リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

台風一過

2019-10-15 00:05:46 | 2019年度卒団公演「ダムの見える町」


こんばんは 深夜ですね。


今公演では稽古場日誌2回目 、3回生の井上詩野です。みなさま台風大丈夫でしたか?

京都は比較的台風の被害は少なかったものの、実家近くの伊勢市がまたもや水没している様子がニュースやツイッターで流れていくのを、ただただ見ていました。自分の見ていた風景が水に沈んでゆくのは恐ろしいです。

今回の台風で、ダムの放流が話題になっていましたよね。一悶着あったダムでしたが、結果的に町や人を守っているのをこれまた画面越しにぼんやり見ていました。
台風が来てダムが世間の注目の的になることを見越して「ダムの見える町」を書き上げた松岡くんはもしかして未来人か、はたまた超能力者か。



話変わって、前回の日誌でも書きましたが私たち3回生はこの公演でリツゲイを卒団します。これが最後の日誌になりましょうか。

今回の公演は本当に私にとって特別でした。
私は自分のこと、ひいては自分の所属しているものを少し卑下して話してしまう癖があって、今までもそうして人に喋っていたんです。私は他にサークルを掛け持ちしていてみんなより演劇に熱中していないという引目もありました。

でもいざ自分が去るとなると、むくむくと自分が大学3年間やってきたことを人に伝えたい気持ちが頭に流れこんできました。あら不思議。

このままでは、それこそダムに沈むように 台風の濁流に飲まれるように、忙しさを理由になんともいえない気持ちをのこしたままいなくなってしまうのではないかと思いました。

みんなで楽しく卒団したいな 色んな人に見てほしいな あれもこれも後輩に伝えたいな 胸を張って人に話せる劇団にしたいなと、色んな気持ちが湧いてきて、でも今さらだと伝わらなくて泣いたり、かけられる些細な言葉で嬉しくなったり。
頑張ったぶんいつもより大分疲れてしまうことも多かったけど、なんとか仕込みまでやってきました。



あとはもう ほとんどすることもありません。台風は過ぎました。
もう 書くこともありません。


あんまり可愛げのない後輩だったし、役者やらず力になれない同回生だったし、頼りにならない先輩だった気がします。後悔ばっかりだったけど、私は今のりつげいにいられてよかったです。



おやすみなさい。風邪にはお気をつけて。