子どもの自由を尊重してあげるということは
何でもOKということではありません。
他人の自由も尊重する中で、どこに境界線を引くか、と
いうことが問われます。
時と場合と状況にもより判断しなければならないと思います。
里山ではだいたい何でもありですが、
もし畑のだいこんを子どもが引っこ抜こうとしたら
それはNoを言わなければなりませんが、
「それはダメ!」と言うのではなく、
「その大根は畑の人のもので、大切に作っているんだよ」と
理由を話してあげる必要があります。
で、引っこ抜きたい気持ちは尊重し、
別の物を一緒に引っこ抜いてみたり。
お店に入って食べる時は、やはりそのお店の人の考えを尊重しなければなりません。
だから多少騒いでも大丈夫なお店を探して連れて行くのがいいでしょう。
お店の人が大切にしているものをガンガン叩いたとしたら、
やめさせなければなりませんが、
それはダメ!とやみくもに禁止するのではなく、
これはお店の人の大切なものなのだということを話してあげる。
そう話してあげると2歳くらいの子ならすぐにやめてくれます。
1歳代の後半になれば子どもはだんだん理解できるようになります。
まだこぼしたりする子は下に敷く物を用意していく。
もっと小さい子には、もっと楽しいことをしてあげると
気持ちがすぐ楽しい方に向きます。
子どもの理解できる程度によっても対応は違います。
これはもう子どもには絶対無理という所は一緒には行かない。
こんな風に大人が日常生活の中で、
目には見えない境界線を意識して生活する必要があります。
それは常に意識する必要があります。
場面場面で違うからです。
怒るのではなく、子どもにお話をしてあげる。
出来なくても怒るのではなく、お話を根気強くしてあげることが大切です。
その時は心から自分の真実を話してあげることが大切です。
規則だからいけません、ではなく、なんでそうなのか、や
自分の気持ちを話してあげる。
子どもはずっとは覚えていられないので、毎回話してあげる。
日常生活でそうやっていると子どもはだんだん理解してきます。
でも、日常生活の中で大人が子どもの話しに耳を傾けていなかったら
子どもは聞いてくれません。
そこが問われるところだと思います。
大人は常に色んな境界線を意識して生活することが大切です。
それがやはり子どもにも反映するからです。
自由=何でもあり ではないということ。
子どもには日常生活の中で根気強くお話してあげ、
気持ちに耳を傾けてあげるということが大切だと思います。
それは面倒なようで、実は時間短縮になるのです。
親子バトルしているよりは全然早く解決します。
本当の意味で自由を尊重してもらっている子は
自然と他の人の自由も、その場の雰囲気で分かるようになります。
まずは自分が境界線を意識してみることから始めてみてください。
大人ができるようになると、子どももだんだん理解できるようになります。
キャラクトロジー1day講座では境界線のワークもやります。
自分の陣地を作り、離れたり侵入してみたり色んなバージョンを体験してみます。
自分で体験すると腑に落ちるんです。
一番心地よい関係はどうなのかを体感してみます。
昨年にじの森のお手伝いに来てくださった田中さんによると
デンマークでは社会全体が子どもに対して寛容だということです。
子どもには大らかに、がやっぱり私はよいなぁと思います。
社会全体が寛容だとまた境界線も変わってきます。
限度もやはり必要ですし、なかなか悩むところですね。
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