近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

「サワガニ」 純淡水生のカニです

2006年09月02日 08時47分47秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する甲殻類の紹介、最初の1匹はサワガニです。湖東の湧き水を汲める場の近くで発見しました。山側の水の綺麗なところでは、滋賀県全域でみられるのではないでしょうか?(琵琶湖でも採取したことがあります)。
<データ>
名前:サワガニ
分布:滋賀県の山側 
体長:甲羅幅で20mm~30mmくらいの個体を良く見ます 
生息:渓流や沢などの比較的水の綺麗な浅瀬
     
特徴:
 漢字で「沢蟹」と書く日本固有の純淡水生のカニ。形状は面取りした四角型で、甲羅には毛がありません。体色は黒褐色で脚は朱色という体色の個体が多いですね(地域差若しくは個体差がある)。繁殖期は春~晩秋頃までと長く、卵は雌の腹部で抱卵されて孵化まで守られます。孵化した幼生はゾエア期間が無く、親と同じ姿をしていまして、脱皮を繰り返し成長します。美味しい訳ではないのですが、唐揚げにして食べることが出来ます。(寄生虫がいるので注意!)。寿命は長く、10年くらいまで生きることがあるそうです。♂は右利きなのか、右のハサミが大きくなるようですね。
参考・引用文献
私見:
 淡水カニと言えば彼らが思い付きますね~。子供のいい遊び相手です。
採取:
 水辺の石や流木をどけて、ハサミではさまれない様に手で捕獲する。甲羅を横からはさむか、甲羅とハラを縦にはさむとハサミを回避できる(6月~8月は産卵シーズンなので捕獲は控える様にしましょう)。
飼育:
 ①容器:30㎝水槽に成体飼育数は2、3匹
 ②底床:細か目の砂利
 ③濾過:無くて良い
 ④設備:ヒーター×、エアーポンプ×、ファンorクラー×
 ⑤水草:コケ類くらいでしょうか
 ⑥餌 :人工配合飼料
 ⑦混泳:魚とは飼い難いです
 ⑧置物:隠れるための石や流木
 ⑨繁殖:可能

 入れ物に砂利を敷き、浅瀬と陸を作って隠れる為の石等をレイアウトする。また、日陰などに置いて水温を低くする。餌は人工飼料、煮干などで、残った餌は取り除き、餌で汚れた水は取り替える。(水の腐敗が原因で死にます)
動画:

画像:
         
      サワガニの擬態。石を除けると、この状態で固まっていました。
         
      06.12.18追加。飼育個体を正面から。
         
         
    07.08.30追加。卵を抱える♀&子供を抱えている♀。

         
         
 07.08.30追加の雌雄の判別方法。上のお腹が三角なのが♂個体、下のお腹が丸い方が♀個体になります。 

    

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