蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

将棋  (bon)

2017-12-25 | 日々雑感、散策、旅行

             昨日は、中山ほか全国でキタサンブラックに湧きました。
       金杯から有馬記念まで、今年も第4コーナーを回りました。


 今年とくに話題を集めた事柄に“将棋”があります。
 将棋といえば、小さな頃から主要なゲームとして親しんで来たモノです。縁側や床机で、
将棋盤を挟んで差向えのスタイルは、昔の定番といってもいいでしょう。

 私なども、子供の頃は、よくやりました。 講じて、将棋の駒40個を、大きさも区別して、
自作したことがありました。いわゆる“彫り駒”を作ったのですが、文字を浮き彫りする
ことが難しかったので、駒をラッカーで黒塗りにして、裏表を彫刻刀で文字を彫りました。 
 昔は夜店というのがあって、詰将棋なども出ていましたね。大人相手で、お金をかけて
やるのですが、大きな駒をパチンと打って、詰め筋になると胴元は、“ハイ、お客様の勝
です”といって、最後まではやらなかった・・そんな記憶があります。
 前置きが長くなってしまいました。


               (ネット画像より)


  事の始まりは、ちょうど1年前の今頃、中学生棋士藤井翔太四段が史上最年少14歳2ヶ月
でプロデビューを果たしたことでした。 この時の対戦が、それまで最年少記録を保持し
ていた加藤一二三九段で、最多年齢差でも話題となっていました。

 その藤井四段が、デビュー後今年6月に史上最多の29連勝を記録し、テレビでも大々的に
報道され、大旋風を巻き起こしたのです。その後も強さを発揮して、この1年の記録部門で、
対局数53、勝利数44、勝率0.830とすべてトップを占め快走中だそうです。

 そして、羽生善治棋聖が、この12月5日、竜王戦で渡辺竜王を下し、初の永世七冠(永世
竜王、十九世名人、永世王位、名誉王座、永世棋王、永世王将、永世棋聖)を達成したの
です。 これは凄いことなんです。
 名だたる棋士でも、この永世称号を持つ棋士は、羽生を入れてわずかに9名しかいない上、
7つの永世称号を持つのは、羽生善治棋士ただ一人なんです。 ちなみに、木村義雄(永世
名人)、大山康晴(永世名人、永世王位、永世王将、永世棋聖)、中原誠(永世名人、永世
王位、名誉王座、永世棋聖)、米長邦雄(永世棋聖)、谷川浩二(永世名人)、佐藤康光
(永世棋聖)、森内俊之(永世名人)、渡辺明(永世竜王)で、あの大山名人でも永世称号
は4冠なんですね。

        (ネット画像より)

 羽生竜王・棋聖は、これまで、133回タイトル戦に登場(歴代第1位)し、99勝
(99期で第1位)、勝率0.74で、99期でこの偉業を成し遂げているのです。 次の表に、
各タイトルの永世称号取得条件ならびに羽生竜王・棋聖の戦績を示してみます。

        

 彼(羽生善治棋士)も、1985年に中学生棋士としてデビュー(加藤一二三、谷川浩二に
ついで3人目)し、初タイトル竜王は、19才2ヶ月で取っているのです。

 ネットによると、小学生の頃から、ぐんぐん強くなり、家庭でも、両親などの連合軍と
羽生善治少年が対戦して、連合軍が苦戦になると盤を回して、攻守反対にして対戦するなど
独特の自家ルールでもやったりしたそうですが、それももはや通用しなくなったとか。

 

 加藤一二三九段は、今年6月に引退されましたが、史上初の中学生棋士誕生のニュースは、
私とほぼ同年代ですから記憶があります。「神武以来の天才」などとも言われていたようで
した。最近は、「ひふみん」の愛称で親しまれています。 入れ歯はしないそうですね。

 

 この機会に、将棋について少しネット調べをしてみましたので、参考までにメモ的に記し
ておきます。

 もともと、江戸時代あたりには、名人は家元制の終身名人としていたようですが、昭和10
年(1935年)に関根金次郎十三世名人が名人位を退位して、実力名人制に改められたとあり
ました。 第1期名人戦は『名人決定大棋戦』と称され、2年にわたって行われて昭和12年
(1937年)に木村義雄棋士が初代名人となったそうです。

 余談ですが、村田英雄大ヒット曲『王将』(詩西条八十、曲船村徹)は、大阪を拠点に
活躍した阪田三吉をモデルにした曲で、大正2年(1915年)いよいよ東京で関根金次郎との
対局場面を想定されているのです。『銀が泣いてる~』の対局だったのですね。

 戦後になって、新聞社等がスポンサーとなって、王将戦など次々とタイトル戦がはじまり、
昭和58年(1983年)に7タイトル戦になったそうです。 そして今年、叡王戦がタイトル戦に
昇格し現在8タイトルになりました。

 そして、いよいよ明日26日に、 『 将棋で初めて永世7冠を達成した羽生善治氏と、
囲碁で初の2度にわたる7冠独占を果たした井山裕太氏=本因坊文裕(もんゆう)=に対す
る国民栄誉賞の授与が正式決定される見通しとなった。』そうです。

 

 

 

 

 


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