あ・しねま・たいむ

今日も映画でまったり

世界から猫が消えたなら

2016-06-15 12:31:09 | 映画 2016
医者に脳腫瘍で余命わずかと宣告された「ボク」の前に、
自分と同じ姿をした悪魔が現れて言います。
「 あなたは明日死にます」
しかし、と悪魔は続けて囁くのです。
「 世界から何か消せば、1日生き長らえる」
悪魔が指定してゆく消すものとは、
電話、映画、時計、そして猫・・・。
消したものに関連した、大切な想い出も消えてしまうという設定ですが、
だけど「ボク」の記憶はそのままのようです。、
人々の、「ボク」に関連した想い出が消えてゆくんだね。
だから「ボク」が忘れ去られてしまう、
いないということになってしまう、ということだよね?

猫との想い出というよりは、
猫の存在に刻まれている母親や父親との想い出が語られています。
だからというわけではありませんが、
猫ちゃん、大人しい、静かすぎる・・・

でも可愛い

医者に余命宣告され、泣き叫んで飛び出すシーンがありましたが、
これは「ボク」のいつもの妄想で・・・という説明があり、
その瞬間、医者と対峙している診察室に戻っていました。
悪魔が登場したときも?同じ?妄想?
消えてゆく電話も映画も時計も「ボク」の脳内の出来事だった?
もしそうなら「 明日死にます」も根拠はないものになるよね?

そうであって欲しいと思ってしまうのは、
残される父親の心情を思ってしまうから。
息子が帰ってきた、心が通じ合った、
でも翌日亡くなった、ってどうよ?
自分も子どもを持つ身としては、泣くというよりやりきれないです。

映画好きな「ボク」
いろんな映画が出てきます。
メトロポリス、ライムライト、 ファイトクラブ、
太陽を盗んだ男、 ブエノスアイレス

映画マニアのつたや・・じゃなくて、たつやくんがいいの。
「ボク」に次から次へと「 今日はこれだ!」と映画を紹介します。
「 映画は無限にある。だからこのやり取りも永遠に続く」
これはストレートな愛の告白だよね、
ずっとこの友情を続けようという・・・・。

たつやくん&私 推奨「太陽を盗んだ男」

右で叫んでいるお婆ちゃんについては、
テレビドラマ「寺内貫太郎一家」を参照


監督 永井聡
佐藤健 僕/悪魔
宮崎あおい 彼女
濱田岳 タツヤ
奥野瑛太 トムさん
石井杏奈 ミカ
2016年5月公開