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私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

空中庭園

2005-11-14 19:14:43 | 映画 カ行
映画館で、出演:小泉今日子/鈴木杏/板尾創路/広田雅裕/大楠道代/原作:角田光代/脚本、監督:豊田利晃の「空中庭園」を観ました。

●ストーリー
東京郊外の団地に住む京橋家には、家族に秘密は持たないというルールがあった。
しかし、実際には家族それぞれが秘密を抱えていた。

長女のマナ(鈴木杏)は、イジメが原因で高校に行っておらず、弟のコウ(広田雅裕)も、自分の住む街並みに興味があり、授業をサボリがち。
父親の貴史(板尾創路)も、二人の愛人と不倫中であった。

そして、いつも笑顔を絶やさない、妻の絵里子(小泉今日子)にも決して言えない秘密が……。

そんなある日、偶然にも父親の愛人であるミナ(ソニン)とコウが知り合いになり、家庭教師を引き受けることになる。

何も知らない絵里子は、ミナを夕食に招待するのだが、帰ってきた貴史は、ミナの顔を見て驚いてしまう。
妻と愛人に囲まれ、貴史は、生きた心地がしないまま食事をするのだったが……。

●感想
最近、気になっている作家の角田光代さんが原作者で、キョンキョン主演ということなので、この作品は「必ず観よう!」と決めてました。

ストーリーは、キョンキョンが妻を務める京橋家の人々を中心に、彼らの秘密の部分を描いて行くのですが、家族全員にちゃんとした見せ場が用意されていて、不要なキャスティングや演出が極めて少ない、良くまとまった作品でした。

キョンキョンの夫役が板尾さんだったので、どんな演技をするのか興味があったのですが、マゾっ気があり、コソコソ浮気に励む、頼りない大黒柱の貴史にピッタリだったので、板尾さんの確かな演技力と監督の演出の上手さに感心してしまいました。

京橋家の人々を演じた役者さん達の演技が、見事だったので、それぞれに楽しませてもらったのですが、中でもキョンキョンの母親・木ノ崎さと子を演じた、大楠道代さんの怖さと優しさのメリハリをつけた演技は、作品全体をビシッと締めていて、観ていて気持ちが良かったです。

監督の豊田利晃さんは、残念ながら公開前に覚醒剤所持で逮捕されてしまったのですが、この作品を観る限りでは、無駄なところが少ない演出や編集の上手さ、CGに頼り切らない映像作りには、多大な才能を感じますので、出所した際は何とか、監督に復帰して再起を計って欲しいと思いました。

●採点
私のこの作品に対する評価は75点です。

どこにでもある様な一般家庭の影の部分に目を向けた発想が素晴らしいと感じさせる作品でした。

キョンキョン演じる、いつもは笑顔を振り撒いている絵里子が段々と壊れて行き、家族の前で本性を露わにしていくシーンには、怖さを感じ、思わず目を惹きつけられてしまいました。

原作がどのように絵里子を描いているのかは、読んでいないので分かりませんが、この役をキョンキョンに任せた事が、この作品の魅力をアップさせている事は間違いないでしょう。

本作を観賞後、どうしても原作者である角田光代さんの文章が読みたくなり、1000円を出して、この作品の続きである「夜道の家族」が載っているパンフレットを購入したのですが、無駄のない言葉の並べ方と女性ならではの描写の細やかさに読みやすさを感じ、今彼女の作品が持てはやされている理由が分かった気がしました。

だから、この作品は、直木賞作家・角田光代のファンの方々と、妻と愛人を前にして、緊張のあまり料理の味が、全く分からない食事をした経験のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「たとえ顔が真っ赤に染まったとしても、やっぱりキョンキョンは可愛いなぁ~」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。



きみに読む物語

2005-10-23 22:56:07 | 映画 カ行
DVDで、ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス、ジーナ・ローランズ、ジェームズ・ガーナー 出演の「きみに読む物語」を観ました。

●ストーリー
1940年、夏季休暇を利用して17歳の都会に住む令嬢・アリー(レイチェル・マクアダムス)はノース・カロライナ州シーブルックへ家族と共に遊びに来ていた。

そんな夜、地元の製材所で働く青年・ノア(ライアン・ゴズリング)が友人と遊園地に出かけた時、アリーと出逢い、一目で恋に落ちてしまう。

アリーの周りには数人の友人達がいるにも関わらず、ノアは彼女に接近し、自分とデートして欲しいと願い出る。

突然のノアの誘いを軽くかわし、他の男友達と観覧車に乗り込むアリー。

デートの誘いを断られたものの、まだ諦めきらないノアは、アリー達が乗り込んだ観覧車によじ登り、二人の間に強引に割り込んで座ると、なおもアリーをデートに誘い続けた。

何度誘っても、彼女からなかなかOKの返事がもらえず、考えたノアは、急に席を立つと目の前の鉄柱にぶら下り、「デートしてくれるまでは、ここを離れない」とアリーに迫る。

