「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

丹沢山 vol.2

2011年03月03日 20時39分57秒 | 山歩き
 
「丹沢山」

私が百名山の一つに丹沢山(丹沢山というのは山塊中の一峰である)を取上げたのは、個々の峰ではなく、全体としての立派さからである。
ただ表尾根を歩くだけでなく、その奥深く入れば、山の規模は大きく複雑で、容易にその全貌をつかめない。

                                  深田久弥  「日本百名山」  より引用抜粋。

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2/26(土)     厳冬期の雪山は素人のためやらず、 自分なりにこの時期に登れる山へ行ってきました。


東北 ~ 首都高 ~ 東名秦野ICで下りて大倉バス停着、  1時間の仮眠後出発。



バカ尾根の愛称を持つ丹沢山の尾根登り。  そんなに辛いとは思わなかった、  が正直な印象。
でもその延々と続く階段といい、 ゴロ石といい、 あまり山登りを経験していない方だと辛くうんざりするかも。



塔ノ岳への中間地点にある山小屋。  帰りに休憩したがとても雰囲気のよい小屋だった。
 
あるグループの忘年会や各種の集まりに使われている小屋で有名。  大倉バス停 ~ 塔ノ岳まで7km

湘南方面の風景が広がる。


塔ノ岳着。


360°の絶景でした。   富士山、 太平洋、 薄っすら伊豆半島方面、 南アルプス、 秩父方面・・
風があり空気は冷たかったがやっぱり山の上は気持がよかった。   大汗かいていたので薄手のシャツ2枚のみ。



ここから丹沢山までのアップダウンの道が雪道となった。  まだアイゼンは使用しなかった。



尊仏山荘裏手の下りのスケートリンクでいきなり転倒。    右腕をしたたかに打った。  痛かったー
その横で笹の葉を食む雄鹿が転倒した僕のことをじっと見ていた。  だはー。。。



「丹沢山」  着。


ここまで9.6km、 ちょうど4時間。  ここで初めての休憩をとった。
(おにぎり、  水、  チョコレート)  

30分休んで丹沢山塊最高峰である蛭ケ岳目指す。   ここから3.4km。
今10時30分で往復6.8km、 で帰りはここから下までまだあと9.6kmもある。。

なんだかわかりずらい言いまわしだが、  帰りはここ丹沢山にたどり付くのがきっと13時過ぎ、 でその後9.6km下る必要がある。

「大丈夫かな?    ま、 大丈夫っしょ」

丹沢山裏手から延びる山尾根。   あの遥か奥の真ん中の頂きがこれから向かう蛭ケ岳だ。



ここで軽アイゼン6本刃付け。


膝くらいの深雪、 つぼ足やら凍結路、 雪解けのぐちゃぐちゃどろんどろん、、   ミックス状態。

鎖場。  あの登り返しがきつそうだなー


12時、  蛭ケ岳登頂。


ここまで6時間。   少し休んで帰りは5時間と計算すると、、  18時前ころ下山と推測。
ヘッデンあり、 道は安全で整備も十分、 よほどのことが無い限り無事に下山できると判断した。

富士山を眺めながらのんびりお昼ごはんを食べました。      パワー注入♪


12:30出発。


登っては下りまた登るを繰り返し、 泥で重くなった靴と悲鳴を上げ始めた大腿四頭筋に喝を入れつつ丹沢山着。

綺麗な山小屋、 みやま山荘。   ここに泊り夜景を眺めながら一杯、 いいかも♪


塔ノ岳裏手に着いた頃、 朝見た雄鹿にまた出会った。  
(この日のヤマレコを確認したら、 皆さんこの鹿を写していたようだ)


ここからの7kmの下りは正直きつかった。   もうホント足パンパン。  膝ガクガク状態。
アイゼンの重さと登り下りの山行、 水も底を尽きつつある状況、 そして午後の遅い時間帯。。

  
そんな状況下だったので尚更慎重に下った。    事故は許されない、 安全に下る。
 

ここまで下ってきてホッとした。   お茶を購入してしばし休憩。。。


お店を出る時に女将さんに言われた   「気をつけて行ってらっしゃーい」   の声が嬉しかったなー

丹沢山唯一のキャンプ場。     ツェルトが3張り。  訓練のようだった。


18時、  無事下山完了!!


朝6時登山開始、   18時下山完了。    12時間の山行。  久しぶりの長丁場だった。


でも帰りは特にゆっくり気をつけながら下りてきたので、 回りの景色を十分に眺められ結構楽しみながら下りてきた。


たまには1日フルに使うこんな山行もいいものです。。。      (でもこの時間にバス停には誰もいなかったが)


丹沢山感想 ・・   「延々と続く尾根道、  雪道の登り下り、 しかもピストン。   長かったー」  (往復26km) 
 (それでも平ケ岳の比ではない)
   

ここはじっくり縦走を目的に蛭ケ岳山荘あたりで一泊し、 翌日JR橋本駅方面から帰るコースがいいかも。
(今回の山行でコース等分かったので縦走登山は是非次の機会(良い気候時)に。  今度はじっくりと歩こうと思う)


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帰りは、 東名 ~ 首都高と大渋滞に巻き込まれたが、 それでも関東圏内の近場(知った地の利)故
特段焦らず渋滞に身を任せゆっくり帰ってきました。  (関東甲信越、 往復1,000km以内は近場に感じる)


その日立てた目的を達した後の清々しさが際立ち、 疲れもそんなには感じなかった。  
それでも帰宅後は、、  風呂、ビール、晩ごはん、爆睡、 だったけど。。


今年最初の山登り、  十分満足できました。



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