蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

双極性障害  (bon)

2016-02-09 | 健康、医療

 新聞の書籍広告欄を見ていましたら、この言葉が目に止まりました。 

 初めて見る言葉でしたが、心の病・・とあったので、すぐに分かりました。 躁うつ病と呼ばれていたもの
ですね。 厚労省の説明(ネット)によれば、「双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害と分類されている
疾患のひとつです。うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じ
うつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。」 と
ありました。 これには、躁状態の程度によって、2つに区分されています。うつ状態に加えて、激しい
躁状態が起こる双極性障害をⅠ型、軽い躁状態が起こるのをⅡ型と区分されています。

 双極性障害の原因は、まだ解明されておらず、はっきりとは分からないそうですが、この病気は
精神疾患の中でも脳やゲノムなどの身体的な側面が強い病気だと考えられていて、強いストレスが誘因や
悪化要因になり、単なる「こころの悩み」ではないといっています。 なので、精神療法やカウンセリング
だけで根本的な治療をすることはできないといっています。そして、双極性障害は、どんな性格の人でも
なりうる病気なのだそうです。

 日本での、うつ病患者は、100人に7人程だと言われていますが、双極性障害はその10分の1程度と
割合は少ないようですが、双極性障害は、躁状態とうつ状態を何度も再発するので、うつ病に比べて、
病院に通院している患者さんの数は多いと考えられています。

         精神疾患患者数推移 
          厚労省HPより)
 

 厚労省HPから引用した、上図の精神疾患患者数推移グラフの解説に、「精神疾患により医療機関に
かかっている患者数は、近年大幅に増加しており、平成23年は320万人と依然300万人を超えています。
内訳としては、多いものから、うつ病、統合失調症、不安障害、認知症などとなっており、 近年においては、
うつ病認知症などの著しい増加がみられます。」 と述べられています。

 治療方法としては、単極性うつ病と同様に薬物療法、心理療法、社会的サポートの3本柱で行われて
いますが、薬物療法は単極性うつ病と基本的に違っているようです。したがって、診療にあたっては、
うつ病の他に、躁病的症状があるかどうかをはっきりと告げることが大事であるといっています。

 病気のことで、とくに精神疾患のことについては、これらの記事を眺めるだけでわかるはずもありませんし、
これらを解説しようなど・・もってのほかでありますが、最近のこの世の中の変化の激しさに身を晒す限り、
常にこれらの精神疾患と隣り合わせにいるのではないかとも思ったりします。
 いろんなページを読んで行くうちに、要は、何事も、内にこもらせず発散させる場があり、心のバランスが
保てる工夫・行為が大事であるように思えてきました。

vちょっと古いデータではありますが、厚労省の統計データから、精神科・心療内科の医療施設数の
年次推移をグラフに加工してみますと、下図のようになり、

        精神科・心療内科の医療施設数推移
           厚労省平成21年基礎統計より)


 グラフから、近年、急激に施設数が増加していることが分かります。 街のあちこちに、メンタルクリ
ニックの看板が目につく時代になっています。
 双極性障害ではなくても、不眠症、会社や学校などでの嫌な出来事・悩み、交友関係など広い範囲の
心の複雑な問題が増えて来ているのですね。


 50年近く前の曲ですが・・

 

 

 

 

  

 


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