朝、ゴミ出しのついでに花畑に回りました。
茂り放題になっている、花や雑草などを整理していると、
「お花きれいですねえ。いつも見せてもらっているんですよ」
リュックを背負いスニーカーを履き、杖をついた80歳くらいの女性に声をかけられました。
そしてーー
「髪切られたの?」と。
えっ、私は初めてお目にかかるのに、この方は私をご存じなのだ。
いつも起き抜けの顔で、朝、花畑をいじっているのを、見られていたーー恥ずかしい限り・・・。
杖によりかかるようにして休み、にこにこ顔で立ち止まっているので、
「お早いですね。これからお散歩ですか?」
「いえ、今帰ってきたの。疲れるからバスで」
時刻は朝の6時30分ぐらい。
早朝散歩に出かけて、帰りはバスに乗って戻ってくるらしい。
歩くのもゆっくりゆっくり。白髪のきれいな、笑顔も上品な方です。
「花は大好きなの。若いころはね、ここの裏の所にずーっと南天を植えたのよ」
「おかげさまで、きれいでしたね。ありがとうございます」
「このあいだもね、節分の柊を挿したら、ついていたわ」と。
一号棟の〇階にお住まいと言うことでした。
バラが終わってしまったので、冴えないけれどーーと、、
咲いている花を4~5種類、切ってさしあげると、
「いい花瓶があるから、それに飾るわ」
と喜んでくださった。
「この花は?」
「大天人菊っていうんですよ」と答えると、
「わあ、お花をもらって、天にも上るここち~♪」
と言いながら帰って行かれました。