まだ日常だったこの瞬間。
この後、この少女に待ち受けている運命を思うとやりきれない。
原作は読んでないけど、
あれだけ用意周到に二千万を受け取る方法を練り上げ、
そしてまんまと現金を手に入れたのに、
なぜ少女を殺さなければいけなかったの?
原作は「このミステリーがすごい!」で年間1位を獲得した、
横山秀夫の推理小説「64」です。
登場人物総勢150名だって。
たった7日間しかなかった昭和64年、
その7日間におこったいまだ未解決の誘拐殺人事件、
その事件に絡んで、物語は進行します。
警察の隠蔽工作疑惑、県警記者クラブとの確執、
キャリア上司との対立、刑事部と警務部の軋轢、
主人公三上の前には、様々な壁が立ちはだかり、
さらに父親として、娘の家出失踪という家族の問題も抱えています。
しかし、投げだしもせずひたすら立ち向かう三上。
苦渋に満ちた表情で演じる佐藤浩市さん、さすがだなあ。
感情移入しっぱなしで、一緒に腹を立てたり泣いたりしてしまいました。
感情移入してても、あ、私ならここは投げ出すなあ、
という場面は少々ありましたが・・・いや、ほとんど?
しかし、記者クラブとの会見、
国会の野次合戦を彷彿するのですが~?
現実ではもっと大人な応対をしているよね?
そして「ロクヨン」事件から14年後、
「ロクヨン」を摸倣した、新たな誘拐身代金事件が発生するのです。
したとこで前篇終了。
ええ~!?
監督:瀬々敬久
<D県警広報室メンバー>
三上義信 佐藤浩市
諏訪尚人 綾野剛
美雲志織 榮倉奈々
<警務部>
赤間 滝藤賢一
二渡 仲村トオル
<刑事部>
荒木田 奥田瑛二
松岡 三浦友和
三倉 小澤征悦
落合 柄本佑
<元ロクヨン捜査班>
幸田一樹 吉岡秀隆
日吉 窪田正孝
<他県警メンバー>
辻内 椎名桔平
<記者クラブ>
秋川 瑛太
手嶋 坂口健太郎
<ロクヨン事件関係者>
雨宮芳男 永瀬正敏
目崎正人 緒形直人
<三上家>
三上美那子 夏川結衣
三上あゆみ 芳根京子
2016年5月