蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

アクアポニックス  (bon)

2024-01-08 | 日々雑感、散策、旅行

 昨年12月21日のNHK朝のニュースでちょっとだけ紹介されていました。
神奈川県藤沢市にある会社が開発した循環型水耕栽培システムです。テレビでは、
水槽には魚が泳いでいて、その上には野菜が茂っている‥そんな仕掛けになって
います。

        (同HPより)

 会社のHPから、その内容を紹介します。

 先ずはどんなものか? 『アクアポニックスとは、水耕栽培と養殖を掛け合わ
せた、次世代の循環型農業です。魚の排泄物を微生物が分解し、植物がそれを栄養
として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻る、生産性と環境配慮の両立が
できる生産システムです。』とあり、農業または養殖業、体験農業などの観光業、
障がい者自立支援事業、健康・介護・リハビリ・安らぎに係る事業、地域おこし・
途上国支援事業などビジネス主体だけではなく地域コミュニティーの活性化から
個人の趣味まで広く貢献できると謳われています。
        

 循環型農業としての期待として、 『生産性と環境配慮の両立ができる持続可能
な農業として、野菜と魚の生産はもちろん、「資源」「エネルギー」「人」「情報」
などの循環をつくることが可能です。アクアポニックスは単なる循環型の生産シ
ステムではなく、循環型ビジネスの一つのパーツとして自社の強みに合わせてデ
ザインすることでより大きな価値を生み出します。』 そして

『アクアポニックスが日本中に広がることは、資源やエネルギーの効率的な利用に
つながり、組織や地域などのコミュニティ活性化にもつながります。』とされて
いました。

 どのようなものなのかは、後ほどHPから抜き読みで紹介しますが、この会社は、
株式会社アクポニ(旧社名おうち菜園) 横浜市中区に本社を置き、藤沢に農場
があり見学もできるそうです。設立は2014年とあります。

 昨年(2023年)当初から、「SDGsPR」誌にインタビュー記事が掲載されてから、
次々とラジオ、テレビに取り上げられるようになり、次第に主要新聞、テレビにも
取り上げられるなどスポットが充てられています。 昨年末、12月26日には、
国際シンポジウム「Life Mechatronics」で講演されています。演題は『Smart
Circular Agriculture for sustainable Society』。

 このシステムの基本は次のようにシンプルです。

       (同HPより)

 

 アクアポニックスのシステムは、上図に示すように、植物の水耕栽培装置と、魚の
飼育装置の2つで構成されています。魚の飼育装置は、淡水魚用の閉鎖循環式陸上
養殖システムで、飼育槽、ろ過槽(物理ろ過と生物ろ過)、水流ポンプ、エアポ
ンプからなり、これらを配管で植物の水耕栽培装置につなぎ、魚の飼育水を循環
させることで植物を栽培するというものです。

 そしてこのシステムには、光源に太陽光を利用するものと、屋内などでLEDを
利用する密閉型があります。 下図

       太陽光型(上段)と密閉型(LED)(下段)
       (同HPより)

 栽培できる野菜は現在、リーフレタスなどの葉物野菜やハーブ類が主で、他には
トマト・イチゴ・メロンなどの果菜類、バナナ・パパイヤなどの果樹やエディブル
フラワーまで、幅広く育てることができるとあります。

 飼育する魚は、イズミダイ(ティラピア)・チョウザメ・ホンモロコなどの食用
淡水魚が主で、このほか海水魚やオニテナガエビでも試験中とあります。観賞魚
では、錦鯉、金魚、熱帯魚なども育てられるようです。 また、キャビアについて、
収穫まで数年を要するチョウザメは、出荷までの時間が従来の半分ほどになる品種
を取り扱っているとあります。

 で、会社は、5㎡の空地があれば実施できる商業施設や家庭菜園向けの都市併設
型システム、空間を活用する水耕タワー・水耕回転タワー、更には家庭やオフィス
で楽しめる鑑賞用までの製品を構築・販売するとあります。

 これらの製品の販売に当たっては、導入のコンサルから、システム設計、メンテ
迄完全サポート型で導入の推進が図られているようです。また、自作用のキット
も販売されるほか、飼育する魚や餌、ろ過部品その他の交換部品などの単品も販売
されています。

 すでに35の導入実績があり、サポート体制も充実しているという。栽培に当たっ
ては、スマホ、webカメラ、IoTセンサーなどの技術も活用されているそうです。

 環境にやさしい事業用循環型生産システムから家庭菜園、オフィスなどの観賞用
まで、時流に即した製品・システムとして急速な導入が図られるかもしれないで
すね。

 

 

 

Julio Iglesias - El Amor

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (M.S)
2024-01-08 08:33:14
 おはようございます。
相変わらずの速攻ですね。
以前どこかで目にしましたが、本来のあるべき自然界の循環でしょうか。この本来の姿が普通になれば良いのでしょうね。
 なんとかこの地球を美しく持続させたいものです。でもどんなに頑張っても『この地球は徐々に消滅に向かう』が私の考え方です。しかし人間がそれに、手を貸すことは思いあがりも甚だしいのでは。
 これから7回目のワクチン接種に行ってきます。
返信する
7回目のワクチンですか! (bon)
2024-01-09 15:58:59
M.S.さん、コメントありがとうございます。
新型コロナワクチン・・何となく懐かしい響きが感じられます。
あれだけ痛みつけられたコロナなのに、もう忘れてしまっている・・
なんとも早や、ノー天気ぶりを表明してしまいました。
考えてみれば、この地球も大きな循環サイクルで回っているわけで、
だから、長く状態が保てているのですね。しかし、これもいつかは尽きるわけですが、
その時間軸は、莫大に長すぎて通常は感じないのですね。
しかし、この循環を人間が壊そうとしているのです。
これまでのスピードの100倍以上の速さで・・
返信する

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