久しぶりに映画を見た。
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
イギリスの首相を8年も務めた女性で、その迫力はすごかった。メリル・ストリープの演技がこれまた秀逸で、私の記憶にあるサッチャーさんにとても似ていて本物かと思うくらい。しかも、現在の年老いた姿と往年の現役時代の迫力あるサッチャーさんをきれいに演じ分けていて、さすが。
現在のサッチャーさんが認知症だと知ることはつらい。本人にとってはもっと残酷な事実かもしれない。
映画では、時代背景や政治的なことにはあまり深入りせず、どちらかというと女性でありながら、英国の首相を立派に務めたその相克に焦点を当てている。
当時は、エリザベス女王とサッチャー首相で英国はすごく進んでいるなあ、といつも思って憧れていたけれど、この映画を見る限り、そうではなかったことがよくわかる。それでもやはり、イギリスの懐の深さと彼女の卓越性のなせるわざか。
英語の題名は、ずばり The Iron Laday
邦題が「鉄の女の涙」 やっぱり、・・・なんだね、という感じです。
涙は、サッチャーさんは決して流さない。どんなにつらい状況に陥っても、決して泣かない、(映画では) さすが。
泣くのは、観衆だ。ラストシーンは涙なしでは見られない。先日もレディースデイで観客には圧倒的に女性が多かったが、ラストシーンは皆動けない、そして隣の人も、映画が始まる前は寝るかも、と言っていたのに、最後は鼻をすすっていた。
イチオシ映画です。