幸せのカケラ

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人の話を聞いてるフリ②

2014-06-03 21:00:34 |  ├聞くということ
人と人との会話は「話す」と「聞く」があって成立します。

この一見単純なようで奥の深い「話すこと」と「聞くこと」。
生まれた時から当たり前のコミュニケーションとして身近にあるものですが
ここが噛み合ないことって結構多いですよね。
それによって、人間関係がおかしくなることも多々。


観察をしていると気づくのが、
「自分は話すより聞く方が得意」だと何度も強調して言う人は
突然牙を剥くことがあるということ。

自分が言ったり質問したりしたことに対して、
返答してくれたり、自らの体験を交えて
同じ気持ちを述べてくれている相手に対して
「私はそうは思わない!」とか
「相手の人の気持ちの方が私はわかる!」というように。

その反応をされてしまうと、話し手としては戸惑うばかりです。
「あれ?あなたに同意して自分も話していたのに…」
「あら?何故今私は敵意をむき出しにされているの?」

どこですり替わってしまったのか…


またたとえば
「ある場所でこんなことを言われた。
 すごく嫌な思いをした。
 何故あんな扱いをされなければならないのか…」

そんな話をしたとします。
その人は単純に、自分の体験談を話しただけです。

でも聞き手が話に出てきた相手の立場(職業や肩書きなど)を
自分の立場にすり替えて(置き換えて)話を聞いてしまうと
「仕方ないんだよ」と突然いい訳してみたり
「うわー…なんかキツーイ」と逆に話し手を責めたり
突然不機嫌になったり怒ったりするのです。

話し手は目の前の人の話をしているわけではありません。
自分が体験したことを話しているだけです。

なのに、聞き手が相手の話を近似した自分の立場に
すり替えて聞いて反応してしまうために、
事実がおかしな方向に進んでしまう。

結果、話し手は
「どうしてそんな受け取り方をされるんだろう…?」
「どうして私、嫌な気持ちをぶつけられているんだろう?」
と戸惑って、新たに嫌な気持ちを抱くことになってしまうのです。


この時、すれ違いを発生させているのは聞き手側です。

聞き手側にやましい気持ちがあったり
コンプレックスがあったりする可能性はあります。

それはその時と人によって異なるので、何がひっかかるのかは断言できません。

明確なのは、話し手が語っているのは聞き手のことではないということ。
話し手は自分の体験談を語っているだけなのです。


これは
「実は自分の意見を持っているのに、『自分は話すのが苦手で聞くのが得意』だと言う人」
「聞くのが得意だと言うわりに、自分が認識している以外のことを指摘されると『そんなことない!』とまず否定から入る人」
「『私は言えないタイプなの!』と断言する頑固な人」
に多い傾向です。

…といっても、こういうのって自分ではなかなか気づかないものですよね^^;

なのでもし、「私は聞く方が得意」とか「私は聞くタイプ」だと思うなら
ちょっと、自分のことを観察してみるといいかもね。
新たな自分を発見できるかもしれません^^

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