最近の記事を振り返ると、遊んでばっかりみたいなので…
たまには真面目な記事を。
Time-Resolved 3-Dimentional Velocity Mapping in the Thoracic Aorta
Visualization of 3-Directional Blood Flow Patterns in Healthy Volunteers and Patients
Michael Markl et al.
J Comput Assist Tomogr 2004;28:459-468
<Abstract>
○目的
正常被検者および患者での病的な胸部大動脈血流の解析を示す。さまざまな可視化ツールが、胸部大動脈全体を撮像した一つの3 component velocity volumetric acquisitionに対して使用された。
○方法
3方向への拍動する血流速度を描出できるようなシーケンスで胸部大動脈全体を空間、時間的にカバーできるように3D CINE PC MRIを撮像した。
任意の2D断面に再構成したtime resolved 速度ベクトルフィールド、3D streamlines, time resolved 3D particle tracesが10名の正常ボランティアで解析された。4名の患者についてもボランティアと同様のスキャンが行われ、胸部大動脈のcommonな病的所見に伴った血流の特徴を提示した。
○結果
これまで報告されていた胸部大動脈における血流パターン:右回りのoutflow、収縮後半での後方血流、大動脈弁の平面における加速 が正常ボランティアで描出された。上行大動脈瘤、大動脈弁逆流症、大動脈解離といった臨床症例において、疾患が空間時間的な血流パターンに及ぼす影響が解説された。
○結論
Time-resolved 3D velocity mappingは10名のボランティアと4名の症例における病的所見を良好に描出し、正常と病的パターンを描出解析する、信頼できるツールであると示された。
time-resolvedは辞書をみると、時間分解した、というような意味なのですが、どうも日本語としてはまりません。何か上手い訳はないでしょうか?
最近は、血流の可視化にちょっと興味があっていろいろとしてみようと思っているのですが、この論文でもEnSightが用いられていました。フォーマット変換をするのが大変そうですが、解析はいろいろと自由が利きそうに見えます。さずが汎用ソフトウェアです。工学系の技術者がいないと、利用は難しそうです…
日本では、浜松医大の先生が2007年のJMRIに頭蓋内の血管の描出に関する論文を発表されていました(まだ読んでいませんが…)。
ちなみに、この論文ではtime-resolved 3D-PC MRIを撮像し(15~23分)
ノイズフィルタリングと渦電流によるアーチファクトの補正(15~20分)
EnSightのフォーマットへの変換(10~15分)
EnSight上で3種類の処理(1~3時間)
かかったそうです…
3Dの血流解析に関する、基本的な事項を学べる勉強になる論文でした!
たまには真面目な記事を。
Time-Resolved 3-Dimentional Velocity Mapping in the Thoracic Aorta
Visualization of 3-Directional Blood Flow Patterns in Healthy Volunteers and Patients
Michael Markl et al.
J Comput Assist Tomogr 2004;28:459-468
<Abstract>
○目的
正常被検者および患者での病的な胸部大動脈血流の解析を示す。さまざまな可視化ツールが、胸部大動脈全体を撮像した一つの3 component velocity volumetric acquisitionに対して使用された。
○方法
3方向への拍動する血流速度を描出できるようなシーケンスで胸部大動脈全体を空間、時間的にカバーできるように3D CINE PC MRIを撮像した。
任意の2D断面に再構成したtime resolved 速度ベクトルフィールド、3D streamlines, time resolved 3D particle tracesが10名の正常ボランティアで解析された。4名の患者についてもボランティアと同様のスキャンが行われ、胸部大動脈のcommonな病的所見に伴った血流の特徴を提示した。
○結果
これまで報告されていた胸部大動脈における血流パターン:右回りのoutflow、収縮後半での後方血流、大動脈弁の平面における加速 が正常ボランティアで描出された。上行大動脈瘤、大動脈弁逆流症、大動脈解離といった臨床症例において、疾患が空間時間的な血流パターンに及ぼす影響が解説された。
○結論
Time-resolved 3D velocity mappingは10名のボランティアと4名の症例における病的所見を良好に描出し、正常と病的パターンを描出解析する、信頼できるツールであると示された。
time-resolvedは辞書をみると、時間分解した、というような意味なのですが、どうも日本語としてはまりません。何か上手い訳はないでしょうか?
最近は、血流の可視化にちょっと興味があっていろいろとしてみようと思っているのですが、この論文でもEnSightが用いられていました。フォーマット変換をするのが大変そうですが、解析はいろいろと自由が利きそうに見えます。さずが汎用ソフトウェアです。工学系の技術者がいないと、利用は難しそうです…
日本では、浜松医大の先生が2007年のJMRIに頭蓋内の血管の描出に関する論文を発表されていました(まだ読んでいませんが…)。
ちなみに、この論文ではtime-resolved 3D-PC MRIを撮像し(15~23分)
ノイズフィルタリングと渦電流によるアーチファクトの補正(15~20分)
EnSightのフォーマットへの変換(10~15分)
EnSight上で3種類の処理(1~3時間)
かかったそうです…
3Dの血流解析に関する、基本的な事項を学べる勉強になる論文でした!
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