好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

終わらない歌を歌おう。

2019-01-24 | 物語全般
映画『こんな夜更けにバナナかよ』を劇場へ見に行く。

知人にオススメされた本(原作)を読んだ後、その勢いで映画も見た。

筋書きは、平坦なんである。
30代の男・鹿野が、自宅で一人暮らしをしているだけである。
敢えて特徴を挙げるなら、その男が、筋ジストロフィー故に
首から上と指しか動かせない事と、
それでボランティアによる24時間の介助体制をほぼ独力で作り上げた事、
くらいなんである。

――そう。
これは、世間様で言うところのいわゆる「障害者」が、
ごくごくフツウの日々を謳歌しようと命を懸けてる物語。
やがては呼吸機能も弱まってしまうが、
鹿野は人工呼吸器を気管切開で装着した後、
当たり前に退院し、自宅で一人暮らしを続ける。日常生活は終わらない。
大泉洋氏の演じる、そんな鹿野の生き様に、こちらはひたすら圧倒される。

ただし。あくまで映画は映画。
原作のノンフィクション小説の攻撃力は、映画のそれをなお上回る。
バナナにまつわるエピソードも、映画と実際とでは全く違う。
どうか皆さん、映画を足がかりに、原作に手を出してみてほしい。

最後に余談。今日の記事タイトルは、作中に出てきた事にあやかって、
同じブルーハーツの曲の一つから引用しました。

それでは。また次回。

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