落ちれば死んでしまうかもしれない高さでぶら下っているノアに、危険を感じたアリーは、バカな行動を止めさせる為に、ノアからのデートの誘いを受け入れるのだったが……。

●感想
またしても、最近流行っている純愛感動ストーリーに「泣けるかも!」と期待をかけたのですが、残念ながら物語がストレート過ぎて、最後まで泣くことが出来ませんでした。

ノアとアリーがひと夏の恋に落ち、身分の違いや戦争で別れることになり、数年が過ぎアリーは婚約し、ノアはアリーの面影を引きずりながら、憧れだった家を手に入れ、立派な家に改築し、アリーが自分の元へ帰って来た時に備えて待つと言うのが中盤までのおおまかな話であります。

私が印象に残ったのは、終わった恋に対する女の潔さと男の未練がましさがよく描かれており、「男の女々しさは世界共通なんだなぁ~」って観てて思いました。

その後、結婚を前にしたアリーが新聞で偶然にもノアの写真が載っている記事を見つけて、彼に会いに行き、再び恋に落ち、金持ちで男前で両親のお気に入りで婚約者のロン(ジェームズ・マーズデン)とノアのどちらを選ぶんだ?という話になるんです。

ここまでは、観ている私も、ノアとアリーの付き合い始めてからのラブラブデートや2人が再会してから白鳥が何百、何千羽もいる湖にボートで漕ぎ出したりと、観ていて楽しくなるシーンが多くて、とても好きなんですが、中盤から二人の老後のネタバレが始まると、先の展開が読めるようになってしまい、一挙に冷めてしまいました。

何故だか、若い二人の話が急に終わり、いきなり老後の二人の話に変わってしまったので中盤までと後半以降で違う作品を観せられた気分になってしまいました。

●採点
私のこの作品に対する評価は65点です。

同じ病気を題材にした「私の頭の中の消しゴム」を先に観ていたので、「同じような感動を与えてもらえるんじゃないのかな~」と内心では期待していたのですが、内容は若くしてアルツハイマーを発病し、愛する人と別れざるを得なくなってしまう「私の頭の中の消しゴム」の方が遥かに切なくて、子供や孫が出来てからアルツハイマーになってしまったこの作品の主人公には、「老化現象の為で仕方の無い事」としか思えず、残念ながら感情を移入して観るまでには至りませんでした。

主人公達は不幸どころか、「老人になってもこんなに愛してくれる人がいたり、愛せる人がいるなんて幸せな人達だなぁ~」と私には思えました。

オチも「まさか!」って疑いたくなるほどのストレートなもので、ここまでストレート過ぎると、どうしても「ベタやなぁ~」って言いたくなってしまいました。

だから、この作品は一途に一人の人を愛する事の大切さを知りたい方と中盤で先の展開がほとんど読めてしまう純愛映画に耐え切れる自信のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、湖にたくさんの白鳥が映っているシーンで「アヒルも結構いたんじゃないの?」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。

キングダム・オブ・ヘブン

2005-10-12 01:20:52 | 映画 カ行
DVDで、オーランド・ブルーム、エヴァ・グリーン、ジェレミー・アイアンズ、リーアム・ニーソン 出演、リドリー・スコット 監督作品「キングダム・オブ・ヘブン」を観ました。

●ストーリー
1184年フランス、鍛冶屋のバリアン(オーランド・ブルーム)は、息子を失い、そのショックで妻も自殺した為、失意の中でひたすら仕事に専念していた。

ちょうどその時、馬に乗った十字軍の騎士が数名、バリアンの元を訪れ、蹄鉄を注文する。

バリアンの仕事ぶりを見ていた一人の騎士・ゴットフリー男爵(リーアム・ニーソン)が、急に「私は君の母親を知っている」と告げ、バリアンを驚かせる。

ゴットフリーは、バリアンの母との馴れ初めを話し出し、終には、自分がバリアンの実の父親である事を告白し、自分の隊に入り、共にエルサレムに行く事をバリアンに勧める。

ゴットフリーの急な申し出に、バリアンは答えを出せずに、村に留まる事に決めるのだったが、十字軍に参加すれば、自殺した妻を地獄から救い出せると信じ、妻の死を侮辱した村の司祭を殺害した後、ゴットフリーを追って村を出て行く。

すぐにゴットフリーと合流したバリアンだったが、司祭を殺害した罪で追ってきた村の一団に逮捕されそうになるが、これを武力でゴットフリーの部隊が殲滅する。

しかし、ゴットフリー部隊にも数名の死者が出て、部隊を率いていたゴットフリー自身も腹部に矢を受け、重傷を負ってしまう。

傷の癒える間も惜しんで、エルサレムに向け部隊を進めていたゴットフリーだったが、途中の街で腹部の傷が原因となり、バリアンに男爵位を継承した直後、静かに息を引き取る。

