シルクロードと科学 ある物理学者の独りごと Silk Road and Science

天山山脈の北の麓の都アルマトイに、私が初めて訪れたのは平成7年(1995年)10月でした。

3.18 東京シンポジウム参加者の感想記 その二

2009-03-20 18:43:55 | シルクロードの民族と核実験災害

ぺりお@FreeTibetさんの感想です。

                        2009031910:37

被爆国は日本だけではない!  

核兵器が落とされた国は日本だけではないって事を、私は不覚にも知らなかった。

日本では全く報道されていないこの情報、たくさんの人に知ってもらいたいと思い、日記に書いてみる。

昨日、『シルクロードにおける中国の核実験災害と日本の役割」』というシンポジウムに参加した。

【シンポジウム趣旨】

中国は1964年から1996年までに,ウイグル地区ロプノールの実験場で延べ46回の核爆発を行った。

シルクロードにおける世界で最も不透明な核実験の実態を,核放射線の物理と放射線防護学から透視。

ウイグルの人びとの健康被害と核ハザードは,21世紀の現在も続いている。

講演されたパネリストと内容は以下のとおり。

1.「中国の核実験災害とその問題点」 理学博士 高田純氏

http://www15.ocn.ne.jp/~jungata/NEDonSilkRoadJap1.html

2.「健康影響の調査」 医師 アニワル・トフティ氏

3.「日本の役割」 国際政治学者 藤井厳喜氏

*櫻井よし子さんも講演を予定されていたが、急遽変更に。

 ダライ・ラマ睨下の甥にあたるケドウープ・トウンドウップ氏もいらっしゃいました。

・・・・・しばし絶句。何という暴挙であろうか!!

核実験とは、なんと自国の人民の上で行われたのだ。

しかも地表爆発型の実験を含め46回も!

中国は、チベット、ウィグル、モンゴル、台湾という文化も言葉も違う国を侵略し、中華人民共和国だという宣言をしているが、その自称自国民を実験材料にしたのだ。

どこの国家が自国民に核を落とすというのだろう!!

しかもウィグル地域に核を落とすときは、シナ内地に核物質が飛散しないよう、東から西に風が吹く日を選ぶという。

ウィグルのトフティ氏がおっしゃっていた。

「自分の国ならば核を落としたりしない。毛外の国だと思うからこそ、そのようなことができるのだ。これは現在進行形の植民地政策に他ならない」と。

実験が行われた年から、ウィグル地域に住む人のガン罹患率が急激に増加した。

中国全土の30%の割合で今現在も増え続けているそうだ。

実験前、ウィグル省に設けられている総合病院のベッド数は40。

それが2年後には2000になったという。

そして被爆者129万人、死者19万人になるという結果が出た・・・。

講演会前に上映された、「Death on the silk road」。

これは、1998年の7、8月にイギリスのテレビ局チャンネル4で放映されたドキュメンタリーだ。

ウィグル人医師が東トルキスタンを調査したものだが、そこには奇病、ガンの子供がたくさんでてきた。

まだ子供なのに痛くて苦しくて「足を切り落として」と言う。

「もう我慢できないの。お父さん、お母さん、さようなら」と泣く。

中国は核実験の被害を公表せず事実を隠蔽し、現地調査も許可しない。

そのため現地の人達は40年以上も放置され苦しみ続けているのだ。

これが正常な国家のやることだろうか?

被爆国であり民主主義国家の先鋒として、日本はこれらの地域の方を支援し、中国のこのような行為に対しては断固立ち向かわなければいけないと思う。

私たちも、事実を知る努力をし、政治に無関心でも投票する時はよーくその人の政策を研究してほしい。

日本から中国へ流れた5兆数千億ものお金。

それが何に使われたのか・・・。

よく考えてほしい。

知らず知らずのうちに、私たちは間接的に加害者になっている可能性があるってことを。

昨日は、ウィグルとチベットが手を結び、日本と協力して問題解決に当たっていく、という記念すべき日になった。

私も、自分にできることを模索しながらできることをやっていこうと思う。


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