶を2本いただきました。
黒川さんお世話になりました。

水月堂を最後に、今回の安房34巡礼2回目は無事終了した。 極めて順調な旅だった。 これも観音様のお陰であろう。 安房巡礼も残すところ10寺となった。 数ヶ月以内にまたこの地を訪れたいと思う。

それにしても今回の旅は素敵な女性との出会いが多かった。 ①番外 観音寺の納経の天野夫人 ②信福寺の納経所、存林寺の娘さん ③高照禅寺の奥様 ④石見堂の納経所の金剛院の奥様 ⑤水月堂の納経をお願いした、黒川さん  ⑥天寧寺のおばあちゃん 皆様、お世話になりました。 心よりお礼申し上げます。

あぁ、今日もいい日だった。


安房34観音巡礼(その2-1日目)

2012-03-20 21:00:00 | 安房国札34観音
平成24年3月20日 安房34観音巡りの2回目である。
先ずは、8番日本寺に向かう。ここは鋸山の中腹である。 過去に何回も来て、大きな大仏様にもお目にかかったが観音堂は今回初めて参拝した。


これは、大仏様のところの「お願い地蔵」巡礼の無事と日常の平安を祈った。


有名な大仏様(実に大きい)

茶店で納経していただき下山。

番外の観音寺 (近くの天野さんに納経をお願いした)


観音寺近くの河津桜が見事であった。(源頼朝の安房上陸に因み「河津桜」の別名は「頼朝桜」というとのことです)


次なるは、難所の9番信福寺であるが、その前に存林寺で納経を済ませて向かう。
急な坂道を30分位登る。最後は急な階段。 実に霊気が漂う札所である。


お堂の彫刻も見事である。


34番滝本堂(大山不動尊) 安房34観音の結願寺である。 何故この地の観音様が結願寺なのであろうか。 (多分33観音札所に一つ加えられたのであろう)


本堂


本堂の彫刻、「波の伊平」作と伝えられる。 見事である。


帰路は「大山千枚田」を見て写真を撮る。 田植え前の水が張られた千枚田が美しい。


一旦、鴨川で昼食後に、16番石間寺へ、ここも霊気一杯の札所である。


再び、鴨川に戻り、6番長谷寺へ。 港町の札所である。お堂の風情もお堂からの景色もよい。

参拝後、金剛院で納経いただく。

今日、最後の予定の清澄寺へ向かう。 清澄山頂近くの名刹である。境内も美しい。


観音堂


仁王門


今日の巡礼も無事終了して、宿に向かう。「鴨川ヒルズリゾートホテル」。 ネットで格安の宿を予約したのだが、環境、設備、食事、応対も満足であった。

あぁ、今日もいい日だった。


安房34観音巡礼 その1

2011-12-30 16:09:00 | 安房国札34観音
平成23年12月29日
今日を安房国札34観音霊場巡りの発願の日とした。 今年は、自分でも呆れる程の仕事量だったがなんとかこなした。 このお礼と今年の骨休めを兼ねて、南房の観音様参りをすることにした。 来年は、仕事量を減らす手立てもできた。 

先ずは、1番那古寺である。那古寺は坂東33の結願寺なので何度も参拝したが今日は気分が違う。 健康で安房34も結願したいものだ。 写真は多宝塔である。 いつ見ても美しい形である。

本堂を参拝後、納経所へ。 ここでお坊さんから安房のまわり方とか注意点とか色々なアドバイスをいただき、ガイド本も購入した。 ありがたいことである。 これから参拝する2番の納経もいただく。

次は、数Km先の3番崖観音である。 崖観音を下から眺めるのは実に美しい。 またお堂から鏡が浦を眺めるのもこれまた美しい。 洲崎方面までよく見える。


5番興禅寺
写真は本堂、観音堂は本堂の左側。 納経は山門を出て2軒目のお宅でいただきました。(犬に吼えられました)


4番真勝寺
南房総市役所に車を置いて歩いて数分。 坂を登った所が観音堂です。 こんなに立派なお寺が無住とは。。。

この近くで、後2寺参拝したかったのですが昼食の関係で一旦、舘山市内へ戻る。

昼食後、31番長福寺へ。立派なお寺です。(お堂が新築されていました) 当寺は、大変、便利な場所なので、結願寺とした方も多いようです。


長福寺参拝後、再び那古方面へ。 R127で那古観音の反対側の旧三芳村方面へ
先ずは、4番真勝寺


真勝寺の後は、近くの5番興禅寺へ。 


近くの24番も参りたかったが今日はこれにて打ち止めし、今夜の宿、洲崎に向かう。

今夜の宿は「鳩山荘松庵」。 元は、鳩山一郎氏の別荘だったとか。 とても良い宿でした。 宿の部屋からの海の景色は最高。 さりげない感じがよい。 お値段もリーズナブル。 こんな宿が好きです。 後、何回か安房参りもあるので是非ご厄介になります。 

鳩山荘の入り口です


鳩山荘の海岸の庭。 松の感じが素敵です。 朝から釣り人が糸を垂れていました。


2日目 洲崎の養老寺
洲崎の名刹です。 源頼朝伝説、役の行者伝説等々です。


この寺では、大変、良い思い出がありました。  
写真はこの寺の娘さんです。 この方にお寺の歴史とか色々語っていただきました。
なんでも、大学の卒論テーマもこの寺の歴史検証がテーマだったとのことでした。 観音寺を沢山参ってきましたがこんなに楽しいお寺は初めてでした。

必ず、再訪問いたします。 よろしくお願いします。

昨日のお礼も兼ねて、那古寺へ。 これからお参りする、22番の納経もいただき、昨日、寄った、旧三芳村へ向かう。 昨日来た道なのでスイスイである。

24番延命寺
曹洞宗のお寺によくある「不許薫酒入山門」の石塔。 禅寺のお坊さんも結構「薫酒」に親しんでいたんでしょうね。 鐘楼で一発。(因みに、鐘は入門後、突くこと。 お参り後は縁起が悪いとのこと) 


21番智光寺
近所の方が、よくお守りしてるようです。
納経所のお店に伺いました。 この店のご主人が本堂内の「ちょうちん」を製作したとのことで自慢話も伺いました。 下の写真の「ちょうちん」です。 雑誌にも紹介されたようで製作過程の写真集も見せていただきました。


お堂内のちょうちん


三芳村の22番勧修院へ。 この寺のお坊さんは那古寺にお勤めといっていました。(立派なお寺です。 観音堂も本堂も。 六地蔵等、見るもの多し)


13番長谷寺

この寺の納経所の金木商店さんのおばあちゃんにもお世話になりました。 ひとしきりの孫談義のあと、お礼を言って、店を後にしようとしましたら、おばあちゃんからお茶のペットボトルを2本いただきました。 お四国のお接待の感じでしょうか。(ありがとうございました)

12番福満寺
仁王門がいいです。 観音堂は、ここから1時間程の登山なのでパス。


このあたりは、水仙ロードといわれています。 水仙を1枚撮って今回の打ち止めとする。


あぁ、今日もいい日だった。 世の中、今年は大変な年だったが来年は、よい年となるよう祈るのみである。