参院選挙は無事終わりました。与党の勢いは予想通りというか予想以上に勢力を
拡大する結果となり盤石の基盤が構築されました。これだけ多くの国民が支持して
いるのだから全面的な賛同が得られたと見るのではなく、多くの国民の期待に応え
るべく政治を推進されたいと思います。モリ・カケ・サクラや検事長人事に見られる
ような数をおごった行為は慎まれたい。
一昨日(7/9)も暑い日でしたが、板橋区混声合唱団第43回定期演奏会に行って
きました。 いつものホーム・ホール(板橋区立文化会館)が工事中のため、
今回は、会場を練馬文化センターに移して開催されました。
練馬文化センター
新型コロナによる入場検温、マスク着用はありましたが、客席は連番(前回は
1席おき)で、大ホールは満席状態でした。 ステージ上の団員の皆さんはマスク
着用のまま合唱されました。
b b
プログラムはいつものように、定番「愛するふるさと」で始まりました。
太陽の照り付ける戸外から、ホールの涼しい環境に移り、ステージの「愛するふ
るさと」のリズミカルな力強い合唱により一気に、コンサートホールに引き込ま
れるのでした。
ところが今回は、いつものハチキレルような迫力が感じられないスタートだった
ように思いました。男声が全員の4割弱で少ない上に、マスク着用が影響して声の
通りが弱かったのかもしれません。
そんな風に思っているうち、プログラムは次に進み、当合唱団創立40周年記念曲
「木に寄せる5つの歌より第3曲『木』」は重厚で高尚な調べにうっとりと、合唱
の大きな渦の中に引き込まれてしまいました。
プログラムノートに記された曲目の順序が違っていましたが、混声合唱曲集
「落葉松」(小林秀雄作曲)は、4人の作者による「詩」をもとにした組曲風の構
成でしたが、親しみやすい旋律がゆったりと流れ、緩やかに、そして大きく盛り
上がる波の中に知らぬ間にすっかり引き込まれる素晴らしい曲でした。歌声によっ
てホール全体が一つに包まれた瞬間を作り上げているようでした。
最後の曲は、混声合唱とピアノのための組曲「どこかで朝が」で、世界のどこ
にも朝がある、と洋風のメロディを感じる語りから始まり、その朝のすがすがしさ
と無垢な心を静かなリズミカルな曲とともに微笑みを浮かべ、夏の朝には思いの
ままの活動を、アップテンポな変拍子を多く含んだリズムとともに、希望と行動
が表現されていたようでした。そして夕方には、和風のメロディーに乗せて静か
に思いを巡らし、生きていることへの感謝に満たされた・・そんな物語を見るよ
うでした。
アンコール曲は、よく知る「見上げてごらん夜の星を」で、静かな流れるよう
なハーモニーの中でしめくくられました。
素晴らしいコンサートを今回もありがとうございました。久しぶりに見る指揮者
のパフォーマンスは、これまでより振りも大きく豊かな感じでよかったですが、
初めから終わりまで演奏だけで終わり、開始前の冷ややかな感じのする館内アナ
ウンスだけでしたから、どこかステージと客席の一体感が希薄な感じがしたのは
私だけでしょうか? コロナでなければ、インターミッションの後の「みんなで
歌おう」コーナーなどがありますが、今はそれもなくただ淡々と演奏ばかりが進ん
だように感じたのでした。
そんな思いをちょっぴりと残しながら、ホールを後にしました。
外はまだ夏の強い日差しが残っていました。
板混ではありませんが、「落葉松」をyoutubeから~
4. 落葉松(曲:小林秀雄/詩:野上彰)- 混声合唱曲集「落葉松」- 日本大学合唱団