中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

柏原(かいばら)町で。

2012-07-09 10:15:17 | 身辺雑記

 福知山市の観音寺のアジサイを観た後、南に少し下って、兵庫県丹波市の柏原町に行きました。 

鹿肉で昼食

 この町に「無鹿(ムジカ)」という、鹿肉料理を食べさせる店があります。

  

築120年の民家を改造したもので、柱や梁は黒く太く、古さを感じさせます。

 店内の様子(無鹿のHPから)

  

 昼食なのでランチにしました。柏原町に住む、Hg君達と同じ生物部の卒業生だったY子も参加しました。Y子の夫君も生物部の卒業生で、柏原町の中学校の校長をしています。 

 前菜。向って左下から中央、右上にかけての三品が鹿肉です。

  

 メイン・ディッシュ。癖のないさっぱりした味でした。

  

 鹿肉はもっと食べられてもいいと思います。山の樹の皮がシカの食害に遭い、問題になっていて、特に北海道のエゾシカによる被害は大きいようですが、人手が足りないこともあって、駆除はなかなか進まないようです。こちらにいるニホンジカも同様らしいです。もっと駆除が進んで、鹿肉がデパートやスーパーでも販売されるようになったらいいと思うのですが。

 食事を終ってから、Y子の案内で柏原町内を散策しました。 柏原町は古い城下町で、織田信長の弟の信包(のぶかね)が慶長3年(1598)に三万六千石を与えられて始まりました。3代目に後継がなかったためにいったん廃絶しましたが、その後織田家の所領となり、明治の廃藩置県まで続きました。町内には織田家ゆかりの史跡があります。

柏原藩陣屋跡

 陣屋とは、城郭のない小藩の大名の居所で、この柏原藩陣屋は、織田信休が正徳4年(1714)に造営したもので、現存しているのは文政3年(1820)に再建された表御殿の一部で、昭和46年に国の史跡に指定されました。

 

 

 このように、大名の陣屋が江戸時代当時の場所に現存するのは全国にも僅かしかなく、近世陣屋史上貴重な遺構とされているそうです。

表御門(長屋門)

 陣屋内に残る唯一の創建当時(正徳4年)の建造物です。長屋門は江戸時代の武家屋敷で、侍者などが住む長屋の一部に門を開いたものです。

 正面から。

裏から。

 陣屋跡の近くに立派な藁ぶきの民家がありました。庄屋の住まいかと想像すると、何か陣屋と似合っているようでした。

木の根橋

 樹齢千年と推定される、巨大な欅があり、天然記念物に指定されています。樹高は22メートル、幹の周囲は6メートルあります。奥村川と言う川のそばに生えていて、その根の一部が川を横断して橋のようになっているので、木の根橋と呼ばれています。柏原のシンボルとして親しまれているそうです。

 下の写真の向かって右手から、川幅6メートルの奥村川を跨いで根が伸びています。葉が邪魔になって少し見えにくいのですが、近寄って見ると巨大な根なので驚かされます。

 柏原藩が置かれるずっと以前からこの地にあったこの樹の樹勢は今も盛んなようですが、これからも後どれくらい生き続けるのかと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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