悲しみの中、バリアン達はエルサレムに向け船で旅立つのだが、嵐の荒波に船は粉々になり、沢山の死傷者を出しながら、バリアンは幸運にも無傷で浜に打ち上げられたのであったが……。

●感想
やつれたオーランド・ブルームやリーアム・ニーソンが中世の騎士の姿で激しいアクションシーンを観せてくれるのだが、シナリオ的にはあまり感動できない作品でした。

言わずと知れた「グラディエーター」「ブラックレイン」「ブレードランナー」「エイリアン」等の数え出したらきりが無いほどの名作を世に出しているリドリー・スコットが監督を務めている作品なので、大いに期待したのですが、今回はストーリーが弱すぎて満足できない作品でした。

クライマックスのエルサレムの街を民衆を守る為に知略の限りを尽くし、サラディン軍と闘う戦闘シーンは見応え「有り!」なんですが、最後まで「バリアンがエルサレム王から軍事力を引き継いでいれば、何万人もの騎士が救えたのに!」と言う釈然としない思いが残り、「今更、そんなに頑張ってもねぇ~、遅いんじゃないの!」と少し腹立たしくなってしまいました。

奇しくも、バリアンがエルサレム王から職務の継承を断った直後にシビラ王女(エヴァ・グリーン)が彼に言った「多くの善き事を行う為に、少しの悪しき事をしなければならない時がある」って言ったのが、最後まで印象に残り「まさにその通り!」だと思って最後まで観てしまいました。

どこの国の歴史を見てもそうなんですが、王の器に無い者が「王の座」に就くと絶対に国が乱れて、民衆が苦しみますよね。

それを、バリアンは防げたにも関わらず、何もしなかったという事は、彼も民衆を苦しめたと言う罪になるんじゃないでしょうか?

でも、あのままバリアンが王になっていたら、何も起こらずストーリー自体が成り立たなくなってしまうので、仕方の無い事だとは思うのですが、何か他のやり方は思いつかなかったんでしょうかねぇ~。

それでも、エヴァ・グリーンの妖しい魅力が素敵だったり、仮面を付けたエルサレム王が不気味だったり、服を脱いだ時のオーランド・ブルームの筋肉ムキムキの身体にビックリしたりと楽しめる要素もたくさんありました。

荒地にエルサレム軍の騎士の死体が、何万と転がっている上空を、おびただしい数の鳥が舞っている荒涼とした場面は強烈なインパクトがあり、この時代に生きる人々の儚さを見事に映し出している象徴的なワンシーンだと思いました。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

ストーリーの内容はあまり好きじゃないのですが、火の玉を派手に打ち込んだり、砲台に巨大な銛を打ち込み引き倒す等の迫力あるアクションシーンは、気に入りましたので、この点数にさせて頂きました。

他にも、民衆と共に井戸を掘るバリアンが微笑ましかったり、エルサレム王の死顔が「まさか!」と思うくらいに醜かったりと色々な感情がよぎってしまう作品となりました。

だから、この作品は必死に戦う硬派なオーランド・ブルームが観たい方と世界史テストの十字軍の遠征の箇所で良い点数を取った記憶のある人におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、クライマックスのエルサレムでの戦いの前に、ティベリアス(ジェレミー・アイアンズ)が「私はキプロスに行く!」とあまりにも早く決断した時に「お前も残って、バリアンと一緒に戦わんかい!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。


コントロール

2005-10-08 00:17:31 | 映画 カ行
DVDで、レイ・リオッタ、ウィレム・デフォー、ミシェル・ロドリゲス 出演の「コントロール」を観ました。

●ストーリー
数々の凶悪犯罪を起こたリー・レイ(レイ・リオッタ)は、致死注射によって処刑が執行された。
しかし、数時間後、彼は死体保管庫で目を覚ます。

彼の前には、数人のスーツを着た男達が立っており、その中の一人、コープランド博士(ウィレム・デフォー)は、製薬会社で激しい気性を抑え、脳の性質を変える新薬“アナグレス”の開発をしており、リーが被験者として実験に参加するならば、死刑を回避してもいいと提案する。

実験とは、リーを使って“アナグレス”の効果を調べるもので、まだ死にたくないと思ったリーは仕方なく彼らの条件を飲み実験施設に運ばれる。

実験を始めて数日後、リーに罪の意識や自責の念が芽生え始める。
この結果に自信を持ったコープランド博士は、実験の第2段階として、リーを実社会で一般市民と同じように生活させることを決断するのだが……。

