アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

速報!Sakata Coro a Cappella,初めての「十曲コンサート」終わる。

2014年10月15日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
いやはや疲れました。
準備段階でテンパって,前々日のリハでも「そんな表現(感情移入)ではだめだろ!」などと,古き良き日の今井先生に似てきていたかもしれない私...
楽譜のために音楽があるのではなく,詩だけのためにあるのでもない。
詩の意図を汲み取り作った曲を,我々表現者が織りなし受け手に届け,聴くという行為を通じて「感じて」もらうもの。
もちろん我々も「感じて」演じなければ。

本当に本当に,小さな小さなコンサートだった。
けれど,小さいが故に,直接的な反応が多かった。

アンコールに2曲を費やした。
その2曲目は「月2回しか練習のない私たちには持ち歌がない」ということで被災地復興を象徴する「花は咲く」を歌った。あぁ,終わった。
と思ったら,前列の年配のご婦人たち3人位が「1」と指を立てている。
「ん?」一瞬戸惑ったが「あと1曲だけアンコール」と感じる。
「もう,持ち歌ないんですけど(あるけど楽譜ないし)」と,団員とヒソヒソ。
結果,プログラムのオーラス前に歌った,オルバーン第6番から"Agnus dei"を「世界に平和を」と歌う。
私の感性だが,イントロのピアノは「等しい神の愛のつぶつぶ」のようなもので,合唱は我欲なく平和を神に乞う,とても穏やかな曲調だ。

その「花は咲く」では,チャリティーでもあり,2ステージ目で「被災地に思いを致し歌う」と司会から申しあげたが,皆さんとともに歌ったのだけれど,チャペルの会堂の皆さんが一致して歌ってくれていた。

そして「ハーモニーが良かった」というもの。
何せ,9/11という演奏者比率のため,音量は勘弁!な状態でともかくハーモニー!だったもので,最も嬉しい感想だった(単純)
けれど「また聴きたいです」までは良かったが「来年も聴きたいです」との話には,率直「無理です」てことで,大変申し訳ありません(苦笑)

最後に,私の編曲した(酒田大火からの復興を祈念した)「防災の歌『明日に生きる酒田』」について。
古くからの知己(というか酒田混声時代のM先輩)が,私と同様に酒田大火の記憶の風化を憂いていて,この曲の演奏について心から喜んでくれた。
そして更に「ピアノ伴奏を付けてもらえれば良いのではないか」(誰かから,というニュアンス)との話だった。
しかも,その場にいた団員のAさんも「そうだよ,伴奏つけたほうがいいよ」とのこと。
けれど,この曲,タダタケではないが,私にとっては無伴奏で歌ってこそ生きる,しかも単純な「4番繰り返し」でない,2番までの失った過去と,後2番の「明日の酒田」を描いたもので,簡単に「伴奏を」とは言って欲しくない。
いつでもピアノ伴奏はつけられるが「それをどうしたいのか」「誰がどうするのか」が問題で,たとえば私の認めない,地元の指揮者から振られるのであれば,御免被りたい。
とりあえず,全てにおいて同様だが,その意図をきちんと聞いてみたいと思う。

あ,私は最初の方の「アルカデルトのアヴェ・マリア」で「自分だけ終わらなかった事件」をはじめ,皆さんもいろいろボヤはあったようだが,大事故ではなかったように思う。
って,結局,また自分のミスがきっかけか!?なコンサートでした。

そのうちDVDとか色々と確認しますが「速報!」ってことでした(笑)