炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

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謎の「自然農法家』 福岡正信氏死去。その農法は本物か??

2008-10-30 | 人災社会学!
        ( 著作を読んでいない方のコメント、引用、TB等、お断りしてます。)

 福岡正信氏の「自然農法」や「哲学」は、はたして本物でしょうか?! 
福岡氏の『 わら一本の革命 』の前書きでは、無肥料・無農薬・無除草・不耕起で、稲と麦を育てる「自然農法」とされていますが、この本を読み進むと、無肥料のはずが、なんと乾燥鶏糞を10アール当たり200kgから400kg散布するという記述に遭遇します。乾燥鶏糞って、肥料じゃないんでしょうか?「無肥料」とあるんですが、何なんだか?
  *「誰でもやれる楽しい農法」の章(p.45~)* 福岡正信著. 『 わら一本の革命 』 春秋社. 1983年.*
昨今のオレオレ詐欺、振り込め、年金、還付金詐欺のはしりみたいな胡散臭い「農法・てつがく」を検証してみよう。

 ともかく、乾燥鶏糞200~400kgというと、かなりすごい量です。これでも「無肥料」??。。。
そんなに撒いたら、イモチ病や害虫の発生は避けられないと思います。過肥料では?
それに収穫期前には、過繁茂で稲が倒れ、虫がたかるのではないでしょうか?・・・・
 さらによく読むと、「無除草」のはずが、なんと除草剤も散布します。
確か、草を取らないとあったはずですが、除草剤を使って「 無除草 」というのは、どういう意味でしょうか?
それに除草剤も農薬ですし、はたしてこれで、「 無農薬 」の「 自然農法 」といえるんでしょうか・・・?その上、殺菌剤や、殺虫剤も使うとあります。 殺菌剤、殺虫剤は、いくら何でも、農薬そのものでは?!。。。 
記述が、ふれ込みと矛盾していて、かなり不自然だと思うのですが・・・いいかげんな記述が目立ちます。

 「 無肥料・無農薬・無除草 」の三つは結局、大ウソ!福島正信氏のいう「無…」「無」の概念は、正常ではないのでは…
たいていの人は、この本をよく読まず、前書きだけ見て、評価しているのではないでしょうか?
よく読むと、普通の農法よりも多肥料で、農薬も必要とする農法ではないでしょうか??
福島正信の「無」とは、いったい何なんでしょう。たしか、「無のてつがく」などという本も書いてたみたいですが・・・
一般の農家だって、農薬や肥料をできるだけ使わないよう、コストにはそりゃ努力していますよ。
農業に超うとい、ド素人さん向けの農業入門本と思います。 (TB下さった環境問題研究家の方、引用はご遠慮くださいね^^;。

 福岡正信氏は、「 わら一本の革命の章」で、次のように書いています。「 そんなうまい話が、なぜはやく世に広まらないのか。」(前掲書.p.183.)
うまい話しには、裏があるの常、福岡正信氏の身内でさえも日本では誰も、この自然農法をやっていないんだそうです。。。福島さんは、「革命」に失敗しているように思えますが…

 さらに、福岡正信氏が創ったという稲の品種「 ハッピーヒル 」(福岡の英訳)が、*「反収15俵」も獲れるというのも、事実でしょうか? もし、本当だったら今頃は、食料不足の国々で、この農法が大々的に行われているはずです。10アール(1反)から、一トンも米が獲れるというのは、驚異的な数字です! 本当にそんなにとれるんでしょうか? 『 わら一本の革命 』では、6月から7月は田に水を溜めず、8月になってから田んぼに水を張るとあります。ほとんど陸稲に近い栽培方法です。普通、陸稲の収量は、水稲のせいぜい半分(良くても4~5俵)くらいしか獲れないのですが、「反収15俵*」は、超すごい!ホラ吹き革命だ~! *(前掲書.「 誰でもやれる楽しい農法 」の章 p.45~.)

 前書きに書いていることと、本文の中身の栽培方法が、正反対の本です。いったい、皆さんちゃんと読んでいるんでしょうか? マグサイサイ賞(アメリカの石油・化学・金融界を支配するロックヘエラ財団が、資金を拠出)や、インド栄誉賞を授けたフィリピン、インドでは、本当にこの栽培方法で、成果をあげているんでしょうか?? このあたりが福岡正信氏が、謎の農法家と呼ばれるゆえんです。

 海外では、たいへん有名な福岡正信氏ですが、英文の著作は、別の内容になっているのではないでしょうか?海外でもまともな所では、内容が矛盾した著作は、評価されることはありません。福岡正信氏を哲学者とする方もいますが、矛盾した論法では、哲学とは正反対の性質と評価されます。また、昨今の「オレ・オレ」「 振り込め詐欺 」「年金詐欺」「還付金詐欺」やら「 偽装 」「捏造」に揺れる今の日本で、こうしたまやかしな論法では、せいぜい、詐欺商法か、カルト教祖などと見なされて終わりではないでしょうか。。
皆様も、ご時世がらお気をつけ下さい。

 裏に何かどす黒いおどろおどろしたものが見え隠れする「 自然農法 」でしたが、その訃報を掲載するブログの多くは、新興宗教関係と、それ系の学校関係だったなあ。。。

  ( 著作を読んでない方のコメント、引用、TB等は、お断りしてます。)

-拙ブログ 関連記事-
・ 自然農法を考える その1
・ 自然農法を考える その2

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