兵庫県ではこの3月19日にいわゆる「禁煙条例」、正確には「受動喫煙防止条例」が成立しました。この条例は不特定多数の人が利用する公共施設などでの喫煙を罰則付きで規制するという、かなり厳しいもので、官公庁や病院、学校は全面禁煙とし、百貨店やスーパー、大規模飲食店などには分煙を義務付けます。条例の対象は約19万カ所に及び、公共施設では2,013年4月、民間施設では14年4月から施行されます。同じような条例は神奈川県に次いで全国2例目だそうです。当初はデパートやホテル、飲食店などでも禁煙の義務化を目指しましたが、業界団体の強い反対を受けて分煙の義務付けにとどまり、規制内容は大幅に後退したようです。竜頭蛇尾ですね。
条例案では官公庁や大学を除く学校は使用も認めない全面禁煙を義務付け、敷地も禁煙になります。百貨店やスーパー100平方メートルを超える大規模飲食店と宿泊施設のロビーなどは設置による分煙を義務化されます。これによって県内に約2万店ある飲食店のうち約4千店が分煙対象となるそうです。残りは喫煙を認めますが、喫煙の可否を店舗に掲示する「ポリシー表示」が義務化されます。
私が朝の散歩の折に時折立ち寄って簡単な朝食をとるファーストフード店がありますが、最近改装して客席が2つに仕切られ、奥が喫煙者用のスペースになりました。手前の禁煙者用スペースは狭いようですが、この店には2階にも客席があり、ここはすべて禁煙です。
先日朝食をとっていると、3、4歳くらいの小さな男の子を連れた母親が、喫煙スペースに入って行きました。朝早いので喫煙者は少なかったのですが、それにしても幼い子をそういう場所に連れ込む母親の行動が理解できませんでした。この店には外にもテーブルや椅子が置いてあります。たばこを吸うならそういう場所ですればいいのにと思いましたし、禁煙スペースで食べて、たばこを吸いたくなったら、自分だけが喫煙スペースなり外に行けばいいのにとも思いました。吸いたくなっても僅かな時間でしょうから辛抱ができないものかと思います。
別の喫茶店に入ったのですが、ここは申しわけ程度にレジの横に禁煙席が2つ設けられていて、これでは分煙にもなっていない形ばかりのものです。その席が塞がっていたので普通の席に座ったのですが、すぐ左隣りの若い女性が勇ましく吸い、おかげで左目が痛くなりました。だいたい喫煙者の多くは,TPOを考えないことが多いように思います。自分は吸いたくてもそれを嫌う者もいることなどは考えずに、吸いたくなったらどんな場合でも抑制できない。喫煙スペースに子ども連れで入った母親は極端ですが、条例で禁止するとかどうのと言う前に、喫煙者がマナーを自覚することが大切だと思います。
(朝の散歩から)
バラ(2)
ブログ友のYさんが、バラを「女王」に喩えられていましたが、豪華な花を見るとそんな気がします。でもあまり目立たない「侍女」のようなものでも、そこはかとない気品があって魅かれます。
近くにある自治体の総合会館のレストランは、テーブルの上に「喫煙席」「禁煙席」の小さな立札があるだけで、片方の客が多くなれば立札を移動させるのです。
行くたびに、「もうちょっときっちり分けてよ」と思っています。
公共施設ですよ。ちょっと時代遅れもひどすぎますね。