蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

大丈夫か? 日本  (bon)

2024-02-09 | 日々雑感、散策、旅行

 国会中継では連日、政治資金問題に終始しているようで、収支報告やその使途の
議論ばかり・・そして、旧統一教会関連が再燃しています。このようなことばかり
が政治家の皆さんの問題事案であるのは、
ある意味、大事な時間を空費している
のではないかと思われます。どういう規範で政治と向き合っているのでしょう? 

 先日の新聞報道では、100人近い議員の収支報告修正が出されていました。 
不正直を通り越し、全く品格に欠けた話です。このような政治家の皆さんによって
日本が進むべき舵取りがなされていることに改めて不安や危惧を感じたのです。
いったい日本は大丈夫か?と。

 経済の好循環を目指すべく方針が立てられ、賃上げ推進にもかかわらず、実質
賃金は対前年度比2.5%減で2年連続マイナスとなったとあります。 2021年度の
世界の平均賃金比較では、トップのアメリカ 7.5万ドル弱に対して、日本4万ドル弱
でOECD34か国平均5万ドルから見ても低く、24位となっています。G7では最下位
です。30年前の日本は11位で、10年ごとに18位、21位と世界に比べて伸びていない
のですね。

      平均賃金の推移 
        
               (ダイアモンドオンラインより)

 GDPを見ても、日本だけが低迷しているようです。

     GDPの推移
     
                          (sankouより)

 

 日本の企業の時価総額を27年前と比較してみると、下図のように、93年には
トップ100社中に26社が入っていたのが、21年には1社(トヨタ自動車)があるのみ。
世界の企業はすごい勢いで伸びているのです。

      時価総額
             
                                    (sankouより)

 

 政府の財政状況を見てみると、2024年度一般会計予算案では、歳出112兆円強に
対して歳入は、税収等で77兆円、国債35兆円で組まれており、国債残高は1100兆円
の規模となります。このほか地方債が200兆円程あるとすれば、国・地方全体で
1300兆円(の借金)が見込まれるわけで、歳出の1/3が社会保障費だそうですから、
これはまだまだ増える方向ですから、一体この先どうなるのでしょうか?

     国債発行残高推移
     
                          (財務省より)

 

 このような国の借金は、これまで日銀が引き受けてきていますが、いつまで引き
受けられるのでしょうか? このままの推移で行けば、いずれ日本は財政破綻を
きたしてしまうのではないか? 不安です。

 もし、財政破綻が起きたらどのようなことになるのか? 円安が急速に進み、
急激な物価上昇に加えて、公共事業などはできない上、医療費の窓口負担(差額
負担)なんて言っておれない事態が想定され、国は混乱に陥ってしまうのではない
でしょうか?

 この国、ニッポンをどの様にかじ取りして行くのか、喫緊の対策と近未来を見た、
そして長期的な対策を早急に構築しなければならないのではないでしょうか? 

 政治資金の収支報告がずさんで、法律違反を犯していることも問題には違いない
ですが、首相はじめ大臣の皆さんが、このようなことに時間を費やさざるを得ない
こと事態が憂うべきことではないか? 

             

 2/6付け読売新聞の暮らし教育欄に『日本の博士離れが深刻だ』を見て、突然
このような不安がぐっと頭を持ち上げてきたのです。 たしかに博士を多く作る
ことが、日本を豊かにすることに直接結びつかないかもしれませんが、博士が少な
くなっている現状の構造に問題があるのではないかと危惧するのです。

 しかし、博士不足は科学技術分野での国際競争力の低下にもつながりかねない
と言えます。博士号取得者は、高い専門性や知識を活かし、研究開発やイノベー
ションの担い手として期待されるほか、行政や産業界、メディア、国際機関など
幅広い分野で活躍できる素養や見識を持っているわけですから、国力そのもので
あり、各国ではその育成に莫大な国費を投じるなど力を入れられています。

 20年前には、日本の人口100万人あたりの博士号取得者は130人でアメリカや韓国
とほぼ同じ水準だったのが、現在ではこれらの国は倍増しているのに日本は、横
ばいなんですね。

    人口100万人当たりの博士号取得者数
      
                               (文科省データより)

 新聞には、博士離れの要因として、 ・社会的に成功した事例が見えずらい。
(大学教授か研究者のイメージ) ・給与や人事などの待遇に差がない。大学院卒
でひとくくり。 ・博士号取得後のキャリアが描きにくい。 ・学歴が高過ぎて
扱いにくい。 などの事項が読み取れましたが、かなり幅の広い事柄のようです。

               

 博士号取得者の数を増やすことだけが日本の将来を安定させることにつながる
わけではないと思いますが、少なくとも『異次元の子育て支援』や『賃上げによる
経済の好循環』など、上澄みの現象面を追随するのではなく、もっと根本的な国際
競争力のあるものにも力を注ぐなど構造的な改革眼をもって政治力を発揮して
欲しいと思います。
 都会の片隅でどうにか生きている老人のたわごとでした。

 

 

 

20年ほど前にNHKのドラマ『蔵』で流れたオープニング、エンディングの音楽が
どうも印象的で記憶にありましたが、昨年再放送があったようです。

NHKドラマ『蔵』再放送決定情報。2023年4月21日(金)、28日(第二話)、5月5日(第三話)夜 8時15分より、
毎週金曜日、デジタルリマスター版、BSプレミアム、BS4K。

 

 

 

 


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