蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

200坪の畑  (bon)

2017-02-19 | 日々雑感、散策、旅行

        船村徹さんが84歳で亡くなりました。演歌(も)大好きな私は
        とりわけ好きな曲調で、たくさん素敵な歌を知っています。

 

“一人で200坪の畑をやっている”というお話です。

 金曜日(2月17日)は、強烈な春一番が吹いて、東京は20℃を超える暖かい日でした。
日比谷公園の噴水は、強風のために止まっていました。 今年第1回目の園芸友の会例会が
ありました。
 タイトルの話は、その例会でのことで、毎回会員の誰かが自由なテーマで発表すること
になっていて、この日は会員Hoさんから、「百姓の真似事」と題して、自身の畑作業に
ついて紹介がありました。

 埼玉県入間市に自宅から2kmのところに、200坪(約600㎡)の畑(借地)があり、70歳
から初めて 7年目になるといいますから、高齢になってから始められたのでした。技術系
の会社員でしたが、今はすっかり“百姓”になり切った毎日を過ごされているようです。

          昨年の月別作業時間(Hoさんの資料より)
            

 

 上のグラフから分かりますが、7月が最長で、175時間とありますから、すごい作業時間
で、仮に150時間としても30日で割ると、なんと5時間/日となり、これが毎日ですからすご
いことだと思います。繁忙期は奥様も一緒に作業に加わるとのことでしたが、大変です。
 
 私も蓼科で、仲間と畑を始めて12年目を迎えますが、こちらは300坪ですが、5人でやって
いるのです。遠いですから、月1回、4日程度の作業となり、現地に入ると、朝から夕方
日暮れまで、ざっと 7~8時間やりますが、それはもう くたくたになってしまいます。 
Hoさんは、自宅の近くですから、朝4時ころからと夕方前の作業が標準とのことでしたが、
それが毎日・・となると、やはり“よくやるなぁ~”と感心します。 200坪で、耕運機は
使用せず、もっぱらスコップと鍬だそうですから何をかいわんやです。

 作物は野菜で、40種類以上作くられて、収穫時期は、近所に配る・・そんな毎日だそう
です。 少し、農薬は使用しているとのことでしたが、なるべく残留しないよう配慮されて
いますが、土壌そのものの昆虫(虫)や微生物などの生き残り、抵抗性などを調査されてい
ると発表があり、なかなか難しく、なお継続中であるとのことでした。

 ただ、非農耕地、例えば草原を農地化して同じ作物を栽培し続けると、その土壌の昆虫類
は種類が1/3に減少するが、個体数は逆に1.5倍くらいに増加するという資料もあり、
農耕地化を進めると、昆虫の種類や天敵などが激減してくるという性質があり、農薬の影響
だけでなく、栽培自体にも工夫が必要ではないかとの見解でした。 たとえば、農薬を使用
しなくても、植物を栽培することにより、その植物が、虫などから自身を守るために毒物
などを生成することから土壌の変質・劣化などが避けられないということもあるようです。 
なので、やはり、時々は土壌改良のための施策が好ましいことが暗示されます。

 なお、使用している肥料は、堆肥4t、醗酵鶏糞500㎏、苦土石灰80㎏、化成肥料40㎏、
溶燐40㎏、石灰窒素20㎏、油粕20㎏、その他、硫安、尿素、液肥などとありました。
 

          例会風景
           
 

  会員報告の後、いつものように、講師の先生から2~3月の園芸作業の注意点や、温帯・
亜熱帯植物の冬越しと春に向けた管理などの説明があり、会員質問の、秋播きえんどうの
最適な蒔き時について分かり易く解説いただきました。  さらに、先生がかってチュー
リップの球根を、植えつける深さをいろいろと変えて、その生育状態を試された結果のご
披露があり、あまり神経質に考えることもないが、適正もあるので、その土壌や環境にあっ
た形で適性を把握しておくとよい・・などのご指導をいただきました。
 

           チューリップの植え方と生育(先生の資料より)

植え付けの深さ              開花状況(深さを変えても開花する)
  
    (球根の先端からの深さ)       (どれも開花していますが、4~6cmが良)

 

 この結果からみれば、植え付けの深さによる差異はそれほど大きくは無いが、やはり
4~6cmあたりが最適でしょう。 つまり、球根の2~3倍ほどの深さが良いようです。

 

 例会終了後は、みんなで遅めのランチを楽しみながら、今日の話題に再び花が咲いた
ほか、次回例会(屋外例会)の場所選定など楽しい話の内にお開きとなりました。

 

 

演歌が続きますが・・

 

 

 

 


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1 コメント

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頑張っておられますね! (pooky)
2017-02-21 10:56:54
Hoさんはすごいですね!
畑が近くにあるとはいえ”すごい”ことですよ。
広い畑地を耕運機なしで鍬とスコップで耕して作物をおつくりとのこと、敬意を表します。
さぞおいしい野菜ができていることでしょう!
これからも
ゆったりと続けられることを祈っています。
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