秋田県の知事が、小学生の全国学力テストの市町村別結果を公開した。彼の目的は何か?
日本経済が健全だった頃、どこの企業でも、「 学校秀才 」型の人材は必要ないと主張していた。学校の勉強を覚える能力は非常に高いのだが、それを応用して仕事に生かす能力が欠けているためである。さらにたちの悪いことに、会社の役にはあまり立たないのだが、プライドだけは高い「学校秀才」は、職場の人間関係を壊す原因となりがちなことである。
点取り虫教育、「 学校秀才 」教育の弊害は、現在のアメリカの混乱に良く現れている。
物作りがすたれ、経済の金融化が進行してくると、難解な「 デリバテイブ商品 」や「 プライム商品 」を扱えるMBA ( 経営学修士 Master of Business Administration ）などが、幅をきかせるようになった。デリバテイブ商品や「 プライム証券 」とは、実際はインチキな「サブプライム証券」などだったのだが、これを企業の中枢にいて、もっともらしく企画・開発したり、運用したのが、大学院を出て、さらに難関の試験に通った、MBA資格取得者の「エリート」のお仕事であった。
机の上の勉強だけ出来ても、現実には役に立たない「 学校秀才 」が幅を効かせていたのが、今のアメリカの経済危機の原因と言っても過言ではないだろう。
こうした「 学校秀才 」が、企業のトップに立ったり、組織の幹部になった時、どのような問題を起こすか、私たちも、既にいくつかその弊害を見ている。
ライブドアの証券詐欺の立役者のホリエモンこと、堀江貴文は、東大文学部宗教学・宗教史学専修課程だったし、証券取引法違反の村上ファンドの村上 世彰（ むらかみ・よしあき )は、東大法学部卒だった。オ～ム教でサリンなど毒ガスを製造した連中も、ノーベル賞学者を排出した大学の出だった。 昔、「 東大一直線 」という漫画があったが、それを地で行き、一時の「栄華」を極めた人々であった。
こうした大学には、私も心から敬愛し、尊敬している先生方が多くいらっしゃるのだが、極々ほんの一部のこうした勉強だけ出来ても、尊敬に値いしない「 学校秀才 」や、「 点取り虫 」を排除出来ないでいるのが、今の教育システムの問題点ではないのだろうか。
さて、土建業社長から身を起こした現在の秋田県知事は、同県最大の道路工事関連会社グループの社長から政界入りした人物だ。公共工事を興し、自社に公共工事を発注し、人口わずか100万人の過疎県に対し、一兆円もの負債を創り上げた人物でもある。
県知事が、自分の実家の会社と、婿入り先の道路工事会社に大量に工事を発注しているのだから、政治と業界の「癒着?」への世間の批判は、かまびすしい。
そうした矛盾を覆い隠したいのであろうか、とうとう「 物を考えない人間」の大育成 に乗り出したのではないだろうか? 受験狂騒をあおり、物を考えない単純な暗記中心の「 学校秀才 」や、「 点数取り虫 」を大量発生させて、政界と業界の「 癒着? 」への批判を逸らせたいのだろうか。
わが国古来の賢明なる記録には、久しからず滅んだ愚かな権力者の典型を、次のように書き記してある。
" 先人の賢明な施策に習わず、銭儲け私腹を追求し、人々の忠言も聞き入れず、世の中がおかしくなるのも悟らず、民衆の憂うるところも顧みず、ほどなくして自滅してしまう者どもの典型" …..…
この書には、幼い皇帝の養育、後見役となった秦の宰相 趙 高 を、その筆頭に挙げている。実際には馬なのだが、幼い皇帝に、あれは鹿だと教え諭したという、馬鹿之故事はあまりに有名。
*追記*
「学校秀才」の典型例を紹介しておきましょう。机の上で考えた事と現実が、かけ離れているのを無視して、物事を推し進める一例です。
「 籾保存した米は発芽しますが、玄米になれば、発芽は無理です。また出荷農家であればコンバイン＋機械乾燥の収穫です。僕が稲架掛けするのは、機械を買う金がないのもありますが、天日乾燥に対するこだわりがあるからでもあります。機械乾燥は米の生命力を削ぐような気がします。ですから機械乾燥＋玄米保存は、卵でたとえてみれば、無精卵の殻を除いて、中身だけを保存しているようなものです。二乗の不《自然》です。玄米にすると、米は《死ん》でしまっているわけですからやがて《腐敗》が始まります。常温であれば、燻蒸処理が必要になります。品質低下の速度を遅延させようとすれば低温保管が必要になります。 」
1540 [ 2008年12月05日(金) 07時31分 ]話題： おいしい米とは. 発言者： 村の世話人 こと、広島大学総合科学部准教授 近藤武敏. )
ご本人様と見られるお方が、広島大学の公式システムを使って、上のように書いておられました。
玄米は、ちゃんと発芽するんですが、大先生、いったい何を根拠にこんな論をぶったのでせうか?
ヒロシマの教育は、秦の趙高に似ていないでしょうか??
日本経済が健全だった頃、どこの企業でも、「 学校秀才 」型の人材は必要ないと主張していた。学校の勉強を覚える能力は非常に高いのだが、それを応用して仕事に生かす能力が欠けているためである。さらにたちの悪いことに、会社の役にはあまり立たないのだが、プライドだけは高い「学校秀才」は、職場の人間関係を壊す原因となりがちなことである。
点取り虫教育、「 学校秀才 」教育の弊害は、現在のアメリカの混乱に良く現れている。
物作りがすたれ、経済の金融化が進行してくると、難解な「 デリバテイブ商品 」や「 プライム商品 」を扱えるMBA ( 経営学修士 Master of Business Administration ）などが、幅をきかせるようになった。デリバテイブ商品や「 プライム証券 」とは、実際はインチキな「サブプライム証券」などだったのだが、これを企業の中枢にいて、もっともらしく企画・開発したり、運用したのが、大学院を出て、さらに難関の試験に通った、MBA資格取得者の「エリート」のお仕事であった。
机の上の勉強だけ出来ても、現実には役に立たない「 学校秀才 」が幅を効かせていたのが、今のアメリカの経済危機の原因と言っても過言ではないだろう。
こうした「 学校秀才 」が、企業のトップに立ったり、組織の幹部になった時、どのような問題を起こすか、私たちも、既にいくつかその弊害を見ている。
ライブドアの証券詐欺の立役者のホリエモンこと、堀江貴文は、東大文学部宗教学・宗教史学専修課程だったし、証券取引法違反の村上ファンドの村上 世彰（ むらかみ・よしあき )は、東大法学部卒だった。オ～ム教でサリンなど毒ガスを製造した連中も、ノーベル賞学者を排出した大学の出だった。 昔、「 東大一直線 」という漫画があったが、それを地で行き、一時の「栄華」を極めた人々であった。
こうした大学には、私も心から敬愛し、尊敬している先生方が多くいらっしゃるのだが、極々ほんの一部のこうした勉強だけ出来ても、尊敬に値いしない「 学校秀才 」や、「 点取り虫 」を排除出来ないでいるのが、今の教育システムの問題点ではないのだろうか。
さて、土建業社長から身を起こした現在の秋田県知事は、同県最大の道路工事関連会社グループの社長から政界入りした人物だ。公共工事を興し、自社に公共工事を発注し、人口わずか100万人の過疎県に対し、一兆円もの負債を創り上げた人物でもある。
県知事が、自分の実家の会社と、婿入り先の道路工事会社に大量に工事を発注しているのだから、政治と業界の「癒着?」への世間の批判は、かまびすしい。
そうした矛盾を覆い隠したいのであろうか、とうとう「 物を考えない人間」の大育成 に乗り出したのではないだろうか? 受験狂騒をあおり、物を考えない単純な暗記中心の「 学校秀才 」や、「 点数取り虫 」を大量発生させて、政界と業界の「 癒着? 」への批判を逸らせたいのだろうか。
わが国古来の賢明なる記録には、久しからず滅んだ愚かな権力者の典型を、次のように書き記してある。
" 先人の賢明な施策に習わず、銭儲け私腹を追求し、人々の忠言も聞き入れず、世の中がおかしくなるのも悟らず、民衆の憂うるところも顧みず、ほどなくして自滅してしまう者どもの典型" …..…
この書には、幼い皇帝の養育、後見役となった秦の宰相 趙 高 を、その筆頭に挙げている。実際には馬なのだが、幼い皇帝に、あれは鹿だと教え諭したという、馬鹿之故事はあまりに有名。
*追記*
「学校秀才」の典型例を紹介しておきましょう。机の上で考えた事と現実が、かけ離れているのを無視して、物事を推し進める一例です。
「 籾保存した米は発芽しますが、玄米になれば、発芽は無理です。また出荷農家であればコンバイン＋機械乾燥の収穫です。僕が稲架掛けするのは、機械を買う金がないのもありますが、天日乾燥に対するこだわりがあるからでもあります。機械乾燥は米の生命力を削ぐような気がします。ですから機械乾燥＋玄米保存は、卵でたとえてみれば、無精卵の殻を除いて、中身だけを保存しているようなものです。二乗の不《自然》です。玄米にすると、米は《死ん》でしまっているわけですからやがて《腐敗》が始まります。常温であれば、燻蒸処理が必要になります。品質低下の速度を遅延させようとすれば低温保管が必要になります。 」
1540 [ 2008年12月05日(金) 07時31分 ]話題： おいしい米とは. 発言者： 村の世話人 こと、広島大学総合科学部准教授 近藤武敏. )
ご本人様と見られるお方が、広島大学の公式システムを使って、上のように書いておられました。
玄米は、ちゃんと発芽するんですが、大先生、いったい何を根拠にこんな論をぶったのでせうか?
ヒロシマの教育は、秦の趙高に似ていないでしょうか??