●感想
どこかのブログで、この作品の事を絶賛している記事を読み、楽しみにしてDVDをレンタルしたのですが、私には何かイマイチな作品でした。

レイ・リオッタ、ウィレム・デフォーを始め、俳優陣の演技には取り分け不満はないのですが、ストーリーにひねりが無く、盛り上がらない印象を強く持ちました。

前半から、何度もリーが無実の住人・ゲーリーの頭を撃って重症を負わせる回想シーンが出てきて、「これは後半への大きな伏線だぞ!」と思っていたのですが、監視の目を盗んで、ゲーリーに謝りに行っただけで、「そんなに何度も繰り返す必要があったのかよ!」と思ってしまいました。

監督としては、リーが善人に生まれ変わったことをアピールするつもりだったんでしょうが、効果的な演出のやり方を、もっと真剣に考えるべきでしたね。
こんな演出じゃ、到底、観ている側から好感は得られませんね。

リーが施設にいるときも、実社会に出た時も製薬会社の監視員の対応がまずく、すぐに脱走されそうになったり、電車で逃亡されたり、「元凶悪犯の監視の数やセキュリティーがどうしてそんなに甘いんだ~!」とツッコんでしまいました。

また、リーを殺しにやってきた男は凄く弱く、射撃が下手で、すぐに反撃されてしまうし、製薬会社がリーに着けた最新型の発信機も、誠に呆気なくゲーリーの兄に破壊されてしまい、至る所に脚本の大雑把さが見えてしまい、どうしても私には、好きになれない作品でした。

やっぱり、映画の良さは、自分の目で判断しないと分からないものだと痛感致しました。

●採点
私のこの作品に対する評価は40点です。

脚本の発想は面白いと思うのですが、内容がぜんぜん盛り上がらないので、観ていて正直、辛くなって来ました。

多分、制作者はリーが本当に薬が効いて善人に生まれ変わったのか?と言う所に焦点を当て、ハラハラ感を観客に伝えたかったのでしょうが、「プラシーボ効果」という反則的なオチまで使ってしまい、私にはハラハラ感どころかイライラ感を与えてくれました。

だから、この作品は久しぶりに良い人役を演じているウィレム・デフォーが観たい方と製薬会社で薬品試飲のアルバイトをしたことのある方だけにおすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、この作品のTV用CMに「カンニング・竹山」が出ていた事を特典映像を観るまで全く知らなかったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。



コーチ・カーター

2005-10-03 00:25:44 | 映画 カ行
9月27日(火)に映画館で、サミュエル・L・ジャクソン 主演の「コーチ・カーター」を観ました。

●ストーリー
犯罪と隣り合わせの街・カリフォルニア州リッチモンド。
そんな最悪な環境にある、リッチモンド高校は大学進学率が最低水準の落ちこぼれが集まる場所だった。

この高校にあるバスケットボールチーム「オイラーズ」のメンバーは練習もろくにせず、チームワークもボロボロで、負け試合直後のロッカールームではお互いを罵り、ケンカを始める始末で惨憺たる状態だった。

そんなバスケチームを立て直すため、同校のOBでバスケの名選手だったケン・カーター(サミュエル・L・ジャクソン)が新任コーチとしてやって来る。

バスケコーチに就任早々カーターは、部員達の反感を買いながらも、3つの契約をさせる。
それは、「常に一定以上の成績をとること」、「授業には全て出席し、一番前の席に座ること」、「試合の日には上着とネクタイを着用すること」だった。

このバスケとは一切関係の無い契約に反発して、レギュラーの数人はその場でチームを離れてしまうが、カーターは自分の主張を曲げず、残ったメンバー達でチームを立て直すべく、地獄のような厳しいトレーニングを課すのだったが……。

●感想
1999年、カリフォルニア州リッチモンド高校で実際にあった物語で、熱血コーチにより、落ちこぼれ達がスポーツを通して人間的に成長する姿は、「スクール・ウォーズ」を始めとした、日本でもよくある「スポ根映画」を連想しがちになるのですが、バスケの試合に勝利する事よりも、その先にある大学進学を果たし「真の人生の成功者」になることが作品の重要なテーマとなっている点で、日本の「スポコン映画」とは、大きく違った作品になっています。

劇中でやはり一番目立つのは、主役のサミュエル・L・ジャクソンの熱演です!
チームの両親、街の人々、マスコミ等からも、彼が演じるカーターのバスケチームへの指導方針に反対の声が上がるシーンがあるのですが、そんな時でも毅然としていて、最初に心に決めた方針を頑固なまでに押し通す、そんな強い信念を持った人物を演じさせると凄い力を発揮する素晴らしい役者さんだと思いました。

