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好事家の世迷言。(初代)

※はてなブログ『好事家の世迷言。(続)』へ移転計画中。

調べたがり屋の生存報告です。

続・チームで宇宙を守ります。(含アライグマ)

2018-11-08 | 物語全般

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』のDVDを見る。

原題は「リミックス」でなく「VOL.2」となっている。

前作で匂わされていた、クイルの父親が登場。
その父親とキャッチボールする夢の叶ったクイルは喜びの頂点。
対して他の仲間、中でもガモーラは警戒心を抱く。
私もガモーラ派だった。

だって、その父親、「エゴ(我欲)」って
名前なんだもん。いい人じゃないだろ。

やがてエゴの正体が暴かれ、物語は全面戦争へ。
崩壊するエゴの星から脱出する際、クイルの危機を救ったのは、
彼の言わば“本当の父親”だった。
今、改めて前作を見返したら、まるで違った感想を持つだろう。

なお、前作で思い出深かったロケット&グルートは、
今作だとギャグ担当の感が強い。
そもそもロケットが電池盗んだのが事の始まりだし。
グルートは可愛かったけど、あんなに小さいならそりゃ可愛いっての(苦笑)。

さて。振り返れば、とうとう自分、MCUの全作品を制覇した。
リアルタイムで見たのは、『ドクター・ストレンジ』
『アントマン&ワスプ』だけだけど。それでも頑張った。
もしこれで『ローガン』まで見れば、X-MEN verseをも制覇する事になる。
……人生久しぶりのマイブームが来たなあ……感慨。

それでは。また次回。


北欧神話ヒーロー、宇宙へ行く。

2018-11-05 | 物語全般
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』のDVDを見る。

因みに原題は『THOR RAGNAROK』。
(本来の)北欧神話好きとして、終末戦争なんてタイトルなら、
さぞ恐ろしいシリアス展開なんだろうと予想してた。

いざ見たら面食らった。
神話におけるアスガルドって、私たちの現実と完全に異なる「異界」のわけで。
だから今作で、地球と物理的に離れて存在する「異星」だって
設定になってる事を知って茫然。(今更)
故に、ソーが異星サカールに飛ばされ、仲間と共にアスガルドに戻ろうと、
フツーに宇宙船を操縦できてる辺りではひたすら困惑。
これだと「雷神」っていうより、「雷属性のヒト」っぽい。
剣と魔法の世界の勇者が、スペオペの世界に入ってる違和感が先に来て、
あまり没入できなかったのが本音。

他にも、下手に元ネタを知ってるせいで混乱する点が幾つか。
ロキの娘のヘラがソー達の姉になってる!とか。
ヴァルキリーって個人の固有名詞じゃなくね?とか。

今作は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』辺りの
世界観とつなげていくために必要だったエピソードなのかなと思う。
個人的には、アスガルドを舞台にした場面をもっと見たかったなあ。

それでは。また次回。

成長中ヒーロー!

2018-11-02 | 物語全般
映画『スパイダーマン ホームカミング』のDVDを見る。

MCU作品マラソン視聴はいよいよ終盤に入る。

アメコミでも原作至上主義を掲げたい私としては、
今までのスパイダーマン映画で、今作が一番の好みだった。

まず歳が若い。15歳の高校生。
頭脳明晰で、蜘蛛の糸は研究で作った薬を元に、手首のメカから出す。

ただし。今作のスパイディは、壮大な本流に中途参加するため、
改変されている部分もある。
ベンおじさんのエピソードが割愛され、その代わり、
アイアンマンことトニー社長が、先輩にして父親ポジションとして動くのだ。

トニーに認めてもらいたい余り、空回りしてトラブルを招くスパイディは、
トニー作のハイテクスーツを没収されるが、
それでもなお敵に挑む。たった一人で。スーツ無しで。

スゴいよピーター、1作目で「アイアンマン3」のメンタル得ちゃったよ。
トニーだって散々荒れてスーツ依存症になってたんだよと教えてあげたい(笑)。

後に調べたところ、ピーター役の俳優さんは、
オーディションで抜擢された当時20歳だそうで。
これから長く活躍してもらえそうで楽しみだ。

それでは。また次回。

真実は陽炎(かげろう)の中にあった。

2018-10-29 | 物語全般
『散り椿』(by葉室麟)、読了。

映画で感じた疑問点が全て解けた。
誰が誰と通じていたのか、本当の黒幕が誰か、
何もかも分かりやすく描かれていた。

通読して一番驚いたのは、この作品の主人公は、瓜生新兵衛でなく坂下藤吾だという事。
新兵衛や、榊原采女ら年上勢は、この時代では中年、間もなく老境に入りつつある事。
それが、映画はもっとずっと若い扱いのため、本来は藤吾の母である里美が、
映画では姉という妙な事態になっているわけだ。

