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中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

回族

2007-08-18 09:54:15 | 中国のこと
 教育交流ツアーで何度か訪れた寧夏回族自治区には、その名のとおり回族が多く居住している。少し古い統計になるかもしれないが、自治区内の回族の人口は約190万人、34%で、中国全土の回族の約18%を占めている。
 
 中国には大多数を占める漢族の他に55の少数民族がいるが、回族は約980万人で約1600万人の壮(Zhuang)族に次ぐ人口であるが、壮族が広西壮族自治区を中心として雲南省、貴州省など限られた地域に居住しているのに比べ、回族は甘粛省、青海省、河南省、河北省、山東省、雲南省など中国全土に広く分布し、中国では分布地域が最も広い少数民族である。

 回族はイスラム教を信仰しているので、ほとんどの者は豚肉を食べない、アルコール類やタバコは嗜まないなどの生活習慣は守っているが、長年漢族と接して生活してきたので、その他の日常生活習慣はかなり漢族化している。イスラム教徒は1日に3回ないし5回、イスラム教の最大の聖地であるサウジアラビアのメッカの方角に向かって礼拝することが義務付けられているが、それも回族では必ずしも守られていないと聞いた。

 イスラム教の寺院をモスクと言うが、中国では中国風に清真寺と言う。「清真」は「イスラム教の」と言う意味で、寧夏回族自治区の区都の銀川に往き来する飛行機の中で出される食事のケースにも「清真」と言う簿字を印刷したラベルがつけてある。豚肉は使っていないということだろう。中国の都市の街中では「清真菜」と言う看板のある料理店をよく見かけるが、なかなか人気があるようで、西安にも中心部の鼓楼の近くに大きな清真料理店があって賑わっている。

回族の父子。寧夏で。


  母と娘。この子は6月に大阪に招いた。大阪の街を見て「とても綺麗。まるで仙人が住んでいるよう」と言ったそうだ。非常にしっかりしている。家は貧しい。


祖母と孫娘。


女性達。


右端の女性は20歳だが、結婚して子どももいる。


モスク。

青海省西寧の東関清真寺。


東関清真寺の礼拝殿。


西安の清真寺。


西安の清真寺の礼拝殿で。午後の祈りのために来た老人。


 寧夏回族自治区にはモスクが多い。これは同心県という所にある大きなモスク。この同心県にはかつてジンギスカンに連れられてきた回族の人達が住みつき、やがてチベット族が造ったラマ教の寺をモスクに改修したという。




村のモスク。


車で走っていると、道路の両側には小さなモスクがある村が多い。




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