バスケチームのメンバーは、想像以上に貧しい家庭の子供が多く、生活は荒んでおり、アメリカの銃社会の恐ろしさと貧富の差の激しさに改めて驚いてしまいました。

そりゃ、黒人の3人に1人が刑務所に行くような劣悪な環境じゃ、こうなってしまうのも分かる気もしました。

ストーリーの中心となるバスケの試合は良く出来ており、本物の試合をテレビで観ている様な気分になってしまいました。

バスケチームは地区大会で見事に優勝して、州の大会へと挑むのですが、惜しくも途中で敗れてしまいます。

しかし、これまでの試合での活躍が認められたチームの数名がバスケットで奨学金をもらい、有名大学への進学が決定し、カーターが目指した「真の目標」は達成され、エンディングを向かえた時には、爽やかな気分になりました。

●採点
私のこの映画に対する評価は70点です。

この作品が実話を基にして作られているので「凄い人がいるもんだ!」と感心しましたが、これがオリジナル脚本によるものでしたら、「もっと評価を下げただろう」と思える作品になりました。

現代のアメリカ社会では、貧しい家庭の子供がスポーツで奨学金をもらい、大学に進むのは輝かしい栄誉なのだそうである。

そうした実情を踏まえてこの作品を観れば、カーターが頑固にバスケと勉強の両立をチームのメンバー達に主張した事も納得でき、彼がメンバー数人を大学に進学させた実績がどれほど素晴らしいものなのか理解出来るのではないでしょうか。

だから、この作品はサミュエル・L・ジャクソンの熱い演技を観てみたい方と通っていた高校が凄く荒れていた方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「カーターのスポーツショップのガラスを割った犯人は捕まったのだろうか?」と最後まで気になって仕方がなかったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。










銀河ヒッチハイク・ガイド

2005-09-10 18:13:08 | 映画 カ行
映画館で、マーティン・フリーマン、ズーイー・デシャネル、サム・ロックウェル出演の「銀河ヒッチハイク・ガイド」を観ました。

●ストーリー
ある日の朝、イギリスの田舎町に住むアーサー(マーティン・フリーマン)は自分の家がバイパス工事の為に取り壊される事を知り、ブルドーザーの前に寝転がり、必死に工事の着手に抵抗していた。

そこへ、友人のフォード(モス・デフ)がスーパーのカートにビールを満載にして現れ、工事関係者達にビールを振舞い、アーサーを連れて、その場を離れ近くのバーへと向かう。

バーに着くと、フォードはビール6杯とピーナッツを注文し、急いでビールを飲みながらアーサーに間もなく、地球が銀河バイパスを通す為に爆破される事を告げ、宇宙へのヒッチハイクに備えて、ビールとピーナッツを大量に摂取する事をすすめる。

言われた事を信じられないアーサーにフォードは自分の本当の正体は、ベテルギウス星周辺の宇宙人でヒッチハイクで地球にやって来て、15年間、宇宙船がやってくるのを待っていたのだと告げる。

その時、空に轟音が響き、アーサーとフォードが慌てて外に出てみると、空に無数のヴォゴン人が乗るバイパス工事建設宇宙船団が出現し、地球人に向かって爆破への最終警告を行う。

その警告を聞いた全世界の地球人から悲鳴の声が上がるが、その直後、あまりにも呆気なく地球は爆破され、宇宙から消滅してしまう。

地球が爆破される寸前、フォードのヒッチハイク用の指輪によって宇宙船への密航に成功していたアーサーは地球人の最後の生き残りとして、広大な宇宙を彷徨う事になるのだが…。

●感想
この作品はSF映画だと思って観に行くと、エライ目に遭ってしまうので最初に警告しておきます。

この作品はハッキリ言ってコメディ映画ですね。それもセリフで笑わせる要素が割りと多い作品なので、好き嫌いの評価が分かれてしまう作品だと思います。

私が英語を理解出来たら、もっと笑えたのかも知れませんが、ギャグを字幕で追っていても、爆笑はできず、数シーンに「アハハ…」と笑えたくらいでした。

CGを使った映像やクリーチャー、宇宙船等は、「スターウォーズ」シリーズと比べても遜色ない素晴しい出来になっているのですが、如何せんストーリーがあまりにも薄すぎて、どうしてもB級映画感が強く出てしまっています。

また、慢性鬱状態のロボットや宇宙一無責任な銀河系大統領など、いい味を持ったキャラクターも出てくるのですが、ワンパターンな行動に終始してしまい、今一つ活かされてないのが残念でした。

脇役でジョン・マルコヴィッチやビル・ナイなどの大物俳優を使っているのですが、出番が少なく、「勿体無いので、もう少し出演シーンを増やしても良かったんじゃないかな~」と思ってしまいました。

笑いのツボに、はまれば最初から最後まで笑える作品だけど、そうでなければ、観終わった後あまり記憶に残らないそんな作品だと思いました。

●採点
私のこの作品に対する評価は50点です。

私はあまり笑えなかったので、この点数ですが、場内で2~3人常に爆笑している方がいらっしゃったのも事実であります。

でも、脚本やストーリー性に重点を置いて観てしまう私としては、どうしてもこれ以上の点数を付ける事ができませんでした。

映像の出来が良いだけに、脚本の内容を練り直して、もう少し内容のある物に出来ていたら、もっと大勢の人々が楽しめる作品になったのではないかと思うと非常に残念な気持ちになってしまいました。

