タマの練習方法

タマを練習する前に地の手順を録音しておくと練習には便利だ。
① お手本と一緒に練習するのは先ずタマではなく、地の手順を練習する。
② 最初はゆっくりと練習し、次第に速度を上げて行く。
③ タマだけを録音して自分の演奏を冷静に分析しよう。
④ 地の録音に合わせてタマを練習する。
⑤ 地は背景でタマは絵を描くつもりで弾く。
⑥ 楽譜に頼らず暗譜して弾こう。
⑦ 口三味線で鮮やかに言えるようになったら、それを三味線で演奏しよう。
⑧ 三味線を弾く筋肉を鍛えるのにタマは最適な教材だ。楽しく練習できる。
⑨ 最高速度で練習をするときは録画して弾けないところを特定する。
⑩ 早く弾けないところは逆にゆっくりと弾いて動きを確認する。

吉原雀 二上り タマ

吉原雀　二上りのタマ。音源は伊十郎全集、三味線の演奏は山田抄太郎。

沖の鷗の二挺立三挺立の後に入るタマとくちまめ鳥にの後に入るタマ。
タマは吉原の雰囲気を感じさせるように弾くことが難しい。手順を並べて弾いても面白くは聞こえない。練習をし尽くした果てに到達する境地だ。三味線で遊び尽くせないとこの境地には至らない。