また、物語の主題は、激しい剣劇よりも寧ろ、
殿様直轄の忍び、その名も「蜻蛉組(かげろうぐみ)」の暗躍である。
映画化する際、チャンバラをメインに据えたに過ぎないのだ。

ストーリーの真骨頂は、終盤にこそある。
ずっと病に伏せながらも、締めるところはキチンと締める殿様の下で、
別動して事を収める采女と新兵衛。
特に采女の散り様は壮絶である。

この小説を読んだ後だと、映画に対する感想も変わる。
映画は……せめて年齢設定は原作に沿ってほしかった。
藤吾が新兵衛を「伯父上」って呼ぶ場面、見てみたいなあ。

それでは。また次回。

幻想SF・戯曲小説。(終)

2018-10-26 | 物語全般
『この嘘がばれないうちに』(by川口俊和)、読了。

時田一族の事情を知りたい一心だけで読み通した結果。

・『コーヒーが冷めないうちに』読了が前提。
 さもないとネタバレを食らう。

・『コーヒーが冷めないうちに』の疑問点の全ては解消されない。
幽霊の素性「だけ」は明かされるが、経緯は不明のまま。

・全話、死にネタがつきまとう。
死者がまだ生きてる過去に行くか、自ら死んだ後の未来に行くかの2択。

・第4話の最後で、更にまた謎が増える。
白いワンピースの女は何となく成仏して、別の男が湧いて出る。

・第3巻は時代どころか場所からして違う話と後に知った。
これ以上もやもやとした疑問を増やしたくない。

次巻は流石にもう読まない。私には合いませんでした。

それでは。また次回。

幻想SF・戯曲小説。

2018-10-25 | 物語全般
『コーヒーが冷めないうちに』(by川口俊和)、読了。

感想を書くのに苦労したのは、読むのに苦労したから。
確かにこの本、元々は戯曲の文章だ。
登場人物の服装など、「目に見える」描写はやけに細かい一方、
音や匂いや温度など、いわゆる小説ならではの描写は淡泊で説明的。
会話の場面は、実況中継の録音の如し。
水増しとしか思えない蘊蓄めいた文章も、読むリズムを壊される。
MMOとは何ぞや、ヒグラシとは何ぞや、マドラーとは何ぞやetc。

SF的な疑問点は、解消された部分もあれば、
余計に分からなくなった部分も。
そもそも、過去に行ける都市伝説がどうこう以前に、
「明確に見えて触れて喋る霊的実体がいる店」って時点で、
ひとまず世の中大騒ぎになると思うんだが。

複雑にして絶対的なルール説明が何度も何度も出てくる事も、
やはり読んでて調子が狂うし、疑問に感じて仕方ない。
つまりソレ、何度も何度も科学的実験でもしたんですか?

なお、この第1巻を読んだだけでは、「幽霊」の素性は分からず終い。
第2巻をも買わせて読ませようという、映画の目論見に恐れ入る。
……買って読めば分かるんでしょう。買って読みます。第2巻までは。

それでは。また次回。

落ちない椿は実在します。

2018-10-24 | 物語全般
映画『散り椿』を劇場へ見に行く。

知人の縁で再び映画。
自分一人だったら絶対に選ばないだろう、時代劇。

藩内の不正を巡る武士たちの物語。
なお、タイトルの「散り椿」とは、
京都地蔵院に実在する「五色八重椿」の事。

見た目的は専ら、主演の岡田氏の殺陣である。
かつての『蜩ノ記』と同じく、絵画的な所作を魅せてくれる。
いわゆるチャンバラの場面は、ただ斬り付けるというより、
心臓狙って刺して、待ってから捻って抜く、という完殺路線。
ただそのわりには、真っ赤っかな鮮血がほとばしりまくるため、
逆にリアリティが削がれてしまってるような気もする。

あと、今回の映画も、幾らばかりか疑問符が浮かんだ。
「若殿」がいる以上、本来の殿様(父親)はドコにいるんだとか。
姉が弟よりも立場上の武家ってアリなのかとか。
確かめるために、原作を読んでみる予定。
(因みに、『蜩ノ記』と同じ作者だそうで)

