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好事家の世迷言。(初代)

※はてなブログ『好事家の世迷言。(続)』へ移転計画中。

調べたがり屋の生存報告です。

カイゾク小説。(その5)(終)

2019-01-30 | 物語全般
『パイレーツオブカリビアン 最後の海賊』読了。

宝島社のノベライズ。
今回もネタバレは読まずに済んだ。

今まで長かった。
そもそもは、かつて知人がいきなりこの『最後の海賊』を見ようと
誘ってきたのを断って、いつかDVDで最初から見ようと思ってた……
辺りがきっかけだった。

ずっと耐えながら、この第5作まで読み通して知った事。
本作は、予備知識なしで途中から見る作品じゃない。
というのも、本作は、ウィルとエリザベスの息子が焦点になってるから。
で、第3作でのウィルの呪いを解く方法が実はある、というのが本作の筋。

本作でも、バルボッサの人生が忙しすぎる。
海賊やって、骸骨になって、死んで、生き返って、片足を失って、
海軍になって、また海賊になってる。
そんでもって娘が発生した。

ともあれ、これでやっとこさ完結したと思ったが、
調べるとどうやら、まだ続編を作る可能性は十二分にある模様。
実際、原題は「DEAD MEN TELL NO TALES(死人に口なし)」。
ちっとも「最後」じゃない。
けど、これ以上は……関わりたくないなあ。
疲れました。

それでは。また次回。

カイゾク小説。(その4)

2019-01-26 | 物語全般
『パイレーツオブカリビアン 生命の泉』読了。

竹書房のノベライズ。

今までより文量が随分と減ってるから、ネタバレは読まずに済んだ。

第3作までの登場人物は大半が退場。
登場し続けているバルボッサの人生は、
冷静に考えてみると忙しすぎる。
海賊やって、骸骨になって、死んで、生き返って、片足を失って、
そんでもって海軍になる
……海軍が海賊に堕ちるのは理解できるけど、
海賊が海軍に入るってアリなの?

あと、個人的に気になった事。
ジャックは不死に興味があるのかないのか結局どっちなのか。
物語の最後は興味なさそうに描かれてるが、
だったらそもそも、その地図を手に入れてる事自体がおかしくない?

読了後、世のレビューを調べたら、
本作は「インディジョーンズ」シリーズと筋書きが似てるそうで。
DVDを後日借りてみようと考え中。

それでは。また次回。

遅まきながらクイーン映画見ました。

2019-01-25 | 物語全般
映画『ボヘミアン・ラプソディ』を劇場へ見に行く。

昨年11月公開の作品を、今更である。
というのも私、本当に恥ずかしながら、Queenに関する予備知識ゼンゼンなく。

その1。『魁!!クロマティ高校』にフレディってキャラいたよね。
その2。吉良吉影のスタンド攻撃の元ネタでしょ?
その3。SCPオブジェクトの、ドンドンって鳴らす歌を飛行機でやるやつ。

↑こんな奴が見に行ったら、ある種失礼じゃないかと思いつつ、
応援上映までやってるヒット作なら見るべきかもと考えて。

結果。Queenのベスト盤CDを、
へビーローテーションしてる程度の影響は受けました。

多くの曲を、実は今までの人生で、浴びるように聞いてたんだと知った。
子供の頃に慣れ親しんでた歌声と、
当時見かけてたあのヒゲのおっさん(←すいません)とが、
ようやく我が脳内でつながった。

天才由来の孤独とか、仲間の絆とか、映画から考えるところも
色々あるけど、今はとにかく曲を聞き倒す。
いずれ、通常のアルバムも聞いてみますか。

それでは。また次回。

終わらない歌を歌おう。

2019-01-24 | 物語全般
映画『こんな夜更けにバナナかよ』を劇場へ見に行く。

知人にオススメされた本(原作)を読んだ後、その勢いで映画も見た。

筋書きは、平坦なんである。
30代の男・鹿野が、自宅で一人暮らしをしているだけである。
敢えて特徴を挙げるなら、その男が、筋ジストロフィー故に
首から上と指しか動かせない事と、
それでボランティアによる24時間の介助体制をほぼ独力で作り上げた事、
くらいなんである。

