ニュースの疑問

日々のニュースの中で、疑問を感じたことを、分析して、裏側をえぐり、真実を探っていく。

食品偽装2添加物

2007年12月11日 | Weblog
 この問題を考えるにおいて、添加物のこと抜きにはできません。私が子供の頃は、豆腐を買ってきて、冷蔵庫に入れておいても、次の日には不快なにおいがしていました。お団子、餅菓子、パン、などは次の日には固くなっていました。添加物が全く入っていないとそうなります。
 昔は鼻がしっかりと活躍していましたね。ちょっと時間がたった食べ物は、まず鼻で確かめて、それから口に少しいれて。と、2段階のチェックがありました。
 
 防腐剤を添加することで、消費期限をのばすことができます。軟化剤の添加で、賞味期限をのばせます。こういった添加物は、なぜ開発され、広く流通、使用されるようになったのか。
 食品の腐敗...食中毒、という流れを断ち切って、安全な食品を提供をする。という論理を出してくる人もいるでしょう。これは嘘です。豆腐やさん、和菓子やさんが、家内工業的に、その日に作ったものをその日に売る。なにも問題はおこらないはずです。
 もっとたくさん生産してたくさん売りたい。もっと利益を増やしたい。そのためには、売れ残りのリスクを回避したい。
 売れ残ったものを、次の日にも売ることができたら。それが一週間、一ヶ月、と延ばされていって現在にいたります。
 添加物を体に吸収するリスクは消費者に。利益は全て会社に。それが今の経営者の考え方。
 この延長線上に、今回の事件があるわけです。工業製品の場合は、規模の利益は、消費者に還元されます。大量生産によるコストの低減。これが、値段の低下に結びついて、広く大衆に提供できるようになります。農業でもそうですね。人件費の高いはずのアメリカで生産された穀物類が、世界に向けて輸出されるのは、大規模農法によるものです。広大な農地を、巨大な機械を使い、わずかな人数で耕作しているから、コストを押さえ、安価で販売できるのです。しかし、ここでも、農薬類の問題が含まれますが、今回は趣旨から少しずれてくるので、また今度。