アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

豊島岡女子学園高等学校 或る風に寄せて(平成22年度Nコン自由曲)

2018年06月12日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
この時が,中高含めて豊島岡(としまがおか)の全国デビューだと思うけど,Nコンで銅賞,私のハートも一気につかんでしまった。
私は「大合唱=評価」という方ではなくシンプル志向なので,過去に聴いた或る風(西風よ~)では最も好きになった。
というかこの曲,以前は好きではなかった。
見るからに少女なんだけど大人の香りのする演奏に惹かれた。
端の子,すごい..

豊島岡女子学園高等学校 三善晃「三つの叙情」より 或る風に寄せて
平成22年度Nコン銅賞


例年,1,2年生だけのメンバーだそう。
前年のも聴いたけど,同じ指揮者なのに上手くはない,何かの力で突然変異したようだった。
この女子高,進学先が1/3は東大か医学科というスーパー女子高で,東京でも「女子御三家」の一つだそう。

さて,演奏は「群を抜いてしなやか」という印象だ。
「夕暮れが夜に」の五連符は,まさに発する言葉と音楽が一致している。
ストーリーを音で伝えてくる。
掛け合う「西風よ」との呼び掛けは,抒情的すぎて体が震える。
ラストの部分の音感の良さ,ハーモニーは「行かないで,終わらないで」と私に吠えさせる。

嚶鳴女声合唱団 東京公演 昭和55年(阿部昌司指揮)
或る風に寄せて 三善晃作曲 女声合唱組曲「三つの叙情」より


抒情的というより,良しも悪しくも山西っぽい。単純な意味でなく,重いです。

さて,私は三好晃が好きではなかった。
何か理屈っぽく,第三者的な感じがするからだ。
が,この豊島岡の子らの,この曲のおかげで「ただそれだけではない作者」と感じられるようになった。

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