凡夫の日常(たんたんぴー日記)

たんたんぴー(キジョラン)は綿毛のついた種です。風に吹かれてどこに飛んでいくやら。淡々坦々にも通じる気持ちです。

こうやって溺れて死ぬのかな、高校時代の教師の雑談で命拾い

2016-08-16 | 日記
故郷は多いときは1日1万人を超える人が来る海水浴場だった。白砂青松(白砂青松100選)で波は穏やかな海だ。それでも毎年何人かの死者と行方不明者が出た。海水浴場といっても風呂屋ではない危険な海なのだ。地元民にとっては海は危険で死と背中合わせの場所という認識だ。
大学生のころ、お盆が過ぎ観光客も少なくなったころの話。一人で深さ3メートルくらいの沖を泳いでいた。周りには誰もいない、監視塔からは遠くて見えない溺れていても誰も気づかない場所だ。平泳ぎで首が疲れたのでバックに変えて泳ぎだしたところ足がつって痛さで泳ぐどころの騒ぎではなくなった。ありゃ死ぬかもしれないと思ったが、高校時代、教師(体育ではない)が体を丸めて沈んだり浮いたりし時々息継ぎし治るのを待てパニックになるなと言っていたのを思い出しそれに従った。幸い潮流は緩く波もなかったので沖合に流されることはなく無事生還した。こんなことがその後2度も起きたので以後バックでは泳がない。20年後プールで試しにバックで泳いだらやはり足の指がつった。
海や川ではちょっとしたことで死にますよ。誰も助けてくれないし誰も助けられない。生還できるかは運と自分次第。