――そう。
これは、世間様で言うところのいわゆる「障害者」が、
ごくごくフツウの日々を謳歌しようと命を懸けてる物語。
やがては呼吸機能も弱まってしまうが、
鹿野は人工呼吸器を気管切開で装着した後、
当たり前に退院し、自宅で一人暮らしを続ける。日常生活は終わらない。
大泉洋氏の演じる、そんな鹿野の生き様に、こちらはひたすら圧倒される。

ただし。あくまで映画は映画。
原作のノンフィクション小説の攻撃力は、映画のそれをなお上回る。
バナナにまつわるエピソードも、映画と実際とでは全く違う。
どうか皆さん、映画を足がかりに、原作に手を出してみてほしい。

最後に余談。今日の記事タイトルは、作中に出てきた事にあやかって、
同じブルーハーツの曲の一つから引用しました。

それでは。また次回。

カイゾク小説。(その3)

2019-01-15 | 物語全般
『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド』読了。

竹書房のノベライズ。

先にネタバレ読んじゃいましたと懺悔。

問題なのは、ネタバレ読んだ上でも、複雑怪奇さに付いていけない事。

読んでる最中も、このキャラ要るか?この場面要るか?と疑問符だらけ。
読み終わったら今度は、これ全部要らないじゃないかという結論に至る。
言いたい事がまとまらないが、
取りあえず一つだけ疑問を挙げたい。

第1作の『呪われた海賊たち』で、
永遠に生きるのは虚しくて間違ってる事だと語っておいて、
今作でメインキャラが不死の存在になって、
それがハッピーエンドって何。

とにかく、あと1冊読みます。

それでは。また次回。

カイゾク小説。(その2)

2019-01-11 | 物語全般
『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』読了。

竹書房のノベライズ。

先にネタバレ読んじゃいましたと懺悔。

というのも、この作品、明らかに純然たる続き物の一部分に過ぎないから。
この内容なら、タイトルに『2』とかの数字を付けなきゃ詐欺だ。
私のように一気に鑑賞するならまだいいが、
期間をあけて映画で追ってる人たちには、お疲れ様と言いたくなる。

展開については、前作の方が相対的に分かりやすい。
そもそも船を借り受けたなら、返せばいいのにとしか思えず。
最後まで逃げて逃げて、とうとう船からさえ逃げようとするジャックを、
カッコいいと思えない。
あるいは、改めてサイコロ賭博ででも勝負して、堂々と勝てば良かろうに。
前作だって、不死の呪いを解くのに、
あれしきの血量で解決するなら最初から協力し合えばいいのに。
設定が破綻してるくらいなら、そういうもんだと受け入れもするが、
作中で矛盾を起こしてるのは納得できない。

ところで、心臓を箱に隠してるってネタは、確か漫画の『ワンピース』でも
同じのがあったが、このモチーフの元祖ってどこだろう。

乗りかかった船から降りたくないので、
『最後の海賊』まで付き合う所存。耐えて読む。

それでは。また次回。

カイゾク小説。(その1)

2019-01-07 | 物語全般
『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』読了。

竹書房のノベライズ。

当初は無論、DVDで見始めたのだが、
海賊たちの骸骨姿で、反射的に再生ストップしてしまった。
スプラッタ(に見える)描写は、無条件でダメです自分。

ただ、ヒット作なら知っておかねばと考えて、
それで古書店で見かけたノベライズをまとめて買った。
(4巻まであった)

その後、一息に読み終えて、感想を書こうとして、気づいた。
物語の5W1Hからして、すんなりと説明できない自分に。
……時系列も地理も人間関係も、
どの設定も疑問点(ツッコミドコロ)が多すぎて、文章にならない。

