処暑も過ぎましたが、暑い日は頑固に続いています。
超新星爆発といえば、あのオリオン座の左上の赤っぽい1等星、ベテルギウス
が近い将来、超新星爆発を起こす可能性があるといわれていることが頭をよぎり
ます。 近い将来といっても、数万年から十万年あるいはそれ以上といいます
から、天文的時間感覚は、ちょっと計り知れないですね。
暑い暑いといっていますが、また実際そうですが、このところの夜がちょっと
変化しているようにも感じられます。先日(8/20)の満月をべランダで眺めて
みましたが、何となく もわぁ~とした感じがなく、満月を眺めていると空の奥に
秋らしい感じが漂っているようでした。
オリオン座は冬の星座ですが、今頃の季節は、早朝4時ころの東の空に現れて
いますから、ここ2日早起きして眺めましたが、あいにく曇り空で何も見えません
でした。
かんむり座T星の新星(想像図)
(CNN.co.jpより)
「新星・超新星」が、少し前に届いた会報の連載記事に取り上げられていました。
『宇宙の言の葉を尋ねて 新星・超新星~突然に現れる星~』(渡部潤一氏、
国立天文台上席教授)で今回は、10回目でした。難しい内容を分かり易く解説
されていますが、それでも難しいところが多く、上手く表現できるか心配では
ありますが、ネットなども参考にしながら、どういうことなのかまとめてみま
した。
新星・超新星とも、新しく生まれる星・・ではなく、星の一生を終える時の
現象なんですね。突然に輝くところから、新しい星、超新しい星・・と呼ばれ
ているのです。そして、新星と超新星が起こる仕組みもまったく異なっている
とあります。 どんなことなのか、そして、あの藤原定家の『明月記』も大い
なる役割を果たしているのです、ご期待ください。
新星は、新しく星が生まれたのではなく、恒星(白色矮星)の表面に一時的に
爆発が起こりそれまでの光度の数百倍から数百万倍も増光する現象であり、16
世紀にはカシオペア座の星で、すでに認識されていて、nova(新星)と命名され
ています。
星が輝いているのは、内部の核融合反応によるもので、燃料がなくなると星は
老化し重い灰がぎっしりと詰まった星の芯が残されるのです。ちょうど、線香
花火が燃え尽きて、黒い球のようになるのと似ているかもしれません。しかし
星の場合は、冷え切るまでには数百億年以上もかかるそうですから凡そ気が遠く
なりますが、この星は白色矮星と呼ばれているのです。
この新星には、もう一つの発生原因があるとあります。二つ以上の星が互いに
重力的に結びついて、お互いがぐるぐる回っている「連星」の場合には、一方の
星から水素燃料が送り込まれるので、すでに白色矮星となっていても、この星の
表面に降り積もった水素の核融合反応が起きる場合があるのです。
星の内部での爆発ではなく、表面での爆発でこの輝きが新星と見做されるの
です。この場合、表面での爆発なので、終わった後も、再び同じような現象が
繰り返され、数十年ほどの間隔で繰り返し新星爆発を起こすものがあるのです。
かんむり座T星の爆発がその例で、これまで1866年5月、1946年2月に新星爆発
が観測され、肉眼でも2等星として見えるそうです。もし80年間隔ならば、次は
2026年となりますが、前倒しの2024年(今年)2~9月に起こるかもしれないと
予測されているとあります。
(読売オンラインより)
一方、超新星は20世紀になって、それまでの新星と比べて極めて明るく、別格
のものとして「超新星(supernova)」と命名されたのです。新星爆発の場合は、
爆発後も白色矮星としてそのまま残りますが、超新星の爆発は基本的に星の最期
なんですね。太陽の8倍よりも重い老星では、核融合がどんどん進み大きな星の
外層が吹き飛ばされて大爆発するのです。
超新星の出現頻度は、新星に比してもかなり少なく、数百年に一度と言われて
います。1604年に へびつかい座に超新星が現れたとあります。この時には1年半
にわたってマイナス3等星という明るさで肉眼で見られたそうです。
あの小倉百人一首を編纂した藤原定家の『明月記』に、この新星が記されて
いるというのです。1230年に現れた客星(当時、新星などのこと)について記述
するほか、それより古い現象を聞き出した記述があり、特にこの記述は天文学的
に重要なことであるそうです。
どういうことかといえば、『1054年4月中旬、客星がオリオン座の東に現れた。
おうし座ζ星付近で明るさは木星ほどだった。』とあり、この記述が、この場所
に『かに星雲』という星雲があり、これが超新星爆発の残骸であると証明された
のです。
かに星雲
(ウイキペディアより)
また、銀河系ではないのですが、大マゼラン銀河に1987年に出現した超新星は
大量のニュートリノ(素粒子)を放射しましたが、それをニュートリノ観測装置
を設置した『カミオカンデ』で観測され、小柴昌俊氏はノーベル物理学賞に輝き
ました。
今後、超新星爆発が起こりそうなのは、冒頭に述べたオリオン座の1等星ベテル
ギウスのほか、さそり座の1等星アンタレスなど老人となった赤色超巨星で起こり
そうだとされています。もし超新星爆発が起きれば、昼でも見えるほどの明るさ
だそうですから、できれば恩恵に浴したいところではあります。ただ、数万年
から十万年先とありますからそれは無理なんでしょうね。
ところで、太陽の寿命は約百億年と言われていて、すでに50億年ほど過ぎて
いますからもう50億年ほど過ぎれば、いずれ冷たくなりその一生を終える時が
来るのですね。 その時はどのようになるのでしょうか? 想像もつきませんが、
いずれかの内にすべてがなくなってしまうのでしょう。ただ、1億年という時間は、
とてつもなく長い時間なんですね。
今から1億年前は、恐竜の全盛時代でようやく被子植物が出来、人類はまだ存在
していないのですね。~500万年くらい前に日本列島が出来、それからずっと後に
ようやく北京原人が現れる‥そんな時間感覚ですからおよそ想像は尽きませんね。
1000年前がようやく紫式部の時代なんですね!
・・涼しくなるどころか、暑くなってきました。
【超巨大な星】ベテルギウスの超新星爆発で地球はどうなるのか?
かっては ギリシャ神話やローマ神話に興味をもったくらいです。それも星座の話ていど。今は次のオリンピックを観るのが最大の目標です。小さいかな。それすら?付きです。
ミクロの世界は、物質を細かくして行くと、分子、原子、原子核、陽子、中性子、電子・・
さらにはたくさんの素粒子へと分解され、量子理論の世界となります。
この量子論がコンピュータ、半導体などによってケイタイ、スマホなどが出来ているというのも不思議に思えます。
さらに、この素粒子などを基として、宇宙の成り立ちを解明しようとしている
学者もいるというのですから‥益々迷路に入ってしまいますね。
学問にはキリがないのでしょうね。
また熱くなりそうです。