咲き始めましたよ。
デンドロビウムスペシオキンギアナム
去年ほど勢いはありません。
花もちいさく、色もものすごくきれいというわけではありませんが、この花のウリは、香り。小粒ながら、とても良い匂いがします。
園芸店にはもっとピンク目の濃い花もあります。
でも、いつからかひょっこり我が花畑の住人になったこの花を、大事に思っています。(その割にほっぽらかし・・・って?)
去年のもどうぞ。
くすのきカルチャーの近くの駐車場で見つけた草の穂。
ひょっとしてこれが、茅花(ツバナ)でしょうか??
戯奴(わけ)がため我が手もすまに
春の野に抜ける茅花ぞ食(め)して肥えませ
紀郎女 巻8 1460
茅花はチガヤとも言われるイネ科の多年草。
万葉の時代には若い穂を食べました。
60代の方に聞いてみると,
「子どもの頃、野原で採って食べたのよ。チガヤって言ってたわ」と。
私の田舎では食べた事もなく、知りませんでした。
植え込みの最前列に、ナガミノヒナゲシ軍団。本家のツツジに儚げな朱色がマッチしてとてもきれいです。
他の道でも、ツツジの植え込みの車道側を、淡いむらさきの小花・ツタバウンランが、蔓をのばしてツツジを登っていました。巧まずしてピンクのグラデーションが。
(画像右。ピンぼけで見にくくて、済みません。)
何処かから種が飛んできて、そこに根を下ろし、今では、「このデザインで行きましょう」と、最初からお決まり事項ででもあるかのように定着しています。
いただいた薔薇は、ぐんぐん伸びて蕾をもった。
その蕾が↓ **** こんな花を↓ 咲かせるのは後どのくらい?
とても楽しみにしている。
あこがれの薔薇、ウェスターランドよ。
蛙さんのブログに、見事な牡丹が咲いていました。
花王に相応しい立派な花。色も空気も香る。牡丹の花を贈られるなどは、めったにないことでしょうけれど、以前、一度だけそんな希有な体験をしたことがありました。
その花を飾った部屋は、まさに、花王の薫にみたされた、形容しがたい至福の空間となりました。その香りも含めての花の王を実感したのでした。
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趣は異なりますが、その木も忘れがたい。
『牡丹の木』(ぼたんのぼく)、 白秋の歌集にあり.
須賀川の牡丹の木のめでたきを爐にくべよちふ雪ふる夜半に
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青柳志解樹さんの『百花逍遙』によれば、
”牡丹の粗朶を焚いて暖をとってもらうのは、遠来の客への冬のもてなし”
であったという。
そういえば、子どもの頃、祖父の家の土間の壁にかけてあったあの包み。あれこそは「牡丹の木」であったと、謎が解けました。
長いことひとり暮らしをしていた祖父は、寒い冬の夜をだれと語り合おうと思ったのでしょうか。マイペースで、あまり人づき合いが上手とは言えなかった祖父の牡丹の木は、焚かれることもなく、長いことぶら下げられたままではなかったか。煤けた紙にくるまれていた牡丹の木を思い出します。