会社で

　いつも会社では会議室でテレビを見ながら、友人と二人でランチしている。
昔はもっとたくさん人がいたのだが、この不景気でとうとう二人だけになってしまった。
もちろん１階には食堂があるのですけど・・・

友人はわたしより若い。
数日前上海への出張から帰ったばかり。ちょっと自信がついたみたいで、前に比べて
ずっと落ち着いている様子。
上海出張はアジア太平洋地区全体のセールス会議で、４日間にわたりみっちり会議だった
らしい。もちろん、言葉は英語。
彼女は出張前、毎日ランチの時間に英語の勉強に余念がなかった。
自己紹介から始まって、簡単な仕事の内容の説明や日本の会社の実情の説明など。
出張前日には、売り上げ数字の英語を随分と苦労して覚えていた。
また、一番厄介な食事英語。ソーシャル英語を話さないといけない、ということで
趣味の話、住んでいる場所の紹介や日本の習慣の説明など、それこそ多岐にわたる話題を
たくさん考えてスクリプトを作り覚えていた。

実際、ランチだけでなく、ディナーも毎日会議のメンバーで取り、正式な場なので、
隣に座る人もどこの国の人になるかわからない、と言っていた。
ディナーはその代わり、毎日エンターテイメントが入り、歌・踊りなどを見ながら優雅に
とったそうだ。

宿泊ホテルはデザイナーズホテルで、写真を見せてもらったけどすばらしい。
心配していたお風呂のお湯も問題なく出て、毎日快適なホテルライフだったらしい。

会社英語は盛んだけれど、一番やっかいなのはこういうグローバル会議に出席したときに
プレゼンを求められ、そのあと質疑応答やら何やら、大変だ。
ほとんどの出席者が英語が第二言語なので、日本人だから英語が苦手で・・・という
エクスキューズは通らない。他の国の人は堂々としているし、何故かみな英語がとても
上手。
　日本ももっと小さいときからオーラルコミュニケーションの英語を訓練したほうが
いいのかもしれない。
他の国の人と堂々と渡り合えることがこれからは大切。商売には欠かせないのでは？