そして時の最果てへ・・・

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借り暮らしのアリエッティ

2010-07-31 23:26:22 | 雑感
同僚の方と話題になったので、「借り暮らしのアリエッティ」についてもう一度書いてみようかと。

「風の谷のナウシカ」、「天空の城ラピュタ」、「もののけ姫」などスリリングなお話は別として、ほのぼの系の「となりのトトロ」、「魔女の宅急便」、「耳をすませば」、「紅の豚」に比べると、「ハウルの動く城」、「崖の上のポニョ」は、ワタシの評価が低いんです。

理由としては、「風呂敷がキチンと畳まれていないから。」

「ハウルの動く城」は大風呂敷を広げるだけ広げて畳む気がない。

「崖の上のポニョ」は風呂敷を自己満足的に畳む。

そういう目で見ると、「借り暮らしのアリエッティ」はきちんと畳んでくれてはいるのですが(←そういう意味で一般受けしやすいとは思います)、小さな風呂敷を小さく畳むだけなんですよ。

ここまで来て自分が、伏線がキレイに回収されて上手に着地できるストーリーが好きなだけ、という気がしてきました。カタストロフィーより予定調和を求める保守派。

あらすじはともかく、BGMや声優、映像の単純な美しさ、そして小道具の凝り具合は素晴らしいと思います。ただ内容が面白くない、と。

P.S.
「借りるだけ」と完全に居直るアリエッティに対し、「どろぼう!」と断罪する家政婦のハル。どちらが正論でしょうか?
「盗んだんじゃない、借りるだけだ」と言うセリフは盗人の常套句だと思うんですが。。