近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

NO.24「カジカ(大卵型)」 オッサン顔!

2006年11月20日 07時57分01秒 | 滋賀県の淡水魚紹介
 滋賀県に生息する淡水魚の紹介、今日の1匹はカジカ。山の遥か奥の清流で、大きな丸い石が転がる河原を調査。河原の浅瀬の大きな石を除け、更にその下の小さな石を除けるとヨシノボリ?らしき大きな魚を発見。頭の大きさと背鰭の形状からカジカではないかと思います。(滋賀県では山間部がカジカ、琵琶湖近くがウツセミカジカと住み分けられていると聞いたので、ウツセミカジカではないでしょう。)
<データ>
名前:カジカ大卵型
分布:滋賀県の山側 
体長:130mmくらいまで採取して確認 
生息:
 河川上流域、流れがある清流の平瀬等の石の下 
特徴:
 漢字で「鰍・杜父魚」と書く日本固有の魚。形状は大きな頭に大きな目と口、鰓蓋の後縁の棘は一本あるようです(よく見えない)。体色は背面は濃淡様々な褐色で、複数の黒い模様が入ります。腹部は白色に桃色を混ぜた様な色で、血管が透けていますね。産卵期は3月頃でして、雄は石の下に縄張りをつくり、雌を誘い込んで石の裏に産卵させているそうです(未確認)。ヨシノボリ等と同じく、雄は孵化するまで卵を守ります。大まかに仔魚が海に下って川を遡るタイプ「小卵型:胸鰭の鰭条数16~18」と川にとどまるタイプ「大卵型:胸鰭の鰭条数12~14」、日本海側に分布する、海での浮遊期間の短い「中卵型:胸鰭の鰭条数14~15」に分類されますね。地方によっては、カジカ汁や塩焼きにして食べられているとの事。
参考・引用文献
私見:
 ♂♀に関わらず、オッサンと言うか悪代官面ですね~
飼育すれば、魚っぽく無い人間臭さを見せてくれる事も?
採取:
 地道に石を除けて、タモ網に追込む。短い釣り糸で、石の上流に餌を落として河鹿釣り。
飼育:
 ①容器:60㎝サイズの水槽に飼育数は2、3匹程度
 ②底床:砂及び砂利。
 ③濾過:流れあるものが良いのでは
 ④設備:ヒーター×、エアーポンプ◎、ファンorクラー○
 ⑤水草:入れなくても良い
 ⑥餌 :人工配合飼料に餌付き難い
     最初は冷凍赤虫などが良いのでは
 ⑦混泳:単独飼育が好ましい
 ⑧置物:石でも流木でも炭でも可
 ⑨繁殖:難しい

 高水温では酸欠や病気に掛かり易い様に思います。出来れば、夏場には水槽クーラー等を用いてあげた方が良いのでは?餌は人工配合飼料に餌付き難いかったので、生きた小魚を与えていました。この場合、水位を下げてカジカが捕食し易くすると良いでしょう。乾燥エビを強い水流に巻き込ませて与えると、生餌じゃなくても食べるようになりました。生餌が捕れる環境に無い場合、冷凍赤虫を与えます。
動画:

画像:  
        
 上から撮影、頭は大きめですね。
        
 06.11.24追加。別の河川で捕ったカジカが立った姿?この状態で歩く。
        
        
 07.08.03追加。河川で発見したカジカの卵。
        
        
 08.10.31追加画像、飼育中のカジカ。

        
 11.05.24追加画像、孵化したばかりの稚魚。    

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (きつね)
2006-11-20 23:20:24
1枚目の写真の第一印象は「高木ブー」だったのです。
アゴの感じが。。失礼しました。
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Unknown (Zacco)
2006-11-21 01:22:11
カジカ綺麗です!!
福岡では見ない魚になってしまっているので、
羨ましい!!
きつねさんが仰るように、第一印象はどうしても顔に行ってしまいがちですが、こうして写真で細かく見ることによって、違った印象が持てるのは嬉しいですね。
カジカが色々な魅力を持っているのが良く分かります。(^。^)
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Unknown (ryu-oumi)
2006-11-21 07:56:37
>きつねさん
 そうなんです、アゴの感じが不細工で面白いので1枚目にしました。

>Zaccoさん
 滋賀県でも、山の方に僅かに分布しているだけですが、生息密度は濃いようです。

 私も第一印象の顔のインパクトから気に入ったのですが、今では、鰭の形が気に入ったいます。


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