チョウの話です。
春には、モンシロチョウやモンキチョウなどがひらひらと飛ぶ のどかな景色を
思い浮かべますが、秋ともなると、もっと小さなシジミチョウの世界です。
1.5cmくらいの大きさですから、ひらひら・・というわけに行かず、チョコチョコ
と素早い感じで足元などをかすめてゆきます。
このシジミチョウ、種類はたくさんありますが、「オガサワラシジミ絶滅の可
能性」とのニュースがありました。 新聞(読売8/28)によれば、『国の天然記
念物に指定されている小笠原諸島に固有の希少なチョウ「オガサワラシジミ」に
ついて、環境省は27日、都内の2施設で人工繁殖のため飼育していた幼虫と成虫が
すべて死んだと発表した。』とありました。
専門家筋では、近親交配による影響ではないかと示唆されているようです。
オガサワラシジミ
(環境省HPより)
生物の絶滅については、次のように区分されています。すなわち・・
絶滅区分 (オガサワラシジミはCRです。)
(ウイキペディアより)
ここで、EX:絶滅、EW野生絶滅。CR:絶滅寸前(絶滅危惧種ⅠA)、EN:
絶滅危惧(絶滅危惧種ⅠB)、VU:危惧(絶滅危惧種Ⅱ)、NT:準絶滅危惧、
LC:低危険種です。
なので、オガサワラシジミがCRであるということは、この種が絶滅の危機に
あるということなんですね。
私が高校の頃、友人に誘われて昆虫採集を始め、チョウに興味を持ったことが
ありましたが、この時強い印象を持ったのがこのシジミチョウとタテハチョウで
した。シジミチョウは、種類が非常に多く、秋口にもなるとたくさん見られ、捕
獲もやさしいのでかなり標本を作ることができたこと、また、タテハチョウは、
友人が“これは珍種のLタテハ”だというので、日本鱗翅学会に相談を持ち掛け
たところが、私たちのタテハチョウは普通の “Cタテハ”だと一蹴された記憶です。
で、シジミチョウは、ウイキペディアによれば、シジミチョウ科はアゲハチョ
ウ上科の分類単位で、南極大陸を除くすべての大陸に分布し、種類数は6000を超
えるそうで、世界中のチョウ15000~20000種のほぼ40%を占めているという。
日本に見られるシジミチョウは、樹頂性のミドリシジミ亜科と草原性のヒメシ
ジミ亜科の2種類に大別されるとあり、オガサワラシジミは、ヒメシジミ亜科のル
リシジミの仲間だそうです。
以下に、ウイキペディアよりいくつか仲間を上げておきます。
ルリシジミ ヤマトシジミ ゴマシジミ ウラナミシジミ
ベニシジミ ウラギンシジミ
・ミドリシジミ亜科 ミドリシジミ、ムラサキシジミ、ムラサキツバメ、アカシ
ジミなど
・ヒメシジミ亜科 クロシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、ヒ
メシジミなど
後になりましたが、シジミチョウの名前の由来は、シジミ貝に似ているところからだそうです。
シジミ蝶6種
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