差し当たって一つだけ言うなら、
登場人物の皆さん、誰も背後に注意力なさすぎ。
後頭部を殴られて気絶、のネタが連続したのは私には笑えない。

調べてみると、この第1作が一番評判良いと知ってまた愕然。
買っちゃった以上、4巻までは読みます。
本ならグロ描写でも、何とか。

それでは。また次回。

クリスマスプレゼントが異世界転送だった件。

2018-12-14 | 物語全般
映画『くるみ割り人形と秘密の王国』を劇場へ見に行く。

ディズニー映画の特徴が強い作品だった。……あまり良くない意味で。

一つ。
原作の扱い。
私の知る『くるみ割り人形』は確か、
女の子が、クリスマスプレゼントのくるみ割り人形が壊れたために
手当てしてあげたら、その晩に夢の世界でアレコレあって、
夢から覚めた最後に男の子と結ばれるって話だったはず。
翻ってこの映画、「クリスマス」以外に共通要素ない
見終わった子供が、「ところで、くるみ割り人形って何?」って
首傾げてるのが頭に浮かぶ。

一つ。
黒人俳優の扱い。
多くの人種を平等に扱うのは良い心がけと思う。
だが、異界の住人はまだしも、大英帝国の富豪貴族を
黒人が演じるのは度を越してる。
舞台を現代にするとか、他にやりようあっただろうに。
「贔屓の引き倒し」という語が頭に浮かぶ。

一つ。
黒幕(ラスボス)の扱い。
何も死罪に処さずとも。しかも主人公の手ずから。
勝利の爽快感より、残酷で可哀相という感情がついて出た。
個人的に後味が悪すぎ。

次に会う作品では、楽しい感想を書きたい。

それでは。また次回。

「家族のために」がんばる人々。

2018-12-13 | 物語全般
映画『かぞくいろ』を劇場へ見に行く。

知人との付き合いで。
後に調べたら、『RAILWAY』というシリーズの第3作だそうで。

予告編で見ていた印象では、
女性の主人公が、亡くした夫の連れ子(息子)と共に、
夫の生家(父親の家)へ移り、自身は息子のために
地元の列車の運転士を目指す、そんな話だろうと思っていて。

その予告編で、本編のほとんどを既に言い尽くしていた。

意外だった事は、主人公が半年の研修で、
すんなりと運転免許を得ていた事。
……いや、すごく頑張ったんだろうけど。
何だか簡単に取れちゃったように見えて。

主人公たちを無闇に追いつめようとする展開が多い点は気になった。
まさか今時の小学校で、
「お父さんお母さん(限定!)へ書いた手紙を全校で発表(!!)する」
なんてイベントやるわけない。
……という観客のツッコミ待ちか?とさえ勘ぐってしまう。

息子や父親の役の演技は輝いていたから、
あの辺のキャラ達の交流とかもっと見たかったなあ。

それでは。また次回。

デジタル世界の人間模様。

2018-11-24 | 物語全般
映画『シュガーラッシュ』のDVDを見る。因みに字幕版。

色んな意味で、見る人を選ぶ作品だと思った。

設定を簡単に言えば、ビデオゲーム版『トイストーリー』。
ビデオゲームの登場人物たちにも実は自我や人格があるという話。

とあるゲームセンターのアーケードゲーム達は、
閉店から開店までの間、電源コードを通じる共通世界で生活している。
お互い、まるっきり異なる世界観でも一緒くたで。

よって、この映画の物語を読みとるには、
諸々のゲーム作品の予備知識がある程度必要だ。
ドット絵のパズルアクション(例えばドンキーコング?)、
デフォルメキャラのレーシング(例えばマリオカート?)、
緻密なポリゴンのガンアクション(例えばバイオハザード?)、辺りだろうか。

ただ、見てて個人的に素朴な疑問。
本来、量産されてるアーケードゲームなんだから、動作不良のみならず、
作中キャラによって設定をいじられた時点で、使用中止になりませんか?
「公式設定にないキャラがエントリーされてるんだけど?」とかって。

もっと言えば、ゲームの作中から離れても役割が一切変わらず、
悪玉が迫害され続けるという基本設定の時点で釈然としない。
結局ヴァネロペもラルフも、元々の彼らのままで
元の世界の周りに認められたわけじゃないしね……。

と、あれこれ思いながらもこの映画を見た理由は、
年末公開の続編で、MARVELネタが出てくるらしいと知ったから。
どんな形で扱われるのか楽しみだ。

それでは。また次回。