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Ribbon cafeブログ

中味はコテコテの喫茶店でござります。

「恋人たち」 それでも人は生きていく。

2016-11-08 15:49:25 | 映画
ジローさんから借りた「ミシマガジン」を読んでいたら
橋口亮輔監督の「恋人たち」を
どうしても観たくなってDVDを借りた。
映画をDVDで観るのは本当に久しぶりです。
夜はすぐ眠くなるので
朝少し早く起きて観た。
朝からこれはヘビーだけど
観てよかった~。
ぐぐ・ぐ・・と、持ってかれた・・
140分が長くはない。
主人公たちはワークショップで
選ばれた無名の役者さんたち。
知らないと言うことが
役にリアリティをもたらす。
本当にこんな人がいるかのような
最初は ドキュメンタリーなの?
って思うほど。
冒頭、とても印象的なモノローグ。


ネタバレなしでの紹介は
とてもじゃないけど
わたしには出来そうもない。
というか、むしろ
先入観なしで観た方が絶対いい。
でもお気に入りのところを
ひとつだけ紹介します。

主人公のおかれた境遇の
なんの事情も知らない
職場の同僚の女の子が主人公に言う場面。




絶望の中にいる人への
些細なひと言 あるいは突飛なひと言が
かたい殻を溶かす
小さなきっかけになることもある。


2015 キネ旬作品賞、脚本賞、監督賞 新人男優賞
この新人男優賞の受賞のあいさつが泣かせます。


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わたしの中にも 彼たちはいる。

2016-09-30 13:52:48 | 映画
キルト展もあと3日間となりました。
キルトセットも評判いいですよ。
今日で9月も終わります。
明日10月1日は珈琲の日ですね。
珈琲業界ではこの日が新年度となります。
ホットコーヒーが美味しい季節。
お店でもアイスコーヒーは
ものすごく暑くなれば入れますが
そろそろおしまいです。
また来年に。


火曜の定休日に
十日町シネパラで「FAKE」を観てきました。
まあ~ネット検索するといろんな感想が飛び交っています。
あの佐村河内守氏をとりあげた森達也監督の作品です。
ラスト12分は決して言わないでください・・
というのが宣伝文句になっています。
森監督がラジオ出演していた時にも言っていたので
すごく期待してみました。



いろんな方が書いていますので
ざっくり書きますが
ひと言でいうと
「後味の悪い終わり方」
という感想です。
でもダメな映画かというとそうではなく
ユーロスペースでも異例のロングランになっているし
業界の人達が喧々諤々の論争をしているし
そういう意味では成功した映画といえます。

わたしの率直な感想
「この人、佐村河内というめずらしい姓名でなかったら
違う人生をおくっていたのにな~」というものです。
発覚前のNHK特集もみましたが
(なんだかすごく演技性の高いひとだな)
と感じていました。
これがもっと単純な名前だったら
ここまでカリスマぶりを
発揮できなかったようにも思います。
世間を欺いたということでは
ゴーストライターの例の彼も同罪ではありますが
マスコミにちゃっかり乗っかって
楽しそうにしているのを
テレビやラジオで拝見していました。
これもどうかな、と思っていましたが
その違和感は映画でも感じました。

それにしても
不思議な奥さんでした。
途中からは彼女の方が気になりました。

そんなこんなの2時間近くの映画ですが
あっという間でした。
もう1回観てもいいかな・・・。





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 「ふたりの桃源郷 」 素敵でした。

2016-08-23 18:01:45 | 映画
映画の好みというのは
個人的なものだから
自分が気に入ったからと言って
むやみに人には勧められない。
けれど 勧めます。
ガンガンすすめます。
しかし・・・
1週間の上映なのよ。十日町シネパラでは。
木曜が休館日だから 金曜日ワンチャンスです。
ところが・・上越の高田世界館では
8月28日(日)まで上映しています。
ぜひご覧くださいませ。



山口県の山の中で
25年間におよぶ夫婦の話。
この二人が素晴らしい。
そして夫婦の3人の子ども達との話。

生きるとは
食べていくこと
自然と暮らしていくこと。
少し前の日本人が
当たり前にやっていた暮らし。
 
映画を見た後
いつものように反芻しています。
味わっています。
館内に置かれていた
平松洋子さんの読売新聞の記事が秀逸です。





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「風の波紋」  今年はこれで決まりです。

2016-04-26 14:47:13 | 映画



告白しよう。

わたしは
「都会暮らしをやめて十日町に住み着いた人たち」
のことが好きではなかった。
田舎で暮らしたかったら
自分の生まれ故郷に帰ればいい。
と、醒めた気持ちがあった。
自分もUターンしてきたくせに
人には厳しいのだ。
「じゃあ都会で生まれた人はどうするの?」
その質問には・・答えは用意していません。




松之山の「途方に暮れるほどの雪」
の雪下ろしをする場面。
束の間のひとやすみの笑顔。
人が集まれば
助け合い、
酒を飲み、
唄をうたう。

1年を淡々と、ただ淡々と。

わたしは
涙を流していた。
悲しいわけでも
すごい感動があったわけでもない。
そこにあったのは
ただ、「人の暮らし」だった。


告白しよう。

この映画のおかげで
「都会から来た十日町の山間地で暮らす人」
のことが好きになりました。


「阿賀に生きる」の小林茂監督。
さすがです。



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「映画館へ行こうじゃあないか。」

2016-03-17 16:35:58 | 映画
昨日TVで「高田世界館」のことが。
U-29という番組で松坂桃季さんがナビゲーションだった。
1回だけ訪れたことがあるが
テレビ画面ではあの建物の美しさは
充分には伝わらなかった。
照明をあてると空気感は損なわれる。
実際に行かないとね。

若い支配人がものすごく頑張っていた。
町の人もボランティアも常連さんも頑張っていた。

松坂さんが言っていたが
ラインナップが玄人うけのが多い。
少し敷居が高くなるよね、って思った。
それは(玄人好み)支配人の本意ではなく
もっと町の人が気軽に来れるようにしたいと言ってた。
かけたい映画と実際にかけられる映画・・・
いろんな事情があるんだと思う。

それはともかく


映画館に行こう。
いろんな事は棚上げにして
2時間だけは
まったく違う時間を過ごそう。


板チョコみたいな小さい画面を
見続ける時間を少し削って
大画面を見ようじゃあないか。



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