ニュースの疑問

日々のニュースの中で、疑問を感じたことを、分析して、裏側をえぐり、真実を探っていく。

PAC-3

2008年01月30日 | Weblog
 PAC-3とは、陸上配備のミサイル迎撃ミサイル。SM-3とは、洋上配備のミサイル迎撃ミサイル。イージス艦などに積載されます。このふたつがセットで防衛網として機能するというものです。
 日本政府は明言してはいませんが、北朝鮮を意識したものでしょう。北朝鮮が、核爆弾と長距離ミサイルの開発をして、完成させてしまった。そこで、国内配備を決めた。予算は2兆円。2兆円で、国民の命を守れるなら安い。そうなのか?守るのは永田町中心でしょう。政府官僚が自分達を守るためでしょう。日本全体を2兆円で守れるわけない。
 そもそも、前提からまちがっている。核爆弾は、それだけでは脅威にならない。運搬手段と合体してこそ脅威になる、というのはわかります。軍事専門家と政府の考えは、ミサイルを想定してこのシステムを採用したのです。しかし、北朝鮮という国は人権など無い国です。人間に持ち運ばせるという、しごく簡単な方法があります。
 核爆弾は、濃縮ウラン25kgあればできる。しかし、様々な安全装置を付け加えるので重くなります。放射能漏れを防ぐ。誤作動を防ぐ。などですが、放射能の遮蔽が重量化のおおきな原因です。人権など無い国ではむき出しのままで扱わせるという、自爆要員を使うことで、軽量化。一人で運ばせます。船で。手提げ鞄の中の、左右に13kgづつ分けて入れる。縦に立てるだけで起爆します。簡単ですね。ミサイル防衛網などなんの役にも立ちません。
 船でも、税関の積荷検査がある?  抜き取り検査だけ。抜け道はいくらでもあります。
 数年前、北朝鮮の船が座礁する事件が多発したことがあります。座礁船に税関の検査は来ません。つまり、ノーチェックで日本の海岸に、接岸できるのです。当時のニュース解説では、古い海図を使っていたのが原因だとしていました。はたしてそうでしょうか。核爆弾の運搬手段としての座礁船。東京湾に入り込んで、浜離宮あたりで座礁させる。いとも簡単に都心は壊滅です。
 船なら人の手で運ぶより大型の物も運べます。日本各地で座礁事件を起こしていたのは、日本の当局の反応を伺っていたと見るのは、下司の勘ぐりでしょうか。
 ミサイル開発は陽動作戦に過ぎない、と言えるでしょう。目標を正確に捉えるという技術もまだ完成していないと見てもいい。日本もアメリカも海岸線から近いところに政治の中枢があるということ。ミサイルよりもはるかに安い費用でそこに送り込むことができる。
 家族を東京から離したいと思ってきませんか。