だからこの作品は、おバカムービーで大爆笑出来る方とタオルを肌身離さず持ち歩いている方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「この内容の映画で、1000円のパンフレットは高すぎるぞ!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。

コヨーテ・アグリー

2005-08-29 22:54:10 | 映画 カ行
DVDでジェリー・ブラッカイマー製作、パイパー・ペラーボ、マリア・ベロ、アダム・ガルシア出演の「コヨーテ・アグリー」を観ました。

●ストーリー
ソングライターになる夢を叶える為、故郷のニュージャージーからニューヨークへやって来たヴァイオレット(パイパー・ペラーボ)だが、デモテープを持参しての音楽会社への売り込みも上手く行かず、おまけに引っ越して来た早々、泥棒に入られ友達がくれた大切なお金も奪われてしまう。

ヴァイオレットはお金に困り仕事を探そうとしていた時、偶然入ったコーヒーショップで雑誌のたわいも無い記事に大金を掛けて、はしゃいでいる女性達、ゾーイ(タイラ・バンクス)、キャミー(イザベラ・マイコ)、レイチェル(レイチェル)の姿を目撃する。

彼女らの派手な行動に興味を持ったヴァイオレットがコーヒーショップの店主に彼女らの事を聞くと「コヨーテ・アグリー」と名前のはいったクラブ・バーのマッチを渡される。

翌日、「コヨーテ・アグリー」に職を求めに行ったヴァイオレットだが、女性店主のリル(マリア・ベロ)を従業員だと勘違いし、ひどい口を利いてしまう。
だが、リルはヴァイオレットのルックスが「幼稚園の先生ぽく、男ウケする」と言う理由で、テスト期間付きで採用を決める。

そして勤務初日、店の扉を開けたヴァイオレットは、ゾーイ、キャミー、レイチェル達による過激なダンス・パフォーマンスを目にし、あまりの激しさに呆気にとられ「自分には無理」と判断し、コッソリ帰ろうとするのだが、リル(マリア・ベロ)と出会ってしまい、とんでもない忙しさのバー・カウンターの中へと連れて行かれるのだが、、、。

●感想
ダンスシーンが過激で、セクシーで、良く出来ています。
カメラ数台で撮影し、短いカットをたくさん繋げているので、すごく熱気と迫力のあるシーンになっていて素晴しいです。

基本的にヴァイオレットのサクセス・ストーリーなんですが、夢・仕事・恋・家族など実際に誰の身にも起こる問題を上手く絡めて、物語が進行するので、いつの間にか自分の現状と照らし合わせて観てしまいました。

夢を叶えるつもりが生活の為に仕事を始め、夢はなかなか叶わず、いつしか生活の為の仕事に満足し、夢を捨てそうになるっていうのは、なんだか自分自身とても身につまさる思いがしました。

夢を追いかけ続ける事の大切さと、人生の中で無駄な事など一つも無い!って事を、改めて感じさせられる作品でした。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

暗い部屋の中でヴァイオレットが初めて自分の曲を、恋人のケヴィン(アダム・ガルシア)に歌うシーンや自分がケガをしながらも落ち込んでいるヴァイオレットを励ます父親・ビル(ジョン・グッドマン)の言葉には少し涙目になってしまいました。

また特典映像の中に未公開シーンがあるのですが、どれもキャラクターの過去や性格が更に分かる大事なシーンだったので、できればこれらも本編に入れて欲しいと思いました。

だから、この作品は夢をあきらめず追いかけ続けている人や美人なお姉さんに水や酒をぶっ掛けられたいMっ気の強い方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、実際にクラブ・バー「コヨーテ・アグリー」に行って思いっきり楽しみたい!って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。

恋の門

2005-08-23 14:22:27 | 映画 カ行
DVDで松田龍平、酒井若菜、出演の「恋の門」を観ました。

●ストーリー
ある雨の日、石で漫画を描いている貧乏漫画芸術家・蒼木門(松田龍平)は新しいバイト先に向かう途中、道端で理想の石を見つけ拾おうするが、偶然通りかかったOL・証恋乃(酒井若菜)の傘の先で指を突かれケガをする。

出勤途中の恋乃は門の奇妙な行動に驚き、とっさに手にしていたパンを彼に渡し、その場から逃げ出すのだが、心の中では門のルックスを気に入っていた。

手に描いていた地図が雨で消え、指のケガを治療していた門はバイト先に遅刻してしまい会社幹部(尾美としのり)に罵倒されてしまう。
面白くない門が横を向くと、そこには会社の制服を着た恋乃の姿が。そう、偶然にも彼女はここの会社の社員だったのである。

