アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

Shalom Chaverim - Arranged by Catherine Delanoy(シャローム)

2018年05月24日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
シャロームとは,イスラエルの言葉(ヘブライ語)で「平和」の意味だそうだが,日常的には「こんにちは」「さようなら」の両方の意味で使われているそう。
私の聞いた和訳の歌詞では「またいつか どこかで 会えるさ また会おう どこかで」という意味だったと思うので,明らかに別れの歌だ。

Shalom Chaverim - Arranged by Catherine Delanoy

このカトリーン・デラノイの編曲は,寂し気に何度も何度も繰り返し,輪唱なども取り混ぜていて,心を揺さぶるものだ。
後半,テンポやスケールも変えていて編曲には頷けるが,演奏は「pesante」過ぎて動けていない。
前半は透明な音楽になっていて非常に良いのではないかな,と思った。

この曲のキモである「別れの設定」については,諸説あるもののはっきりしていない。
どちらかが遠いところに行ってしまうのか,遠い所とは世界の果てというような二度と会えぬ場所なのか。

歌う立場としては,いろいろ仮定してしつつ聴き手に想像してもらわないといけない。

追記
「全画面表示」にすると,楽譜がまあまあ見えるので,読みながら聴けば良いと思います。

平成19年Nコン全国銀賞 混声合唱組曲「方舟」より「方舟」(宮崎学園高等学校)

2018年05月24日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
宮崎学園と言えば,私の病気がピークで不安定だった頃の平成20年,Nコンなんて何年ぶり?という位に聴いた時,課題曲の「青春譜」が流れた瞬間に「ここが一番だろう」と思ったものだ(別に歌った長野高校も良かったが)

ほどなくNコン・フリークとなった私は,しらみ潰しに同校のを聴いたが,長い女声合唱の輝かしい歴史ののち,共学化を経て混声となり..
初年度はV6の「学校へ行こう」で話題になり全日本で女声・混声のW金賞,その翌平成18年にNコン全国銅賞,そして平成19年にこの「方舟」(はこぶね)で同・銀賞となった。

ちなみに金賞の高校も聴いたが,中身の薄いもので,一曲選ぶとすればこの「方舟」が圧倒的に金賞だと感じた。

今までどれだけ聴いたかわからないが,今でも聴くたびに背筋が震えるし,涙が出てくるよ。
テナーなんてやんちゃ坊主のように生き生きとしていて,ベースは響きが良く圧倒的だ。
女声,特にソプラノは,やや粗い気もするけれど,みんな一つに高校生なりの音楽をしていると思う。

音質がどうしても深すぎるというか,気になる人もいるようだが,私はその方がこの学校に合っていて,深みは芸術的だ。
発声というより腹筋は統一された動きになっている。
他の高校では,そこまでいかないだろう。

最後に指導者の有川サチ子さん,私より一回り以上も上の,しかも女性だけど,きびきびとして5拍子を的確に操っておられる。
西に有川さん,東に郡山の小針智意子さんと「最低でも全国トップをうかがう」という人たちは別格だと再認識する。