好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

事件110『夕陽に染まった雛人形』(第38巻)考察。

2011-11-20 | 『名探偵コナン』原作考察
時期は3月、雛祭り。
比較的珍しい季節ネタである。

歩美が雛人形を譲ってもらう予定だった家で起こった、掛け軸消失事件。
誰が“犯人”なのかは、雛人形の並べ方に詳しい人なら
早めに察する事も出来るはずだ。

しかし結局この事件は、捜査に当たった百瀬刑事の粋な計らいにより、
「なかったこと」になって終わる。
つまりこの回は、誰も死なない誰も傷つかない平和な事件なのだ。
エピローグでの子供たちによる記念写真の様も、実に微笑ましい。

その一方で語られるのは、灰原の家庭事情。
彼女がずっとアメリカで生活していた事や、父親の名前が「宮野厚司」である事などが明かされる。

そして彼女が両親から受け継いだ研究は、
「この地球のほとんどの人間にはその価値を見いだせない愚かしい代物」
「この小さな国の女の子にしか必要とされない、雛人形のような物」だと言うのだが……。

つまりは不老不死というより、もっと複雑な肉体年齢の操作が目的なのだろうか。
それこそ魔法少女のような、メルモのキャンディのような、そんな世界の。

それから小ネタ。

「どうして大人相手にしゃべる時だけ声のトーンや口調が幼くなっちゃうんですか?」(by光彦)

このコメントを境に、コナンの子供ぶりっ子口調は、
一段と減っていく事を押さえておきたい。

それでは。また次回。
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