その日の夜、会社内で行われた歓迎会で門が漫画を描いていることを知った恋乃は彼に一層興味を持つ。実は恋乃も同人誌漫画家という裏の顔を持っていたのだ。
漫画という接点で結ばれた二人は恋乃の部屋で飲み直す事となり、勢いでそのまま一夜を共にする。

次の朝、目覚めた門は変てこな服を着ている自分の姿にビックリする。
そう、恋乃は大のコスプレマニアでもあり、ずっと前から憧れのゲームキャラクターのコスプレが似合う男性を探し求めていたのだった。

こうして貧乏漫画芸術家・門とコスプレ漫画家・恋乃の可笑しくて、ピュアな恋愛騒動が幕を開けるのであったが、、、。

●感想
漫画をベースにしているだけあって登場人物も皆個性的で笑わせてくれ、面白いです。
松尾スズキさんの脚本も上手くまとまっており、初めて「松尾スズキ作品」を目にした私は「この人なかなかやるな!」という感想を持ちました。

前半は笑いもストーリーも奇抜で「このままのペースで行けばどうなってしまうのだろう?」とワクワクしていたのですが、物語中盤くらいから勢いが失速し、少しシリアスな話しになってしまい、笑いも減速してしまいます。

だから、どうしても「頭でっかち尻すぼみ」的作品に感じられたのが残念です。
俳優陣はみんな良かったのですが、特に酒井若菜さんの変わり身の激しい演技が一番輝いていました。
しかし、「彼女もいつの間にかこんな一風変わったキャラを演じるのが多くなってしまったなー」としみじみ感じてしまいました。

話しのオチが漫画的過ぎて今一つ納得出来ないモノになっているのが残念ですが、何も考えずにソコソコ笑いたいって方には最良の作品じゃないでしょうか。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

昨日のSEXを難しい言葉で反省し合う制服カップルが個人的には1番好きです。
後はエンディング曲をサンボマスターが歌っているのですが、これも熱くてとても気に入りました。

コミケ会場のデカさとか、そこにやってくるたくさんの人々、同人誌の売り上げの凄さ、コスプレマニアの行動、漫画家のマンガを描くテクニック等々、普通に生活していたのでは決して見ることができないディープな世界を体験でき驚くことばかりで、勉強させてもらいました。

だから、この作品は漫画家、石愛好家、コミケやコスプレマニアにおすすめしたいと思います。

最後にどうでもいいことなんですが、「コスプレ趣味の人って何歳までコスプレをやり続けるのだろう?」って素朴な疑問を感じたのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。





ゴーストキャッチャー

2005-08-20 02:08:10 | 映画 カ行
DVDでドミニク・ピノン、ジェフ・フェイヒー出演の「ゴーストキャッチャー」を観ました。

●ストーリー
教師のチャーリー(ドミニク・ピノン)がいつもの様に、朝の支度を済ませ学校へ向う為に家を出ると、不気味に自分を見つめる数匹の猫達の視線に気が付く。
チャーリーは猫達を必死に追い払い、車に乗り込むのだが、そこにもすでに一匹の猫が。
その猫を車外に投げ出すと、急いで車を飛ばし学校へ向うチャーリー。

チャーリーが学校に着くと、玄関から大勢の生徒達が会話をしながらチャーリーの方へ近づいて来る。
やがて生徒達とすれ違うのだが、誰一人としてチャーリの存在に気づいて無いかの様に、彼を跳ね飛ばし、踏みつけながら去って行く。

転倒したチャーリーが顔を洗う為トイレに入り、洗面台の鏡をのぞき込むと何かがおかしい。
そう、明らかに自分の姿が透けているのだ。
有り得ない現実に目が離せずそのまま立ち尽くしていると、ついに鏡の中から完全に自分の姿が消えてしまった。

チャーリーは自分に起きている事が恐ろしくなり、表に飛び出すと、再びあの猫達の姿が。
慌てて車で逃げ出すチャーリーだが、スーツ姿に長い爪を生やした不気味な探偵・バーロウ(ジェフ・フェイヒー)に執拗に後を追われ、偶然に出会った精神科医師の女性・キャロル(スーザン・パテルノ)に助けを求めるのだが、、、。

●感想
はっきり言って、全然おもしろく無いです。
これは、完全なB級作品です!
DVDのパッケージ裏のストーリーを読んで「これは、おもしろそうだ!」と思った自分がバカでした。
久しぶりに完全に騙されてしまいました、、、。

資金が無かったんでしょうね、登場人物も少ないですし、出てくる悪魔?みたいな怪物もめちゃくちゃショボイですし、、、。
それでも、もっとカメラワークがしっかりしていたら、なんとか観れる作品になったんでしょうが、素人同然のカメラワークでは、全く評価のしようがないです。

