近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

「ミシシッピアカミミガメ」 またの名をミドリガメ

2006年10月08日 07時39分22秒 | 滋賀県の亀・両生類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する亀の紹介、今日の1匹はミシシッピアカミミガメ。南部の河川中流で甲羅干しをしているカメを発見しました。ダークグリーンの甲羅、頭に赤い模様がある為ミシシッピアカミミガメだと思います。ミシシッピアカミミガメは、「ミドリガメ」としてペットショップや夜店で売られていましたが、サルモネラ菌感染の噂の影響か?最近では売られているのを余り見かけません。(最近の子供は、ザリガニやカメよりムシが好きだから?)逆に、飼えなくなって放流された個体が、野生化して問題になっている外来種です。
<データ>
名前:ミシシッピアカミミガメ
分布:滋賀県全域(原産はアメリカ)
体長:甲羅が300mm程度の個体まで採取経験あり
生息:河川中流~下流、湖沼、溜池など
    
特徴:
 通称「緑亀」と書く外来種のカメです。体型は楕円形で硬い甲羅に覆われた体を持ち、足の爪が鋭いですね。体色は幼体期の甲羅が鮮やかな黄緑色をしているが、成長すると緑褐色から灰褐色にかわります。また甲羅の腹部は黄色っぽく、頭部には目の後ろに赤いスジが見られます(これが赤耳)。繁殖期は春頃でしょうか、夏には子亀を見掛けます。日光浴をしている姿をよく見かけますね。水質汚濁に強く在来種の卵を捕食する為、在来種を脅かす存在となっている。(放流厳禁、飼えないなら買わない!)
参考・引用文献
採取:
 水面に顔を出した時を狙い網で捕獲する。(成体は、強く噛み付くことがあるので捕獲後の取扱に注意する。)
飼育:
 ①容器:80㎝四方程に成体飼育数は1匹
 ②底床:無い方が良い
 ③濾過:どれでも可
 ④設備:ヒーター○、エアーポンプ×、ファンorクラー×
 ⑤水草:無い方が良い
 ⑥餌 :人工配合飼料
 ⑦混泳:単独飼育が望ましい
 ⑧置物:甲羅を干せる場所が必須
 ⑨繁殖:難しい

 大きくて高さのある容器(脱走防止の為だが、高すぎると日光を浴びれないので注意)を用意し、陸地と水辺をレイアウトする。容器を野外で日当たりの良い所に設置(日影になる所も作り)、外敵防護のネットを張る。水質悪化に強いが、病気予防の為にまめに水を換える。冬場は、枯葉などを敷き詰め、温度変化の少ない場所へ移動させ、冬眠させる。餌は雑食性で、魚、水生昆虫や藻類、水草を食べるているが、慣れれば市販の人工飼料も食べるので、水質悪化し難い人工飼料を与える方が良い。飼育は基本的に容易だが、大きくなることや、成長に伴い色が黒くなる事を知った上で飼育しましょう。
動画:

画像:



 全方位撮影~
      
      
      
  滋賀県内で捕獲したミシシッピアカミミガメの成体(TOPとは別個体)。

      
      
  滋賀県内で繁殖したミシシッピアカミミガメの子供(ミドリガメ)。
      
      
  ミドリガメより少し大きくなったサイズの子ガメ。


よろしければこちらにもお越し下さい。
近江工舎


最新の画像もっと見る

コメントを投稿