DVDで役所広司、稲垣吾郎、出演の「笑の大学」を観ました。
●ストーリー
時代は戦争色が強くなり始めた昭和初期。
国の方針で国民の娯楽に対する規制が強まり、演劇の台本でさえ厳しい検閲を受けるようになっていた。
そんなある日、警視庁の検察官として向坂睦男(役所広司)が赴任してくる。
彼は、笑いに対して冷酷で戦争が近づいている状況を考えず、喜劇を作ろうとしている脚本家達に対して敵意さえ持っていた。
今日も向坂は脚本家達の書いた台本の笑いの部分を削除し、笑いのない演劇にするように書き直しを命じていた。
検察官である向坂の許可が得られない台本での演劇は禁止され、これに反した者は投獄される運命にあった。
そんな中、劇団・笑の大学の座付作家・椿一(稲垣吾郎)が台本を携え、向坂の検閲にやって来た。
椿の台本を読み、あまりにも笑いの箇所が多すぎると判断した向坂は小出しに訂正箇所を指摘し、椿を困らせ劇団が次回作を上演出来ないようにしようと無理難題を吹きかけるのだが、皮肉にもこれが椿の持ち前の喜劇作家の才能を発揮させ、訂正前よりもより面白い台本となってしまう。
そうしたやり取りを続けるうちに向坂もだんだんと椿の笑いのセンスに魅了され、いつのまにか最高に面白い台本を作るため協力するようになって行くのだが、、、。
●感想
面白いです!正直言って声をあげて何度も笑ってしまいました。
笑いのツボを全く知らない向坂が天才喜劇作家・椿に出会い、笑いの素晴しさを学んで行く過程がおもしろ、おかしく描かれていて充分に三谷幸喜ワールドを満喫できる作品になっています。
基本的に役所広司、稲垣吾郎の二人芝居なので、彼らの芝居が素晴しく作品全体を盛り上げているのは言うまでもありません。
向坂を演じる役所広司は急にキレたり、笑いのツボがズレたりしている演技が素晴しく、椿を演じる稲垣吾郎は笑いに対して一途で謙虚な姿勢をみごとに表現していたと思います。
中でも「お国の為に」という文章を「お肉の為」に書き換えた事を激怒する向坂に対して、椿が「どうしても、おもしろい方向にしか書き直せないんです」と言うシーンには爆笑させられました。
しかし、物語中盤までは笑える箇所も多く楽しんで観ていたのですが、ラストに近づいていくにつれシリアスな方向に話を転換させ、無理に観客を泣かそうと、あれこれ手を尽くしているのが見えてしまい、全然泣けないラストシーンで終わってしまっている事がとても残念です。
三谷幸喜さんには喜劇ばかりではなく、悲劇をもっと上手く書いて欲しかったです。
もし、三谷さんが悲劇をもっと上手く書いていたら「新撰組!」もあんなにはスベらなかっただろうに、、、。
●採点
私のこの作品に対する評価は80点です。
典型的な「頭でっかち尻すぼみ」作品だと思いました。
「感想」でも書きましたが中盤まで笑いの部分が非常に良かっただけに、最後まで笑いで押して欲しかったです。
どうしても観客を泣かせたいのであったなら、笑いすぎてお腹が痛くなり我慢できずに泣いてしまう、そういった作品にしてもらいたかったです。
三谷さんならそれが充分に出来ただろうに非常に残念です。
とにかく声をあげて笑いたいって方とおじいちゃん警官が好きな人にはおすすめ出来ます。
最後にどうでもいいことなんですが、劇中に出てくる「いまがわ焼き」をむしょうに食べたくなったのは私だけでしょうか?
それでは、また何か観たら書き込みします。
●ストーリー
時代は戦争色が強くなり始めた昭和初期。
国の方針で国民の娯楽に対する規制が強まり、演劇の台本でさえ厳しい検閲を受けるようになっていた。
そんなある日、警視庁の検察官として向坂睦男(役所広司)が赴任してくる。
彼は、笑いに対して冷酷で戦争が近づいている状況を考えず、喜劇を作ろうとしている脚本家達に対して敵意さえ持っていた。
今日も向坂は脚本家達の書いた台本の笑いの部分を削除し、笑いのない演劇にするように書き直しを命じていた。
検察官である向坂の許可が得られない台本での演劇は禁止され、これに反した者は投獄される運命にあった。
そんな中、劇団・笑の大学の座付作家・椿一(稲垣吾郎)が台本を携え、向坂の検閲にやって来た。
椿の台本を読み、あまりにも笑いの箇所が多すぎると判断した向坂は小出しに訂正箇所を指摘し、椿を困らせ劇団が次回作を上演出来ないようにしようと無理難題を吹きかけるのだが、皮肉にもこれが椿の持ち前の喜劇作家の才能を発揮させ、訂正前よりもより面白い台本となってしまう。
そうしたやり取りを続けるうちに向坂もだんだんと椿の笑いのセンスに魅了され、いつのまにか最高に面白い台本を作るため協力するようになって行くのだが、、、。
●感想
面白いです!正直言って声をあげて何度も笑ってしまいました。
笑いのツボを全く知らない向坂が天才喜劇作家・椿に出会い、笑いの素晴しさを学んで行く過程がおもしろ、おかしく描かれていて充分に三谷幸喜ワールドを満喫できる作品になっています。
基本的に役所広司、稲垣吾郎の二人芝居なので、彼らの芝居が素晴しく作品全体を盛り上げているのは言うまでもありません。
向坂を演じる役所広司は急にキレたり、笑いのツボがズレたりしている演技が素晴しく、椿を演じる稲垣吾郎は笑いに対して一途で謙虚な姿勢をみごとに表現していたと思います。
中でも「お国の為に」という文章を「お肉の為」に書き換えた事を激怒する向坂に対して、椿が「どうしても、おもしろい方向にしか書き直せないんです」と言うシーンには爆笑させられました。
しかし、物語中盤までは笑える箇所も多く楽しんで観ていたのですが、ラストに近づいていくにつれシリアスな方向に話を転換させ、無理に観客を泣かそうと、あれこれ手を尽くしているのが見えてしまい、全然泣けないラストシーンで終わってしまっている事がとても残念です。
三谷幸喜さんには喜劇ばかりではなく、悲劇をもっと上手く書いて欲しかったです。
もし、三谷さんが悲劇をもっと上手く書いていたら「新撰組!」もあんなにはスベらなかっただろうに、、、。
●採点
私のこの作品に対する評価は80点です。
典型的な「頭でっかち尻すぼみ」作品だと思いました。
「感想」でも書きましたが中盤まで笑いの部分が非常に良かっただけに、最後まで笑いで押して欲しかったです。
どうしても観客を泣かせたいのであったなら、笑いすぎてお腹が痛くなり我慢できずに泣いてしまう、そういった作品にしてもらいたかったです。
三谷さんならそれが充分に出来ただろうに非常に残念です。
とにかく声をあげて笑いたいって方とおじいちゃん警官が好きな人にはおすすめ出来ます。
最後にどうでもいいことなんですが、劇中に出てくる「いまがわ焼き」をむしょうに食べたくなったのは私だけでしょうか?
それでは、また何か観たら書き込みします。