ひょうごの在来種保存会

会員さんも800名を越えました。活動報告を発信します。

姫路えび芋保存会③

2009年02月03日 | 会員の皆様
保存会は岡本清重さんと一緒に、姫路えび芋の復活に取り組みました。
農作業が重労働なら皆で作業をしようと、一株オーナー制度を行い、たくさんの人たちで土寄せを行いました。また皆で一緒に収穫作業を行い、できた芋を煮て食べました。芋煮会です。
また料理店にお願いしてえび芋料理を作って頂き、皆で姫路えび芋を食べる会を開催しました。
県内に他につくってらっしゃる方はいらっしゃらないか、あちこち調査しました。たくさん生産が増えても大丈夫なように、種芋の保存方法も研究しました。
このような姫路えび芋の復活は、毎日新聞や神戸新聞にも取り上げられました。
そうして順調に進み始めたと思った時、悲しい出来事が生じました。

岡本清重さんが急逝されたのです。
 2年前の冬、来年用の種芋を丁寧に保存作業された(写真はその作業中のもの)直後のことでした。
 山根代表が、「年越したら、作付け計画を相談しましょう」と約束された後でした。
 衝撃でした。

きっちりと作業をされ、日ごろは言葉少なく、でも姫路えび芋の話となると熱心に語られていた岡本さん。
新聞の取材でも歴史や栽培方法などを丁寧に説明され、少し恥ずかしそうにカメラにポーズをとっていた岡本さん。
 こんなことが現実に起こるなんて。。。

悲しみにくれる中、姫路えび芋復活活動のこともあり、思案している山根代表のところに、岡本清重さんの奥さんと弟夫婦さんらが「私たちが引き継ぎます」とおっしゃってくれました。

3人はそれまではあまり姫路えび芋にはかかわっていらっしゃらなかったようですが、清重さんの姿に打たれ、あとを引きついてくれました。
それから清重さんの残された細かい栽培日誌を元に、新しい年の姫路えび芋が植え付けられ、またそれにあわせて「姫路えび芋保存会」を発足させました。



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