……読まなきゃいけない本が溜まってくなあ……。

それでは。また次回。

幻想の正体はSFだった。(ただし破綻)

2018-10-20 | 物語全般
映画『コーヒーが冷めないうちに』を劇場へ見に行く。

世間様で話題になってる事から、知人たちと連れ立つ形で行った。
原作は、書店で平積みされた最初の頃から記憶には残っていたが、手に取る事はなかった。
「4回泣けます」との触れ込みから、4話の短編集なんだろうと
予想していたら、映画はまさしくそのままの構成だった。

ところで、当ブログを閲覧の方々なら御存知かと思うが、
私は「時間移動もの」を特に愛するSF好きである。

そんな私はてっきりこの映画、コーヒーを飲んだ人が
「過去に行くという幻想」を見る話なんだと思っていた。
故に、「現実は変わらない」。幻想だから当然だ。
でも、結果的に、当人が現実の“解釈”を変えられれば、救われる。
……みたいな、『うみねこ』辺りが終盤で言ってたような奴を予想してた。

だから、ホントに過去に移動してる設定だって知った時は愕然とした。
第2話で手紙持って帰れて、第3話でゴーグル持って行けて、
そして第4話で、突如として未来人が湧いてきて、
それでヒロインの店員の過去を改変した時にはもう、目が点。
(母親にコーヒー飲ませて成仏させてるんだから改変してますよね?)

明るいハッピーエンドではあったけれど、
いかんせん物語に入り込めず、私は疑問符だらけで終わってしまった。
まさか原作の時点で、こんなヤヤコシイ展開なのか。
実体化してる霊的存在が普通にスルーされるような世界観なのか?
確かめたくて、取りあえず本屋で第1巻だけ買ってしまった。急いで読みます。

それでは。また次回。

MARVELヒーロー、最終章の始動。

2018-09-19 | 物語全般

映画『インフィニティ・ウォー』のDVDを見る。

嗚呼、やっぱり見るんじゃなかった。

私は多分、個々のヒーロー達をそれぞれ好きであって、
MCUの世界観は好きではないんだろう。

世間様でそろそろチラチラ出始めたネタバレを、
知った上で見たからまだ軽いダメージで済んでる。
何も知らずに見てたら、もっと荒れてたかもしれない。

長い物語の最終回ってのは、往々にして尺が足りなくなるものだ。
今まで何度も見てきてる。
小説の最終巻だったはずのあとがきで作者が、
「すいません、全部を描くには1冊に収まりませんでした(><)」
と謝って、次巻に続いちゃうって流れを。

この映画は、みんな幸せになるどころじゃない。
頑張ったみんなは、結局サノスの後手に回り続けて、そしてアレ。
あのバッドエンドは、私にはホラー作品にしか見えない。

無論、希望はある。
ローディもバッキーもソーも、
何やかんやで何ら問題なく前線復帰できてる。
全てドクター・ストレンジの作戦の内という可能性も充分ある。

最後は笑顔で、終わって下さい。劇場で見ますから。
ああ、その前に、見そびれてる他のエピソードの映画も見ないと……。

それでは。また次回。


戦い抜く黒き豹。

2018-09-17 | 物語全般
映画『ブラックパンサー』のDVDを見る。

新作映画をレンタルするのは何年ぶりだろう。

ヴィブラニウムを産出するアフリカの小国・ワカンダでの、
王位継承の物語。
なお、この国の本質については、500年秘匿されてきたという。

調べるとこの作品、アメリカでは驚異的なヒットを叩き出したそうだ。
確かに、メインキャラほぼ全員黒人で、
アフリカの国の様子を丁寧に描いているハリウッド映画なんて
前代未聞だろう。少なくとも私は寡聞にして知らない。

翻って日本は、人権を武力で戦って得た事も、
他国に直接的に全支配された事もないから、
私としては、あまり実感が涌いてこないのかもしれない。

個人的には、不思議金属ヴィブラニウムの便利さが、
流石に非現実的に思えてしまって、感情移入しにくかった。
ティチャラが滝壺に落ちた辺りで、
ああ実は生きてて逆転するんだろーなとかも予想つくし。
登場人物の顔と名前がなかなか一致しないのも苦労した。
みんな同じ顔に見えるんだもん……って、きっとコレ、
お互いに思ってる事なんだろーな。
日本人って同じ顔ばっかりとかって(笑)。

それでは。また次回。