アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

何と言われようと西野監督は名采配(サッカーワールドカップ)

2018年06月29日 | サッカー・野球などスポーツ系
ここ24時間でいろいろ言われた西野さん。
負け試合のままボール回しなどせず,潔く前へ進むべきだ,という意見が大勢。
そこに「決勝T進出」というトランプがあるのに「敗退しても良いから」ということか?

昔,愚かな日本人は「進めー!」と言われ槍一本で犬死していった。
戦時中,陸海空で若者どもは特攻して果てた。
もちろん欧米は狂気と言った。

オフト時代の代表は,ボールを回さず同点にされ「ドーハの悲劇」と称され,潔く散った選手らは語り継がれた,けれど実績は残さなかった。
西野監督率いる五輪代表チームはブラジルに勝ち「マイアミの奇跡」と称されたものの2勝0敗という輝かしい戦績に見えつつ上へは勧めなかった。
この頃の順位決定基準は勝ち点と得失点に関するものだけだった。
そうした中で,監督らはミッションを完了できなかった。

今回の西野さんのミッションは,最低でも決勝T進出だろう。
とすれば結果はokだが「前へ」とか「負けているなら攻めろ」という考えには答えていないことになるのか?

今回,許されるのは従来との決定的なルール変化,つまり反則(イエローカード)の少なさが求められていることだ。
となれば,単に負けているから,あるいは見てて気持ちいいから,ということでなく得点以外のところで前へ進む,というのはクレバーな判断だ。
欧米からも,近くは韓国からも戦術については言われている。

例としては,反則をすればするほど負けの可能性は高くなってきているのに,記録的反則数をほこる韓国が言っているのは「どの口が言ってるのか?」という話だ。
ともかく,誰であれ無責任な者が何を言っても無駄である。

もう一つの事例は一時期のイングランドだ。
サッカー発祥国で強国,国内リーグも世界トップレベル,しかしある時期から世界で勝てなくなる。
「俺たちは強い」という気概で縦一本のパスを出し続けるスタイルが古くなり通用しなくなったためだった。
長らく「伝統」を語って遅れを回復できずにきている。
西野さんのような戦術が長い目で見て正しいのか?という話もあったが,おっしゃるのが「気合い」と「根性」の国にあって,世界で真っ先にルール変更に対応した彼の苦渋の決断というのは,やがて決まる優勝国のサッカースタイル(トレンド)の次くらいには称賛されるべきかと思っている。

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