ラストシーンで神様?みたいな生き物が登場して悪魔を追い払うのですが、この時の顔が「お前、本当に神様なんかー!」って思うほど、顔が怖いです。どう見ても悪魔以上にブサイクな顔です。

●採点
こんな作品を採点するのもつらいのですが、私の評価は20点です。(これより下でもいいのですが、完全なB級作品だと思って観れば、こんなところです。)

発想はいいと思うので、誰か資金をふんだんに取って来れるプロデューサーや監督がリメイク版を作って欲しいです。そういった意味では非常に惜しい作品かもしれません。

そう言う訳で、自慢できる程のネコ好きな方や映画「デビルマン」を観た直後の方以外にはおすすめ出来ません!

最後にどうでもいいことなんですが、「デビルマン」以下の映画って存在するのでしょうか?あったとしても、お金と時間の無駄なので絶対に観ませんけど、、、。そう思っているのは私だけでしょうか?

また、何か観たら書き込みします。

クライシス・オブ・アメリカ

2005-08-09 03:18:15 | 映画 カ行
DVDでデンゼル・ワシントン、メリル・ストリーブ、リーヴ・シュレイバー出演の「クライシス・オブ・アメリカ」を観ました。

●ストーリー
湾岸戦争中のクウェートで、偵察任務に従事していた米軍大尉ベン・マルコー(デンゼル・ワシントン)の部隊は敵の待ち伏せに遭い、危機に陥る。
戦闘で味方2名が戦死したものの、軍曹のレイモンド・ショー(リーヴ・シュレイバー)の決死の活躍で部隊は窮地を脱する。

戦後、ベンの推薦で名誉勲章を受けたレイモンドは上院議員の母エレノア(メリル・ストリーブ)の後ろ盾もあり、下院議員から次期副大統領候補にまで登りつめていた。

ベンは前線を退き、陸軍広報として小学校で湾岸戦争のことを講義した後、元部下のアル・メルヴィン(ジェフリー・ライト)が彼の元に歩みよって来た。
毎夜、自分が戦争で見たものと違う夢にうなされて疲れきった表情をしているアルは、ベンに自分の見た夢を記録したノートを手渡し、「本当に俺達を救ってくれたのがレイモンドなのか分からなくなって来た」と告げる。

アルが戦争の後遺症でおかしくなっているのだと思ったベンは、すべて忘れるようにアルに言って追い返すのだが、数日後アルは水死体で発見される。
この頃から、ベンもアルの見ていたような夢を見るようになるのだが、、、。

●感想
今の技術でも出来そうなことがベースになっているのでリアリティーのある話になってます。
多分、戦争大好きなアメリカならこれ以上のことも、すでに研究しているでしょうけど、、、。

湾岸戦争を始めたのも、古い爆弾を使いきり軍需産業に儲けさせる為だと、あるアメリカの軍事評論家が言っていたのを聞いたことがあります。
もちろん、戦争で企業が儲けた金の1部は政府与党に政治資金として戻って行くわけなんですが、、、。

こうして見ると、どの国の政治家も企業家も腐っているというか、金の亡者というか、分かりきっている話なんですけど、映像で見せられると「はらわたが煮えくりかえる」思いがします。

最近でもテロの報復を名目にイラクに派兵し、新たな戦争をして今度は石油の利権を得ようとしている政治家や企業家がいる訳で、こんな戦争を商売としているアメリカの軍事力に我々日本人が守られているのかと思うと本当に恥ずかしくなってしまいました。

こんなアメリカが、いざと言う時にどれくらい本気で日本を守ってくれるのか疑わしい限りです。
「亡国のイージス」ではありませんけれども、北朝鮮の核問題もあることですし、我々日本人もそろそろ本気でアメリカ抜きの自国防衛策を考えるべきではないでしょうか?

●採点
この映画の点数は70点です。
クライマックスでは大統領選を舞台にしてハラハラさせるシーンもあるのですが、終わってみればよくあるエンディングのパターンです。
人を洗脳して莫大な権力を握ろうとしている人物がいるのですが、話にあまり関わって来ず、どうしても主役3人だけでストーリーが回っているようにしか見えないのは残念でした。

しかし、何でも大袈裟なショーにしてしまうアメリカ人のいやらしい気質がよく描かれているところには好感が持てました。
ジョン・ヴォイドも久しぶりにいい人役をしていましたし。(どうしても「ミッション・インポッシブル」を観てから、裏切り者にしか見えなくなってしまっているのですが、、、)。

アメリカの選挙や戦争好きな方にはおすすめできます。

物語の中盤でデルクという科学者役に映画「ヒトラー」で主役のヒトラーを熱演したブルーノ・ガンツが出演しているのを見つけて、「ああー!ヒトラーが出てる!!」って叫んでしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。