ニュースの疑問

日々のニュースの中で、疑問を感じたことを、分析して、裏側をえぐり、真実を探っていく。

なぜ人を殺してはいけない

2008年08月18日 | Weblog
 グルジアとロシアの戦闘は、ロシアの大統領が、終了宣言書に署名して終わりになるのでしょうか。
 「女王の教室」というドラマの中で、主人公の教師が過去に、再教育センターに送られた原因。
「なぜ、人を殺したらいけないの」と質問した生徒に、暴力をはたらいたから。
 
 私も、同じ質問をします。正しい答えを知りたいから。

 ロシアは、グルジア人を、2000人以上も殺した。人を殺すのは、悪いことではないのでしょうか。

 現在でも、「戦争」という状態になると、価値観が逆転してしまうのはなぜ。

 国家の名で行えば、殺人も、「正当な行為」になってしまうのは、なぜ。

 映像でも、グルジアのテレビレポーターが、背後からの銃撃を受けて、負傷していました。これは、殺人未遂も、傷害罪も成立しないのか。
 別のテレビクルーのカメラマンにむかって、ロシア兵が銃をむけて、
「カメラをどけろ、殺すぞ」と、どなっていました。テレビカメラを下げなければ、本当に発砲していたでしょう。なんの躊躇もなく、平然と人を撃ち殺すことができるのが兵士です。

 ブッシュも、命令ひとつで、何万人ものイラク人を殺しています。ロシアの行為も、軍隊どうしの戦闘ではなく、爆撃による、一般人の被害者がほとんどです。

 素手、刃物、弓矢、銃、大砲、航空機爆撃、ミサイル。この順に、殺人という認識が薄れていきます。
 
 大統領は、紙にサインをするだけ。殺人という意識は、まったく持っていない。

 殺人が悪である、という価値観は、他人の手によって、人生を中断されたくない、という意識から生まれたものではないでしょうか。
 それなのになぜ、人間は、戦争になれば違う、という条件を残してしまったのか。

 ルールとは、権力を握った者が、自らに、都合のよいことを決めた事柄のことである。
 
 結局、ここにたどり着いてしまうのか。