学校が夏休みに入ろうとした頃だったと思いますが、掲題の「奈良、近っ‼」と
「観光特急 あをによし」の2つの少し厚手のパンフレットが新聞の折り込みチラシと
一緒に入っていました。
埼玉県の東京都に接する小さな市に配られた新聞の折り込み・・でしたから、「えっ、
どうして奈良?」と一瞬思いましたが、あぁ、関西万博も人気上昇で、大阪に来るなら、
奈良は近いよ・・そんなお誘いなのかもしれませんね。 それにしても相当な部数が
配られたのでしょう。
「奈良、近っ‼」は、織り込み 8ページのパンフで、表紙にこのキャッチコピーが
「デン」とあり、見開きに近鉄電車の路線図(イラスト)が載せてありました。
「大阪難波から特急で35分」「京都から特急で35分」などとあり、歴史情緒あふれる
奈良公園や吉野、柏原神宮、飛鳥、山の辺の道、斑鳩・・などが記されています。
なんとも懐かしい路線なんですね。 私は、大阪の北区で生まれましたが、戦争が
激しくなる前に奈良県の、見開きの路線イラストのほぼ真ん中あたりの西ノ京近くの
田原本というところに疎開していましたし、戦後まもなく戻った所が、大阪上本町でした
から、この図の中ほどが私の就職するまでのエリアだったのです。
パンフをさらに見開けば、写真と共に、東大寺、春日大社、唐招提寺、薬師寺や大和
郡山、平城宮跡さらには吉野、洞川温泉などが紹介されています。 併せて、地酒、
甘味処、柿の葉寿司などの紹介も添えられていて、それぞれ馴染みのある観光地を思い
浮かべ懐かしくなりました。
もう一つのパンフ「観光特急 あをによし」は、見開き 4ぺージもので、近鉄自慢の
特急列車のPRです。写真で紹介され、「歴史とロマンに思いをはせながら・・」や
「列車の旅を心行くまで楽しむ・・」として、社内でのスイーツやアルコール、オリジ
ナルグッズなどが紹介されています。シートもツインシートの車両、サロンシートの
車両など、天平文様をイメージした柄や色彩を配したとあります。
いかにも旅心をそそる仕掛けが施されているようです。
奈良に疎開していた頃は、幼稚園から小学校2年の前半くらいまででしたから、記憶に
残る想い出は、遊んだことや、断片的な事柄だけですが、戦時中にもかかわらず、この
辺りはのどかで、それなりに物資が無かった感じではありますが、子どもにはほとんど
記憶にない程度の平和な毎日だったのですね。
幼稚園では、落花生の栽培をしたことや、防空ずきんなどを持参していたようです。
トンボ釣りや、麦の黒い穂(くろんぼ)とか稲穂ではバッタを捕ったり、刈り上げた
後ではタニシを捕ったり・・そんな経験は覚えているのですね。
耳成山などにも行ってみたり、近くの「鏡作り神社」、王子まで行くという「マッチ箱
の機関車」の発着所にも行った記憶があります。
突然舞い込んで来たパンフレットに、はるか昔のことが蘇り、屋外の猛暑をよそに
ひと時、懐かしんでいました。
2011年の高校同期会は奈良で行いました。その時のオートスライドです。
奈良会合
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます