炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

海の夕景

2009-02-27 | My Photo

冬のアドリア海の黄昏


 冬の中進国を旅する機会があった。
野には牛が放牧され、村々の庭先には鶏が遊び、やぎが道草を食べるのどかな風景を楽しめました(^^).
日本の昭和30~40年代の農村風景を彷彿とさせ、時間と空間の両方を旅するような錯覚を覚えました.
ここは、人口数千人の河口にあるの小さな島なのですが、学校には子どもが溢れんばかりでした。 日本のように、子どもが少なくなって久しい社会とは、正反対のたいへんな活気を感じました.

 昭和30~40年代の日本の農村も、人口が増え、子どもがたくさんいたものです。当時の農村ではかなり有機栽培的な農業が行われていましたが、農業の機械化と共に、家畜は減り、田畑に有機物がふんだんに入ることは、少なくなって行きました。 それと同時に、子どもは減少して行き、次第に活気にのない社会になっていったように思います.。 社会の衰退と、食料の生産方法の変化に、何か因果関係があるのではないでしょうか?

 実は、化学肥料を多く用いた農法で栽培された作物の種子は、その後代が劣化して行きます。 固定品種の野菜であっても、親と同じ性質にはならずに、劣ったものが生まれて来るのです。 家畜でも、化学肥料で育てた牧草ばかり食べた牛は、病気に極めて罹りやすい虚弱な牛になります。 鶏やウズラも、病気に脆く、「 新型インフルエンザ 」の発生源とされてしまいました。 薬漬けの歪んだ農業が社会の安全さえ脅かそうとしているのが、今の日本です。

 旅行中、お孫さんがダウン症だという英国の紳士と、お話しする機会があり、病因は遺伝か環境かで議論となりました。農業の企業化、化学化の進んだ国々では、そうした症例が多いのではいかと、ふと、頭をよぎりました。
宿のすぐ裏手では、牛が草を食む、実にのどかな光景が広がり、学校には、実に健康な子どもたち溢れています。 

 日本でも少子高齢化が、急激に進んでいます。 私たちは、発展途上国や中進国と呼ばれる国々に、学ぶべき事を忘れてはいないでしょうか。 人口が増えすぎるのも問題ですが、地域を維持できないほどの人口減少も問題です。  私たちは、つい最近の歴史を振り返り、調和のとれた社会の構築を目指さなければなりません。 企業の農業への進出が最近の日本の傾向ですが、はたして、病める食品を大量にばら蒔く結果とはならないでしょうか??

ご参考
 ・  「 出生率低下に思う 」 
 ・  「 土と健康 」 
 ・  「 プレーリー土 -その豊穣の秘密- 」
 ・ 
 「 草原の開拓者 プレーリードッグ 2 」


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